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話を聞く人の範囲を広げたら思考回路も広がった話

私は3歳から競泳を始めて、水泳を中心に人生が展開されてきたわけで。
現役の頃は同じ競技の先輩や、スポーツで全国レベルで活躍している人に話を聞いていた。

そう、同じ”スポーツ”という括りで。
大学を卒業するまでは体育会の友人しか周りにいなかったし、自分もその中で育ってきたので居心地は良い。

その気づきは社会人になって訪れる。
私がITのソフトウェアメーカーに就職し、サラリーマンをし始めた頃、
同じ会社には体育会は少数。200人ほどの会社だったが「元駅伝部」「元サッカージュニアユース」などなど10人もいないくらい。
「スポーツやってました」や「運動が好き」というのは体育会とは若干異なるのではないかと感じる節がある。
体育会というのは大学から認められ、大学からの援助やOB会などが存在する、団体なのだ。
「サークル」の括りとはひとまた違う。
そんな大学時代に毎日汗を流し、部の目標に向かって一生懸命スポーツをしてきた人間とは、簡単に言うと「話が早い」のである。
上下関係、寮生活、部活内での仕事、身体を動かしてきたという共通点...
このようなことは言わなくても体育会同士なのであれば伝わる。

しかし社会全体で見てもそのような人間はまず少数。
私の上司はスポーツに興味や理解のある人で、私に水泳以外のことを、社会人として、ビジネスマンとして教えてくれた。
仕事でわからないことや疑問に思うことを常に質問していたら、ビジネス書をくれたり、営業のポイント、契約の抑えどころ、など良く教えて頂いたものだ。
それは水泳畑で育った私にとって、新鮮で、大変興味深いものだった。
そこから私は色々な本や、様々なジャンルの人間に会いに行き、話を聞くように努めた。
仕事では新規開拓営業部隊だったので、経営者などに会いに行ける機会もあり、経営方針やその人のヒストリーを聞いた。
それぞれの話はインプットされ、私はどれだけ狭い世界にいて、今まで知らない世界が多かったのだろうと実感。同時に話の引き出しも増えていく楽しさ。

その中で気づけたことは、同じ括りの中にいると思考回路も狭まりやすいが、十人十色、全く違うジャンルの人間に話を聞くと、「可能性が大幅に広がる」ということだ。
それは異なる意見を頂く場合もあるし、不思議と似たような意見を頂くときもある。
そして色々な面白い人間はこの世の中にゴロゴロいるということ。

新しい発見は自分に刺激をもたらしてくれる。
これからもアンテナを立て続けていきたい。

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