たけむし

読書感想文、創作物語(短め多数)、二次創作(囀る鳥は羽ばたかない)を今のところ書いてい…

たけむし

読書感想文、創作物語(短め多数)、二次創作(囀る鳥は羽ばたかない)を今のところ書いています。

マガジン

  • 大樹とイオリの話

  • 二次創作_囀る鳥は羽ばたかない 

    ヨネダコウ作 囀る鳥は羽ばたかないの二次創作です

  • no name

    【完結】基本的は1話完結の名前ない主人公のお話です。

  • 稜と圭介

    オリジナル作品。 おバカでエロい仲良し2人組のお話です。

  • 食と愛と欲

    食べ物を題材に作成した作品

最近の記事

私の好きなみすみさん

書いている二次が大詰めなのだが、メンタル抉られまくりなので現実逃避としてやるやる詐欺だった私が好きな三角さん、というクソキモブログを再構成してお届けします。 はじめに申し上げておきたいのは、私が囀るを読んで感じたこと、きっとこんな感じの人なんだろうな〜という妄想と、私の好みの話なので正確性も信憑性も裏づけも三角さんについての記述については全くありません。 第何話の◯◯のシーンで…とかもありません。 ぜーんぶ私の話です。良いですか?大事なことなのでもう一度言いますね? 全て

    • 春のもの悲しさについて考える

      私には子供がおり、子供の成長痛に日々悩まされている。 成長痛は思春期に起きるものだと思っていた為、小学校低学年の我が子が足が痛いと泣く様子を見て、何かの病気ではないかと心配な日々が続いた。 割と定期的に、しかも同じ時間帯に痛みを訴えることに途中で気付き、そのことを医師に報告し、一通りの検査を行った結果心配する事は無さそうだという事で今は早めの対処とケアでなんとか切り抜けている。 思い返してみれば私自身もこの成長痛と呼ばれるもの以外にも、この時期に感じる痛みであったり、身体の

      • 57話感想

        やっぱりそうだよね。 それが発売直前のXのチラ見せを見た私の感想である。 SNSでは2人のキスシーンに喜ぶ声が多いように感じた。またちらほらとこの先の展開を心配するような声もあったように思う。 そして57話を読み終えた私の感想もまた、 やっぱりそうだよね。 だった。 私の予想が当たった!とかそう言う話がしたい訳ではない。そもそも私は自分の考える最も嫌な方を先に想像する癖がある。 実際に起きた事が、私の考えていた最悪のシナリオよりマシ、と思いたいだけなのだ。 勿論その

        • 春の馬鹿

          ここでは創作メインだったのだけど、それはpixivでやればいいやと思いこちらは自分の思ったことなども書いてみようと思う。 とはいえ、書きやすさは俄然noteなので創作も引き続きこっちでやる気がしなくもない。まあまだよくわからない、ということで。 まだ寒い日は多いが日差しがすっかり春めいている。 花粉症持ちの私は特に目が辛く、そのうち目頭あたりが切れてもう少し目が大きくなるのでは?とすら思うほどに目をぐりぐりと擦ってしまう。 そんな私の忘れられない春の思い出を今日は書きた

        私の好きなみすみさん

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        • 大樹とイオリの話
          7本
        • 二次創作_囀る鳥は羽ばたかない 
          16本
        • no name
          21本
        • 稜と圭介
          4本
        • 食と愛と欲
          4本
        • Candy graphic
          4本

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          56話感想

          この感想が読む人にとって不快になったり不安にさせてしまうと可能性が高いことは十分理解しています。個人的な感想、捉え方になりますのでこんな風に読んだんだな、ネガティヴだなーと思っていただければと思います。 初見で読み終えた時に動悸がひどく、ああ、やっぱりそうなるのか…と愕然とした。 矢代と百目鬼の身体のつながりをを見て、会話を読んで喜ぶ気ににはとてもなれなかった。 しかしXでは2人のSEXを喜ぶ声も多く、自身の気持ちが周りとかけ離れていることにショックもうけた。 少し話は

          片想い

          その女は厚く重い雲を敷き詰めて 人々が空に見向きもしないように壁を作って泣いた。 何もかもが冷え切ってしまっていた。 泣くと喉だけが熱く焼けるように痛んだ。 女の涙は雪となって地上に降り注いだ。 雪がチラチラと舞うと物珍しそうに皆が空を見上げた。 ある者は美しいと空を眺め ある者は家路を急いだ。 やがて雪が辺りを白く染めるはじめる。 シマトネリコは重く冷たい雪にじっと耐えてうなだれている。 風の一つでも吹けば雪を払いのけることもできたのに風はこんな時に限ってどこかへ

          ひとり

          今日は随分と静かで そんな日はみぞおちのあたりがギュッとなる。 誰もいないわけじゃないし 遠くで小鳥も鳴いているのに 私の周りだけすっぽりと何もかもを無くして お前はずっと1人だよと言われた気になる。 数日前に積もった雪が ゆっくりと溶けていく。 降り始めはあんなに綺麗だと皆喜んでいたのに 今は知らんぷりをしている。 物陰の踏み固められて硬くなった雪は いつまでもぐずぐずと溶けることができずにいる。

