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【連載小説】アヘアヘキングダム 3rd Season Story 55



【Oyoyogi Park Entrance  オヨヨギ公園入口】

代々木公園1

ネ:(´◉◞⊖◟◉`)チャース
美:・・・待ってたわよネーソー君。コユキちゃん。
コ:ミサキ先生、こんにちは(´雪ω雪`)
ネ:先生、ハルト君は?
美:この先の階段を降りてすぐのところで待ってるわ。
コ:・・・・・・
ネ:コユキ。
コ:大丈夫。
ネ:・・・・・・
コ:分かってる。ここからは、私1人で。
ネ:うん。
美:・・・・・・
コ:大丈夫。最初からそのつもり。
ネ:だよな。ほら、先生言ったじゃないすか。うちのコユキをナメてもらっちゃ困りますよ?
美:失礼しました(笑)
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ニャハハ ・・・コユキ。先生と俺っちはここにいっから。何かあったら電話くれ。すぐに駆け付ける。
コ:うん。わかった。
美:コユキちゃんが連絡出来ない時でも、ハルトくんには何かあればすぐに私に連絡するよう言ってあるから。心配しないでね(美´∀`咲)
コ:ありがとうございます。
ネ:・・・コユキ。
コ:はい。
ネ:今日帰ったら、鍋でも食うべや!!(´◉◞⊖◟◉`)ニャハハ
コ:うんw じゃ、いってくる!

(    )

(´雪ω雪`) クルッ


(´◉◞⊖◟◉`)b d(美´∀`咲)

(´雪ω雪`)b

(    ) クルッ

(   )


【In Oyoyogi Park   公園内】

代々木公園7


笑顔。笑顔で出迎えよう。

              あと少し行けば、ハルトの姿が見える・・・

ひきつっててもいい。とにかく笑顔で。

           フゥ・・・・・・よし・・・

   ・・・・・・コユキ。

             ハルトだ・・・・・・

笑え。手を振れ。不安にさせるな。

               ハルトが・・・笑ってる・・・

        「コユキー!こっちー!」

           うん・・・今いく・・・



【Oyoyogi Park Entrance  オヨヨギ公園入口】


代々木公園1

美:まずは第一関門突破ね。
ネ:そっすね。ま、俺っちはすでに第二関門辺りまでは突破出来てると思うんすけどね。
美:ん?どうして?
ネ:いや。ハルトくんから提示された条件が2つあったじゃないすか。
美:うん。
ネ:1こめが、先生と俺っちを交えて4人で話すこと。2こめが、このオヨヨギ公園で会うこと。
美:ハルトくんはカッコつけて条件とか言ってたけど、コユキちゃんのメンタルに最大限配慮したってだけよ。
ネ:わーってます。んで、1こめは2人で話さねーと意味がないんで蹴らせてもらって。2こめは、まーハルトくんがそうしたいならいいよって。結果的に半分受け入れた感じになったんすけど。
美:・・・・・・
ネ:コユキも、おんなじこと言ってたんすよw
美:(´美ω咲`)??




<Dialog  Koyuki and Haruto in Oyoyogi Park コユキとハルトの会話>

代々木公園7


ハ:コユキ。
コ:ハルト。
ハ:久しぶりだね。
コ:うん。
ハ:コユキが生きてて良かった。
コ:・・・心配かけてごめんね。
ハ:また、そうやってすぐ謝るw
コ:・・・変わってないね(´雪ω雪ヾ ハハ
ハ:ちょっと、歩こうか。立ち話もなんだし。
コ:そうだね。



