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マイクロソフトが製造業のデジタルトランスフォーメーションを支援する

『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。

今日の『戦略をアップデートする』のテーマは、マイクロソフトのクラウドです。

マイクロソフトは、2020年10月7日付けプレスリリースで、「ZEISS partners with Microsoft for better patient care through data-driven healthcare and to enhance quality and efficiency in manufacturing(ZEISSは、データドリブン・ヘルスケアによる患者サービスの向上、および製造における品質と効率性の向上にむけて、マイクロソフトと提携)」と発表しました。

ZEISSは半導体の製造や手術顕微鏡など光電子技術関連製品の開発、製造、販売を行うドイツに本社を置く企業です。

プレスリリースによると、ZEISSは、デジタルヘルスケア用半導体のOEMメーカーとして、またデータドリブン・ヘルスケアソリューションのプロバイダーとして、「Microsoft Azure」を優先クラウドプラットフォームとして採用、一つのクラウドネイティブプラットフォームを通じてすべてのデジタル関連製品・サービスを管理することで、半導体製造の委託元事業者、眼科の専門家や顕微鏡手術医など顧客がより効率的にサービスが受けれるようにしていくとしています。

またマイクロソフトは、2020年10月6日に、産業用オートメーションの製造やサービスの会社「Rockwell Automation」との提携拡大も発表(同日付プレスリリース参照)、「クラウドからエッジまで」と謳い、製造業のデジタルトランスフォーメーションのイニシアチブをとっていくとしています。

マイクロソフトは、「地球上のすべての個人とすべての組織がより多くを達成できるようにエンパワーする」というミッションのもと、「インテリジェントなクラウドプラットフォームを構築する」ことを重点戦略の一つとして掲げています。そして、クラウド事業部門の売上高シェアは、2020年度(2019年7月~2020年6月)、3つのマイクロソフトの主要事業部門のなかで前年度までの3番手からトップへ、伸び率も最も高くなっています。マイクロソフトは、デジタルトランスフォーメーションをカギに成長しています。

田中道昭

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