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【エッセイ】ギャップ。

こんばんは。

マイノリティについて考えさせられた今日、そこから派生した実話を書きたいと思います。




これは、私が人生で1番永く付き合った人の話。

その人は、ブライダル業界で働いた時に出会った人で、第一印象は、イケメン。見た目はタイプでしたが、仕事だしと思っていたので、特にそれ以上は何も思いませんでした。

上司だったので、勿論音響に関してはうちの会社ではスペシャリストで、当時プロジェクションマッピングが出たてぐらいの頃、そういう映像を自分で作ったりするクリエイターな面もあり、発想力も尊敬していました。

ある日、仕事終わりにサシでご飯に行こうと誘われたので、一緒に行きました。

彼はケチで、人に奢ったりはしないのですが、その時は出してくれました。

付き合うキッカケになったのは、多分オムライス屋さんに行った時で、向かい合わせで座っていたのですが、注文した商品が届く前に彼が言ったんです。

「頭、ナデナデして欲しいにゃー。」

って。

にゃー?とはと思いましたし、普段の仕事で見せる顔とは違う部分を私には見せてくれるんだと思い、その要望に応えてあげました。

すると、ヒュヒュヒュヒュヒューって言いながら、喜んでいて、あぁこの人は本当は甘えたがりで、こっちが本来の姿なんだと思いました。

嫌かどうかと聞かれれば、許容範囲ではあったので、まぁこう言う人もいるよねって感じで、お付き合いすることになりました。

でも、だいぶ後になって知ったんですが、彼には本社にかなり年下の彼女がいたんですよね。ウィルコムの携帯を別に持っていたのですが、その子と遠距離になったからお揃いで買ったものだったんです。

多分、寂しいから転勤で来た地で私を彼女にしたんだと思います。二股期間がどれくらいあったのかは、知りません。

よくその子とは、LINEでやり取りをしていました。なぜそれを知ったかというと、よく一緒にいる時にメッセージがきていたからです。

そして、iPhoneのパスワードを解除するところを見てしまった私は、彼が入浴している時に番号を入力し見てしまうんです…その子とのやり取りを。

しかも、パスワードはその子の誕生日でした。よっぽど、好きだったんでしょうね。写真のフォルダも、その子専用のがあって、色んな写真が収められてました。

別れたあとも、ずっとフォルダはあって、それとは別に、変なフォルダがあって、盗撮写真みたいなのが3000枚近く入っていました。

どうやら、彼はTwitterに本垢と裏垢があり、裏垢はそういう盗撮写真みたいなのを収集する為に使っていたようです。

正直、気持ち悪って思いましたが、見たとは言えないし、そういうマイノリティなんだと思うしかありませんでした。

その後、彼はバイトの女の子に手を出し、そっちにのめり込み、私と一旦別れます。けれど、その子にマイノリティがバレ、振られてしまい、また私のところに戻ってきました。

最終的には、病んで本社に戻ったあと、会社を休職し辞めてしまい、私と遠距離を続けても結婚は出来ないと言われたので、別れました。

最初から遠距離になることを分かっていながら付き合ったのだとすれば、やはりその場の寂しさを埋めてくれるのなら、誰でもよかったんだと思います。

あれから、7年が経ち、今はどこかの誰かと結婚したそうです。変なバンドも立ち上げて、曲も配信しているようです。信じられないくらい、ダサい曲です。

彼の結婚は2度目。

まだあのマイノリティは、続いているんでしょうか?そんなの私には関係のない話ですが、バレずに上手くやっていければ、いいですね(笑)

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