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強い思いで掴み取るプロもいれば、続けることでもプロになる人もいる。

私は20代半ばでキャリアチャンジを試み、
働きながらデザイン専門学校に通っていた。

これからデザイナーになりたい人、
既にデザイナーとしてキャリアスタートさせている人、
私のようにキャリアチェンジを考えてる人、
色々な人が学んでいて楽しかった。

デザイナーになりたくてセンスある子達は、
想いも作品のクオリティも高く、
何より東京で活躍することを望んでいた。

東京行きたい!
東京でデザインしたい!

いつも東京への夢と期待を聞いていて、
東京ってそんなに良いとこなのか〜!
とひとごとに思って過ごしていた。
自分よりも歳下の子達がよく言ってたから、
若いとそうなのね〜、がんばれよ〜
と思ってもいた。

私自身、東京への憧れは皆無で
このままこの場所でデザイナーの仕事できればな〜
くらいのライトな想い。


あれからおよそ20年。
東京への夢をぱんぱんに膨らませた子達は、
望み通り東京でデザイナーになった。
今も続けている子もいれば、
残念ながら辞めて地元へ帰った子も多い。

辞めていった子は、憧れが強すぎて、
現実とのギャップの差を埋められなくなって
力尽きていった。

東京へ行く気もなかった私は、
たまたま東京へ出るきっかけがあって
今もデザイナーを続けている。
理想がなかったので、そもそも期待もなく
ぬるりとここまできた。

何かで大成したくて強い思いで叶える人もいれば、
粛々と続けることでいつのまにかキャリアになる人もいる。

正解などなくて、
自分に合った道の進み方を模索してほしい。

力強くでも、
効率的でも、
流されるでも、
ちゃっかりでも。




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