selfish gene

長男の学芸会があった。5歳クラスがすでにある絵本を皆で読み、そこにアイデアを加えていき完全オリジナルな原作脚本の劇。登場人物も皆が考えたそう。劇としての完成度の高さと5歳たちの可愛らしい演技でもう完璧!と今回は歓声じゃなく拍手をいっぱいしてくださいと先生から事前に連絡があったのでめいっぱいの拍手を送った。

この保育園には途中から入った。人数の多い園なので最初はなじめるかと心配をしたが、いざ入ってみると長男はすぐに集団にとけこみ、心の中を打ち明け合う親友もできた。先生方も素敵で園は陽な雰囲気をいつもだしている。大きな集団でこそいきてくる5歳同士の関わりをたくさん感じることができる。紆余曲折あったけど、この園で5歳を過ごせたことは長男にとってベストだったな。

利己的な遺伝子(selfish gene)という考え方に熱を上げた大学時代。すべては遺伝子が生き延びるために行われているという説。恋愛も親子愛も生物進化も理多的利己的行動もこれで全部証明しちゃえるという説。蜂の社会だと働き蜂(♀)は自分で子供を産むより女王の子供(働き蜂にとっては妹)を育てたほうが遺伝子が強く残るからそうしている。つまり個体は遺伝子の乗り物に過ぎないという説。なんて学説なんだとハタチの頃は興奮して卒業論文にまで無理やり混ぜ込んだ。結論が出ず散らかった論文になって、教授はよく単位をくれたなと思う。

出産あたりからうすうす、このselfish geneの考え方はいよいよホントかもしれないと感じ始めてもうすぐ6年。あのときは(仕事や生活が)辛かったが子供にとってはベストだった、というケースがあまりにも多い。なにか嫌なことがあっても、それはもしかして子供の明日にとっては役に立っているかもしれないと、変な幸福を感じたりする。「親バカもselfish geneの代表的な行動」ってわたし書いたな論文に。

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