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アマゾンの環境問題への取組み②~アマゾンがメルセデスベンツからEV1800台以上を調達

『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。

今日の『戦略をアップデートする』のテーマは、1回目にも関連して、アマゾンダイムラー/メルセデスベンツの環境問題への取組みです。

アマゾンは、2020年8月28日、コーポレートブログ「dayone」に「Mercedes-Benz joins The Climate Pledge(メルセデスベンツが「Climate Pledge に参加」)」という記事をアップしました。記事では、アマゾンが欧州での配達用にメルセデスベンツ・ヴァン(Mercedes-Benz Van)から1800台以上の電気自動車を調達すること、同時にアマゾンと環境NGOが昨年発表した気候変動対策に関する誓約「Climate Pledge」にメルセデスベンツが参加することが紹介されています。

「Climate Pledge」への署名企業には、パリ協定の10年前倒し、2040年までの二酸化炭素排出ゼロが求められます。メルセデスベンツを擁するダイムラー自身、二酸化炭素ニュートラルなモビリティへのロードマップを示した「Ambition2039」を強力に推進。開発からサプライヤーネットワークまで、ビジネス全体のバリューチェーンから二酸化炭素を排除する、再生可能エネルギーを使用していくとしています。

ところで、ダイムラーと言えば、2016年パリモーターショーでディーター・ツェッチェ会長(当時)がEVブランド「EQ」を発表すると共に、「CASE」と名付けた中長期戦略を打ち出し、次世代自動車産業への潮流を示したことで有名です。ご存知の通り、コネクテッド化「C」、自動運転「A」、シェアリング「S」、EV化「E」を合わせた単語が「CASE」です。(動画参照)

ダイムラーの環境問題への取組み「Ambition2039×Climate Pledge」は、この「CASE」戦略とも相まってその実効性を増していくと思われます。

田中道昭

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