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11. 乳がん治療費と保険の加入状況(民間医療保険/がん保険)

2019年夏に40歳でステージⅠ期乳がんが見つかり、計3回の手術(局所麻酔2回・全身麻酔1回)および放射線治療を経てホルモン治療期間に入りました。 私はピラティスインストラクターをしておりますので身体操作に制限が起こることが最も心配でしたが、術後約4ヶ月(2019年年末時点)で大きな問題はございません。 特に運動が生業の方やスポーツをされている方は「術後どれくらいで動けるのか」が懸念事項となりますでしょうから、参考までに治療の経過を記します。病態は千差万別となりますので、あくまで個人の例としてご覧ください。

【乳がん治療費】
初診〜入院手術、放射線治療、ホルモン療法薬2.5ヶ月分購入まで(のべ約5ヶ月間)の医療費合計支払金額は約53万円(自己負担3割)で、このうち高額療養費制度により上限を超えた分は払い戻されました。今回の治療で初めてこの制度を知り、また「日本は素晴らしい、でもこのままでは詰む。。。」と思いました。

他に入院時の経費は差額ベッド代3泊7日で73,440円、食事代2,760円、雑貨(胸帯・T字帯・平おむつ等)代約2,500円、合計8万円弱です。

入院前手続で部屋種を第2希望まで申し込む必要があり、第1希望は「トイレ付き個室8,640円」第2希望は「トイレ・シャワー付き個室18,360円」にしました。シャワーは退院まで入れないため不要だったのですが、個室を優先したのです。

そしてまんまと無駄に高い18,360円個室に泊まることとなったので、第二希望は大部屋にしておけば良かったと思いました。それほど高くてもそれほど豪華ではなく、綺麗ですが質素な部屋でした。

5ヶ月間で鍼灸院や酸素カプセルなどのセルフケアは約15万円家庭用医療器サプリメント等の購入品は10万円を超えました。MCR等は今後もコンディショニングに使うので問題ありません。

【保険の加入状況(民間医療保険/がん保険)】
私は29歳で民間医療保険(医療保険とがん保険)に加入しました。特約があり各保険から「入院/手術/放射線治療/通院」保険金と、加えてがん保険から「がん診断給付金」が下ります。

収入ゼロ期間を3ヶ月も設定したので今回とても助かったのですが、医療保険の方に「1. 三大疾病になったら100万円」「2. 通院日額3千円」「3. 退院時10万円」のどれかを選べる特約があり、私は「通院3千円」を選択していました。11年前の検討当時、がん保険は別で入りますし交通事故等での通院を懸念したような記憶があります。

保険加入時の申込書を確認して「この時『三大疾病特約』を選んでいたら!」と悔やみました。「そこは癌だろ」と。私は100万円のギャンブルに負けたのです。。。せめて「退院時10万円」では。

このように保険は多くの場合「実態が分からないうちに選択する」ものですが、私は「掛けられる状況であれば掛ける」派です。何事に限らず機会を見極めるのは難しいのですが、癌だけではなく病気になれば加入自体できなくなったり年齢が上がるほど保険金も上がります。「2人に1人は癌」と言われますので、なんと5割の可能性です。終身保障型等に加入しておき待っていればいつか自分に順番が回ってくる確率が50%もあるので、比較的予想しやすい種類の賭けではないでしょうか。

若年であれば現状とバランスが取れている商品はチャンスを逃さず短期払も有りかもしれません(良い保険ほど販売終了する)。「終身払で定期的な見直し」と言うのは状況によりますが売る側の言説でもある気がします。私は加入後に新規変更の営業をされていませんが、頻繁に勧誘がある場合は慎重な対応を。

有事にリターンが見込める保険は保険料も高く、安い商品は保険金が少ないので支払分を貯金した場合と大差ないと思います(個人的意見)。もちろん貯蓄は良い選択で保険に頼らず多額余剰金があればベストでしょうし、自分にも理想ですが。。保険は平常時には他の方のお役に立つものなので、掛け捨てと言ってもお金を捨てているわけではないと考えています。


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