【Oyoyogi Park Entrance  オヨヨギ公園入口】

代々木公園1


美:同じことって?
ネ:いや、実はっすね・・・


~~~Dialog Neesou and Koyuki  ネーソーとコユキの会話~~~
ネ:問題はハルトくんとどこで会うかだよな~。
コ:あ、場所?
ネ:おお。だってよ、じゃあ、その辺のドトールとかスタバで!ってのは、どう考えてもちげーじゃんw
コ:うんw
ネ:かといって、お互いの家・・・コユキの場合はココになんのか。それはなんか、ちと重てー気がすんだよな。向かい合って話すには。
コ:たしかに・・・たとえば、大きいホテルの1Fにある喫茶店とか?
ネ:キンチョーすんだろそんなの。お見合いじゃねーんだぞw
コ:まあそっかw
ネ:たぶん個室の方がいーんだろうけどさ。どっか会議室取ってっていうのもちげーし、レストランの個室で食事しながらってのも・・・なんかピンとこねー気がしねーか?
コ:そうだね。
ネ:それだったら、どっかの公園のベンチとかの方がまだ良い気がすんな~
コ:・・・あ!ネーソーさん!私ピンときた!
ネ:お。どこだ?
コ:オヨヨギ公園(´雪ω雪`)
ネ:あーー!コユキがハルトくんと最初に会った場所ってことな!
コ:うん。あそこなら、お互い素直に話せる気がする。
ネ:あーそうな!言われてみりゃーそこしかねーって場所だわな。おっけ!ミサキ先生通して聞いてみるわ。
コ:(´雪ω雪`)ウン

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

美:そうだったんだ・・・
ネ:はい。そしたら、ハルトくんの方から先に「オヨヨギ公園はどうでしょうか」って言ってきたから、俺っちちょっと笑いそうになりましたよwww
美:コユキちゃんもそれを望んでるって、ハルトくんに言ってあげなかったの?ネーソー君も意地悪ね(笑)
ネ:あーいやw 会う前にあんま余計なこと言わねー方がいーかなって。なるべくフラットな気持ちで、2人には会ってもらいたかったんで。俺っちは純粋に場所だけセッティングするのに専念しようと。
美:2人にとって、ここは特別な場所なのね。
ネ:そっす。んで、もし相手にマイナスの感情しかなかったら、逆にオヨヨギ公園だけは嫌だ!ってなると思うんすよね。特別な場所なんであれば。
美:たしかに。
ネ:だから、2人がここを選んだ時点で、もはや第2関門辺りまではクリアできてんじゃね?って思ったんす。
美:そうか。だからネーソーくん、途中から自信満々だったのね(笑)
ネ:満々ってわけじゃねーすよw ただ、最初に先生と話した時の「ホントに会わせていーのか?」って迷いは、なくなりました。
美:・・・・・・
ネ:あとは、もう願うだけっす。2人がここに笑顔で戻ってくることを、願うしかない。
美:そうね。


<Dialog  Koyuki and Haruto in Oyoyogi Park コユキとハルトの会話>

代々木公園6

ハ:なんか、懐かしいよね。ここを2人で歩くのも。
コ:ハルトは、どれくらいぶり?
ハ:コユキと離れてから、1人では来てないから、その時ぶり。
コ:そっか。
ハ:コユキは?
コ:私は先週来たw
ハ:えw じゃあ懐かしくないじゃんw
コ:いやw あのね、先週アイソルのイベントがあったんだよ。
ハ:あ、そうなんだ。相変わらず好きなんだねw
コ:私のアイソル愛は一生ものだよw それでね、実はネーソーさんのお友だちで、アイソルの見瑠夜ちゃんの声優やってる人がいてさ。
ハ:あ、コユキが一番好きだったキャラだ。
コ:「好きだった」じゃなくて、今も好き!現在進行形だからお間違いなく!
ハ:失礼しましたw そうなんだ。イベントで来たんだね。
コ:うん。オヨヨギ公園久々だなぁってちょっと思ったんだけど、土曜日のイベントで賑わっていたし、ネーソーさんのお友だちもいっぱい来て、お祭りみたいな感じだったから、全然懐かしむ余裕もなくてw
ハ:そうだったんだw
コ:うんw ずっとイベント会場のところにいたしね。
ハ:そっか。
コ:うん。
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:もうちょっと、歩こうか。
コ:うん。


代々木公園8


コ:あ、あのベンチ!
ハ:???
コ:タッタッタッ ε≡≡(´雪ω雪`)
ハ:・・・どうしたの?
コ:ほら!これ。ハルトの血w
ハ:あー!すっころんだ時のw
コ:うんw まだ残ってた。
ハ:こんなのツバ付けとけばいいんだって言って、コユキに怒られたのはよく覚えてるw
コ:だって、ハルトいっつも私の心配はするくせに、自分の心配は全然しないんだもん。
ハ:それはお互い様でしょw
コ:・・・まあ、そだね(´雪ω雪ヾ ハハ
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:・・・・・・
コ:もうちょっと、歩こうよ。
ハ:・・・うん。


代々木公園4


ハ:あ、この辺でたまに寝っころんでなかったっけ?
コ:たまにじゃなくて、いっつも寝てたよw
ハ:そっかw
コ:寝っ転がって、2人で空見てたね。
