秩序の無い栄作にドロップキックしたかったあの日
オイラが初めてアーティストのLIVEに行ったのは、従姉に誘われたMr.ChildrenのLIVEであった。従姉の本名を書くわけにはいかないので、ここではイニシャルでK子姉さん(以下K姉)としておこう。K姉は桜井さんに人生の全てを捧げている人。オイラは普通にヒット曲を知ってます程度。K姉は身近なオイラをMr.Childrenのファンにしたがっていたようだ。
今思えばMr.Childrenが初LIVE体験なんて贅沢も良いところだが、オイラはその価値をあまり分からずにいた。LIVE2週間前、そんなオイラを見かねたK姉の英才教育が始まった。それまでのMr.ChildrenのCDアルバム全てが届く。聴いて予習しとけとのことだった。
「彩り」の衝撃
ちゃんと時系列順に聴けよとK姉に言われていたが、あまのじゃくなめろはジャケットが気になった「HOME」というアルバムを聴いてみた。その3曲目。「彩り」という曲にオイラは惚れてしまった。
結局LIVEまでの2週間、オイラは「彩り」ばかり聴いていた(他の曲も1周はしたと記憶している)。K姉に予習の成果を問われ、(´めωめ`)b バッチリと大嘘をつくオイラ。とにかくLIVEで、「彩り」を聴きたい。「彩り」を歌ってくれたらそれでいい。2時間「彩り」リピートでも構わない(構えよ)。
1曲目のイントロから爆発しとった
さてLIVE当日。K姉に連れられて、めろは会場に到着した。席に着くと、会場は独特の雰囲気。初めて味わう空気管、もとい空気感。
これがLIVEか・・・(´めωめ`)シミジミ←始まってねーわ
そしてMr.Children登場。1曲目はこれだった。
随分前の曲を1曲目にやるんだな・・・(´めωめ`)ンムゥと思うめろを置き去りに、会場はイントロのギターソロだけで爆発した。K姉は桜井さんを見て既に泣いている。いやまだ何もしてませんけど・・・
実際のCDで聴くより迫力のある演奏だ。いや、そりゃそうだろって感じだが、初めてなんだから仕方ない。何だか楽しめそうな気がしてきた。
だがしかし。駄菓子歌詞。めろの小さな野望は、右隣の男性に打ち砕かれることになる。彼は・・・そうだな。栄作とでもしておこうか。
オ~レ~は栄作~ ファ~ルセ~ット~
栄作は、桜井さんと一緒に歌いはじめた。ノリノリである。まあLIVEなら普通かも知れないが、栄作の声はとても大きかったのだ。浜ちゃんの「結果発表~」を思わせる声量。オイラの耳に届く声は4:6、たまに3:7で桜井さんより栄作が勝っていた。
いやいやいやいや・・・オイラはMr.ChildrenのLIVEに来たんだよ。栄作リサイタルじゃないんだよ!!(ノシ*`ω´*)ノシと思ったが、小心者のめろは何も言えず、桜井さん&栄作のデュエットを聴くよりなかった。
everybody goesのサビの最後のところ。皆さん分かりますか?「皆病ーんでるぅー↑↑」ってヤツ。ファルセットになるヤツ。なんかね、この時桜井さん喉の調子がイマイチだったっぽくて、ファルセットがちょっとかすれ気味だったんですよ。それに引き換え、栄作のファルセットは絶頂だった。メッッッッチャ伸ばすんですよ最後に!!!!
皆病~んでるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ↑↑↑↑( > з < )~♪←栄作
((((´めωめ`))) ゾワッ
人生で数度しかない逆鳥肌である(何が逆かはわかりまっしゃろ)。
ラスサビは地獄地帯
そして大盛り上がりのまま、曲は2番に入った。栄作は引き続き熱唱している。こちらはもう楽しむところではない。あ・・・またサビに入った。アカンアカン!!栄作の裏声が炸裂する!!やめろやめろ!!頼む桜井さん頑張ってくれ頼む頼む頼むたn
ひっしでぇ生~きてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ↑↑↑↑( > з < )~♪←栄作
あああああああああああああ(∩ めДめ∩ )あああああああああああああああ
なんだそのおちょぼ口は(ノシ*`ω´*)ノシ ファルセットの時目を閉じて顔をこっちに向けるんじゃない(ノシ*`ω´*)ノシ オイラは栄作リサイタルに来たんじゃないんだ(ノシ*`ω´*)ノシ
そしてラスサビ。「病~んでるぅ」と「生~きてるぅ」が連続する地獄地帯である。オイラは頼む早く終わってくれこの曲としか思っていなかった。Mr.ChildrenのLIVEに参加する者のマインドとしては失格である。恐らく栄作のマインドの方が、LIVEを楽しむ上では正解なのだろう。
本当の目的は栄作リサイタルだったのかも知れない
2曲目以降も、栄作はいかにもイントロで分かりますみたいな顔して「くぅ~ここでこれwww」とか「出た~出た出たwww」みたいな大きな独り言を発する。たまに栄作も歌詞があやふやな箇所があり、「くぁwせdf~♪」みたいな誤魔化しを働いていた。歌うならちゃんと歌え(ノシ*`ω´*)ノシ
嗚呼、K姉。誘ってもらって申し訳ないが、オイラはもうダメだ。栄作の歌声、というより一挙手一投足が気になって仕方ない。オイラは本当に栄作リサイタルに来たかった気さえしてきた(๑`→Д←´乂)
だがしかし。打画シカ氏。オイラは「彩り」だけは、ちゃんと聴きたい。この曲だけは、桜井さんの歌声を堪能したい。これを邪魔されたら、栄作の夢枕に立ち、耳にガムシロップを流し込む刑を執行してしまう。
「ねぇ、ごめん。席変わってほしい・・・」途中でオイラはK姉に懇願した。K姉は一瞬ん?という表情をしたが、すぐに応じてくれた。グッバイ栄作。フォーエバー栄作。もうキミの歌声は十分堪能した。達者でくらせよ。
自分でもどうかしてたと思う。K姉と席を交換してもらったのに、オイラは栄作の方をチラチラ見てしまう始末。視界から消えても、栄作の声だけは相変わらず聞こえる。余計気になってしまったのだ。桜井さんそっちのけで、栄作に熱視線を送るオイラ。ふと自分で気づいて、思った。
(´めДめ`)< めろは病んでるぅぅぅぅぅぅぅ~↑↑↑↑
あ、結局「彩り」はそのLIVEで演奏されませんでした。てへぺろ・・・言うてる場合か( `д´)
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