          むだづかい

          100てんにつけたにっこりメガネ じゃんけんぽんのチョコレート ノートにかいたパラパラまんが たくさんの「むだ」は ぼくのなかをぐるぐるかけめぐって ピカピカとかがやかせるよ とおまわりのだいぼうけん ちかみちさがしのまよいみち じかんはいそぎあし ぼくはみちくさ はなうたまじり

          むだづかい

          しりとり

          わがままに蓋をしてばかりのあなたが こっそりと握った私のおかあさんゆび ふたり生きることに精一杯でした 帰り道にしりとりすることすら叶わなかった あなたの毎日に私は何も残してあげられなかった もっとおかあさんでいてあげたかった 小さな背中を優しくたたいて 眠りにつくまでそばにいるとか ひんやりとした小さな足を 太ももに挟んであたためるとか 小さな指のささくれを痛かったねと そっと撫でるとか もう良いよ、と言われるまでしてあげたかった いつのまにか大きくなったと思

          悪魔が見せた夢

          「あの男の為に取引をしよう」 そう言うと男は小さな包み紙を差し出した。 「この飴玉とお前の大切なアイツが引き換えだ。」 男はニヤリと笑いながら続ける。 「別に俺はお前もアイツも欲しいわけじゃないからな。だからお前にも救いをひとつまみほどくれてやろう。 お前がもしこれを全て舐め溶かす事ができたらお前自身もこの取引から解放される。どうだ?悪くない話だろう?」 なんだそんなことでいいのか。俺は拍子抜けした。 百目鬼をここから解放するためなら自分の命すら差し出す覚悟だったの

          悪魔が見せた夢

          身勝手

          今すぐ俺のもとから逃げてくれ お前なんてまっぴらごめんだ ようやく目が覚めた そう言って振り返ることもせずに 向こう側へ渡ってくれ 今が1番傷が浅くて済むんだ 明日になったら またさらに俺はお前が離せなくなる

          手紙

          貴方に出会ってから幾度も考えているけれど 答えが出ていないことがあります 例えば私が貴方より先に旅立つ日が来たら 貴方をひとりぼっちにしてしまう 貴方に私のことで涙を流してほしくないから 貴方を置いて先に逝くのはやめにしようと考える 例えば貴方が私より先に旅立つ日が来たら 私はひとりぼっちになってしまう 貴方のいないこの世なんて 真っ暗で悲しくてなんの意味があるのでしょうか 私を置いて先に逝かないでとわがままが顔を出す 例えば2人そろって旅立つことができたら 私も

          冬の話

          街のはじっこの川っぺりの 海よりも低いその場所に男は住んでいた 大雨が降るとっぷりと浸かってしまう木の側に 拾い集めたガラクタと 握りしめてきた宝物とでこさえた おおよそ家とは言えぬねぐらで男は朝晩を過ごした 男は昼の間いつも何かに怒っていた ときおり通雨のように怯えもしていた 男の側を通る者たちは皆 男が見えていないふりをした 通りを抜ける木枯らしに気を取られたふりをして 足早に男の脇を通りすぎた 男の方もまた道ゆく者たちなど気にも留めなかった 夜のランプにたかる

          傷跡

          皮膚から赤い血が流れた 痛い痛いよ誰か僕のそばにいて 大丈夫だからと背中をさすってくれないか 泣いている間に血は止まる 誰かが来なくても血は止まるんだ 傷口はやがてレンガ色のかさぶたを作る それは僕を強くする頑丈なレンガだ レンガの下に何があるかしってるかい? 柔らかな薔薇の色した新しい皮膚だ それに触れたくてそっとかさぶたを剥がす うっすらと血が滲んで薔薇の頬に紅を刺す ひとときの君に触れたせいで 明々後日の僕の肌には茶色い傷跡が残る いっそ残る傷跡なら ずっと唇

          おくびょうもの

          友が死んだ あの日1人小さくなって愛想笑いをしていた僕に 冷えるからと薄くて甘いミルクコーヒーを注いでくれた 名前も知らないはずの僕に何も問わず ただ桜が綺麗だねと言って隣に座った君に 僕はたくさん救われた 君がいなくなった日を明確に覚えようとしないのは 君と明確な区切りをつけたくない僕のわがままだ 早朝の電話で君が川の底から見つかったと聞いた いつも気ままに旅に出かける君だから 今回もそのうち帰ってくると思っていた 君は誰を追いかけてその川を渡ったのだろう 君は

          おくびょうもの

          ギフト

          家に帰宅して窓をあける。 簡素な室内に乾燥した冷たい空気が吹きこんだ。 今年は夏がぐずぐずと長居をしていせいか、秋が随分と慌ただしい。 開けた窓から差し込む月の光が今夜はひときわ明るい。明日は満月だ。 スマホにメッセージの通知が表示される。 『お誕生日おめでとう。 元気にしてる?たまには顔見せにきてね。』 妹からだった。 メッセージを受け取るまで今日が自分の誕生日であることなどすっかり忘れていた。 無機質な画面に映し出される簡素で、それでいて暖かいメッセージは