ハ:うん。なんかね、都心に住んでると、空が狭く感じじゃって。ここは、いつもよりちょっと広い空が楽しめる。
コ:それ!ハルトよく言ってたw 「ビルばっかりで空が狭いんだよ!」って熱弁して、私ここ来たらいっつも付き合わされて、寝っ転がってたw
ハ:いやw だって、コユキ落ち葉の中で寝てたとか言ってたから、まー大丈夫かなってw
コ:うん。全然平気だったけどw
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:・・・久々に、寝っ転がってみる?
コ:少しだけだよw
ハ:うんw


代々木公園5

コ:・・・・・・
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:・・・・・・
コ:・・・ハルト。
ハ:ん?
コ:ミライ、今の私たちのこと、どう思ってるかな?
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:・・・・・・
コ:急にゴメン。何か、ミライが見てくれてる気がして。
ハ:うん。大丈夫。
コ:・・・・・・
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:パパ情けないな~って、頭抱えてるんじゃないかな。
コ:・・・・・・
ハ:・・・何やってんだよ!ちゃんとママを守れよ!って、怒ってるかも知れない。
コ:・・・・・・


代々木公園5

ハ:ミライ、コユキには、何て言ってきてる?
コ:・・・・・・
ハ:・・・・・・
コ:ママ、もっと笑って。僕の分まで、楽しく生きて。
ハ:・・・・・・
コ:ミライはいい子だから、自分が会いたいって気持ちよりも、私たちのことを心配してくれてると思う。
ハ:・・・そうだね。
コ:・・・・・・
ハ:・・・・・・
コ:ミライに、会いたいなって、思ったの。
ハ:・・・・・・
コ:でも、あの時会いに行ってたら、ミライは喜ばなかったと思う。きっと。ママ来ないで!って叫んでたはず。その叫びが、ネーソーさんに届いてくれて。
ハ:・・・・・・
コ:ミライに、ありがとうだね。
ハ:うん。本当にそうだね。パパが何もできないかわりに、ミライが、コユキを救ってくれた。
コ:・・・・・・
ハ:こんなに良い子はいないよ。
コ:・・・そうだね。
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:(´つω;`)
コ:(´;ω⊂`)
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:・・・このまま、ここで話す?
コ:さすがにそれはw
ハ:だよねw
コ:うん。
ハ:じゃ、コユキが泣き止んだら、またちょっと歩こう。
コ:・・・ハルトも泣いてるくせにw
ハ:泣いてないってw


【Oyoyogi Park Entrance  オヨヨギ公園入口】

代々木公園12

美:ネーソー君。
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ナンスカ
美:いつまでここにいるつもり?
ネ:なんすかそれw 2人の話が終わるまでに決まってるじゃないすか。
美:まだしばらくかかると思うわよ。ご飯でも食べてきたら?私1人いれば大丈夫だから。
ネ:こっちのセリフっすよw 先生こそ、どっかカフェでも行って休んできてくださいよ。仕事関係の連絡とかもあるでしょ?
美:私はいいの。今日は全部任せてあるの。仕事用のスマホの電源は切ってある。私には、2人を見守る義務があるのよ。トイレ以外では、ここから一歩も動かないわ。
ネ:先生も相変わらず意地っ張りっすねw
美:ネーソーくんだけには言われたくないわ~それ。あ、あとショウコさんもか(笑)
ネ:あの人の意地っ張りは、もう日本トップクラスっすからwww
美:(笑)・・・でも本当に、ずっと2人でここにいても、逆に怪しまれるかも知れないから。30分でいいから、どっか行ってきて。
ネ:何すかその追い出しw んじゃ、タバコだけ吸ってきやす(´◉◞⊖◟◉`)
美:ごゆっくり~(美´∀`咲)ノシ


<Dialog  Koyuki and Haruto in Oyoyogi Park コユキとハルトの会話>

代々木公園2


ハ:ここも変わってないね。
コ:うん。全然変わってない。
ハ:・・・座ろうか。
コ:うん。
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:・・・・・・
コ:・・・・・・
ハ:コユキに、ずっと謝りたかった。あの時のこと。
コ:・・・・・・
ハ:ずっと後悔してた・・・あの時、コユキに寄り添えなかったこと。
コ:・・・・・・
ハ:ごめん。
コ:・・・・・・




<Story 56  Preview   次回予告>
コユキとハルトの物語 後編

※モデルこそいますが、あくまでもフィクションです。
※次回更新は11/20(土)の20:00です。

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