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9. 2019年10月〜 放射線治療25回+追加5回、計30回

2019年夏に40歳でステージⅠ期乳がんが見つかり、計3回の手術(局所麻酔2回・全身麻酔1回)および放射線治療を経てホルモン治療期間に入りました。 私はピラティスインストラクターをしておりますので身体操作に制限が起こることが最も心配でしたが、術後約4ヶ月(2019年年末時点)で大きな問題はございません。 特に運動が生業の方やスポーツをされている方は「術後どれくらいで動けるのか」が懸念事項となりますでしょうから、参考までに治療の経過を記します。病態は千差万別となりますので、あくまで個人の例としてご覧ください。

【放射線治療25回+ブースト照射5回、計30回】
私の住んでいる地域には放射線治療科のある病院が複数あり、通いやすいところを選択できます。治療中に皮膚炎を悪化させないため保湿が重要となりますが、皮膚に描くマーキング(正確に照射するための印)が複雑だと保湿剤を塗布しづらいと思い、主治医に「できるだけマーキングが小さいところはないか」相談しました。お優しい主治医先生はいくつか問い合わせしてくださり、私の希望に沿った病院へ紹介状を書いてくださいました。最近はマーキングなしで済む機械もあるようですが、残念ながら近所にはありませんでした。

治療回数は30回で約2ヶ月(7週)に渡り、副作用の皮膚炎が軽快するまで約1ヶ月とのことでしたので、その3ヶ月間は休みを取り仕事もバレエも含めて一切運動しませんでした。特にホットヨガスタジオは高温多湿の過酷な環境ですので、治療中に入ると炎症を悪化させるだろうと考えてです。収入はゼロになりますが、復帰にあたり煩わしい後遺症をできるだけ残さないため3ヶ月間ケアに集中しました。治療の進捗に合わせ、傷の次は皮膚の手当てです。

準備として放射線開始1ヶ月前から下記サプリメントを摂りました。

一つ目は「人参養栄湯エキス」。放射線は休まず通うことが重要なので体調を崩してはいけません。効いたのかどうか分かりませんが、風邪など引かず予定通り通院できました。

もう一つは日焼けによる色素沈着緩和の「エバレッシュホワイトEX II」です。

放射線期間は肌に何か貼ったり剥がしたりできませんので、これまで通っていた鍼灸院でのエステ(鍼、MCR、超音波導入)はNGです。代わりに照射中〜後の計3ヶ月間は毎日酸素カプセルに入りました。1.5気圧、高濃度酸素がノズルから噴射されるタイプで体調を整えました(60分1500円)。

マーキングは左右脇腹に小さな「+」印が1つずつ、乳頭を中心に大きな「+」印が1つで、計3つでした。事前に伺った通り比較的シンプルな方だと思います。保湿を怠らず、おかげで「皮膚が乾燥し硬くなったりヒリヒリする」ような事態にはなりませんでした。

照射中〜後の3ヶ月間、ブラジャーはもちろんカップ付タンクトップすら着用せず薄い肌着の上に秋物を重ね着していました。家と病院を車で往復するのみでほとんど活動せず、徹底的に刺激を避けました。

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痒み・痛みの発生は遅く、時々感じるか感じないかくらいでさほど長続きもしませんでした。
(3割負担医療費 初回CT:22,210円、全体照射:5700円
追加照射初回:11,910円、追加照射:2820円、週1診察時に増額し計約20万円)

【放射線治療30回終了後の変化】
保湿後に食品用ラップ(粘着しないタイプが◎)で覆うと乾燥を防げます。薄い日焼け色は出ましたが真っ黒になったり皮が剥けることはありませんでした。

5日後:一部に時折感じていた軽い痒み・痛みはほぼ消失。ブースト照射部に赤みと照射部全体に日焼けが残るが薄くなる。
6日後:放射線治療時から続いていた眠気・倦怠感は消失。
10日後:全体の色が薄くなる。
6週間後:ホットヨガスタジオでの仕事に復帰。

ちなみに約3ヶ月間ブラジャー類を着用していなかった状態でカップ付きブラやレオタードを着けた時、「これはとても体に悪いのでは。。。」と感じました。締め付けに慣れてしまうと気づかないものですが、外している時間は長い方が良いのではと思います。

放射線の影響は生涯続くので、引き続き記録していきます。

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