見出し画像

フェイスブックのプライバシー保護への取組み②

『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。

今日の『戦略をアップデートする』のテーマは、第8回に続いて、フェイスブックのプライバシー保護です。

フェイスブックは、2020年10月2日、ニュースルームに「A Path Forward for Privacy and Online Advertising(プライバシーとオンライン広告への道)」という記事をアップしました。記事の中では、米国メディアAtlanticが主催した「Atlantic Festival」での、フェイスブックのエリン・イーガンCPO(チーフプライバシーオフィサー)の発言が紹介されています。

エリン・イーガンCPOは、わたし自身ライブで傍聴した、ラスベガスで開催された「CES2020」でのセッション『チーフプライバシーオフィサー・ラウンドテーブル:消費者は何を求めているのか?』に、アップルのCPO、P&GのCPO、そしてFTCコミッショナーとともにパネラーとして登壇した方です。(東洋経済オンライン 2020年1月13日配信記事『アップルとFacebookは個人情報をどう守るのか:2社のプライバシー担当役員が公式に語った』参照)

記事によれば、同CPOは、オンライン広告、さらにはパーソナライズされたオンライン広告がインターネットの発展を支えてきていると言っても過言ではないとしつつも、プライバシーと個人データの保護、政治広告といった別の懸念が起こってきたとしています。対して、フェイスブックは、 パーソナライズされたオンライン広告とプライバシー保護が共存できるという信念のもと、「透明性と管理(Transparency and Control)」をカギに挙げ、関連テクノロジーへの投資や研究開発に力を入れていくという立場を明確にしています。

田中道昭

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?