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笑わせることこそ最強だ


演劇サークルに所属している大学生の男の子がいた。彼は、自分たちの公演のチケットを手売りするために、街のとある店に入って声を掛けた。しかし、店の主人は相手にしてくれなかった。それどころか「シッシッ」と手を払われるような素振りをされた。

この時彼は「あったま来た!!絶対コイツにチケット買わせてやる。買わせるまで帰らんぞぉ!!」と思ったそうである。その後、彼は得意の話術で店主を爆笑させ、最終的にチケットを買わせることに成功したのだという。

北海道が生んだスター、大泉洋さんのエピソードである。

どう考えても最強

無碍な扱いをしてきた相手に対して、怒りではなく笑いをぶつけて楽しませて、最終的にチケットを買わせるというミッションを果たす。カッコいいの一言である。何をカッコいいと思うかは人それぞれだろうが、めろの中では「人を笑わせる、楽しませる」ということの価値が破格に高いため、このエピソードは文句なしで優勝だ。

他者を楽しませることが出来る人、笑わせることが出来る人に、私はずっと憧れている。大泉さん、ダイアン、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の主人公のグイド。手段は何だって良い。時には道化にもなれる。どんな状況でも他者を笑わせることが出来る人が、めろランキングでは最強なのである。

反対に、私が最弱だと思うのは、すぐに「はい論破」と宣うヤツである(私はロン・パーマンと呼んでいる)。相手が「うわ負けた」とか何も言ってないのに、自分でベラベラ語った挙句の「はい論破」。何を論じて何を破ったのか、きっと自分でも分かってないだろう。とにかく最後に「はい論破」と言って、気持ち良くなりたい。そのために、ひとっつも面白くないことをベラベラ喋るのだ。おいおい、誰も笑ってないじゃないか。弱い弱すぎるぞパーマン。全会一致で最弱である。論破できたから何だってんだよ。


笑わせる人は良く笑う

他者を笑わせる人、楽しませる人は、自身でも良く笑う。前出の大泉さんもそうよね。良く笑う人は他者を笑わせる。これは真理だと思う。身近な存在だと、そねさんとかまりことか、よー笑うのよ。うるせーなコイツってくらい、ゲラゲラ笑ってるのよ。それにつられて、なぜか笑ってしまうんよ。

人間だから、生きていればしんどいこともあるに決まっている。現実は厳しくて残酷だと実感する時も多い。24時間中16時間くらい眉間に皺が寄っている1日もある。誰しも、人には言えない涙をバックヤードで流している。

ずっと笑顔でいられるほど人生は甘くないけど、私は1分1秒でも多く笑っていたいし、1回でも多く誰かを笑わせたい。



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