Mercury's:マクロ戦略投資ニュースレター(note版)

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Mercury's:マクロ戦略投資ニュースレター(note版)

Mercury'sでは、平日の毎朝7:30にお届けするニュースレターを中心に、グローバルマクロ戦略等の資産運用に関するインサイトを発信しています。

最近の記事

住宅大手レナー社CEO:金利上昇や銀行の貸し渋りで住宅の供給が減っている

written by @mercurys_assets 経済指標からマクロ経済を見ることも重要であり、本ニュースレターでは経済指標を積極的に紹介していますが、個別企業の決算をウォッチする中で、マクロ状況が見えてくることもあります。 今回は、米国住宅建設大手のレナー社が最新決算を発表したので、確認しておきたいと思います。今回の決算内容は2023年3月〜5月のものです。前回分は以下のニュースレターで紹介しています。 住宅大手レナー社CEO:住宅市場は底打ちも地銀の貸し渋りに

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    • 粘り強いインフレを見せる米ケースシラー住宅価格指数

      written by @mercurys_assets 2023年4月分のケースシラー住宅価格指数は、前年比-1.70%とデフレでした。しかし、前月比でみるとインフレが再加速しており、米国のインフレとの戦いは長期化しそうです。 前年比ではマイナスがしばらく続く2023年6月27日に発表された、4月分のケースシラー住宅価格指数(20都市)は前年比-1.70%でした。これは前回の-1.15%よりも減速しましたが、コンセンサスの-2.55%と比べると高い数値でした。 こちらの

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      • ガンドラック氏:企業の借り換え難がいよいよ始まる

        written by @mercurys_assets ガンドラック氏が、少なくない量の社債が借り換えの時期を迎えることによるショックをツイッターで指摘しました。 数年前にゼロ金利で調達した資金が返済時期を迎えるガンドラック氏は、6月24日に以下のようにツイートしています。 本ニュースレターの読者の皆様は、これだけで彼の言いたいことが十分に分かるかもしれません。しかし、それでは付加価値がないので、この内容について詳しく見ていくこととしましょう。 まず、社債が過去の各年

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        • ガンドラック氏:債券は割安で値上がりも見込める、株式は割高

          written by @mercurys_assets 引き続き、ガンドラック氏のインタビューです。 株式のバリュエーションは割高株式市場について問われたガンドラック氏は、今の株式市場の歪な構造について指摘しています。 S&P7の筆頭格はエヌビディアでしょう。AIブームによって、最先端の半導体を製造しているエヌビディアの株価は年初来で3倍ほどになっています。 以前紹介したように、これをピタリとあてて、ロングショート戦略で利益をあげたドラッケンミラー氏もさすがですが、そ

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          ガンドラック氏:FEDが利上げを続ければ、経済は壊れる

          written by @mercurys_assets 引き続き、FOMC後に放映された、CNBCのガンドラック氏のインタビュー内容をお送りします。 失業率がFEDの予想通りに上昇すれば景気後退入りする前回は、ガンドラック氏が利上げはもう終わったと考えていることをお伝えしました。 ガンドラック氏:これ以上の利上げはない とはいえ、そもそもガンドラック氏はFF金利は5.00%を超えないと年初に予想しており、今は5.25%ですから、すでに過去のガンドラック氏の予想はFED

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          日本の消費者物価指数(2023年5月分)は+3.2%で正念場

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          レイ・ダリオ氏:米国債はインフレ負けするリスクが高い

          written by @mercurys_assets 過去にも本ニュースレターで何度か紹介していますが、レイ・ダリオ氏は「米国債の需給バランス崩壊を発端とした、中央銀行による国債買いからハイパーインフレ」のシナリオをたびたび提唱しています。 レイ・ダリオ氏:米国債の買い手がいなくなり、米国政府の財政は破綻する 今回もCNBCで同様のシナリオを語ったダリオ氏ですが、非常に分かりやすい話の流れであったため、こちらの内容をあらためてお届けします。 アメリカが抱える債務問題

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          ガンドラック氏:これ以上の利上げはない

          written by @mercurys_assets 今回は、直近ベア派の筆頭格になりつつある債券王ガンドラック氏のFOMCに対するコメントをお伝えします。 なお、ガンドラック氏は、インフレを早い段階から警告しており、その後、今年のインフレ減速をピタリと当ててきました。一方で、FEDのFF金利については、5%を超えることはないと過去に発言しており、それについては外れています。 ガンドラック氏:FEDが何と言おうとFF金利は5%を超えない FEDは経済の先行きを予想で

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          ガンドラック氏:これ以上の利上げはない

          米国小売売上高:2023年5月はマイナス成長を回避して、粘り強さをみせた

          written by @mercurys_assets 最近はお届けすべき著名投資家のコメントや他の重要指標等も多かったため、少し遅くなってしまいましたが、今回は先週発表された米国小売売上高を確認しておきましょう。 米国小売売上高は、アメリカの消費者の動向を知る上で重要な指標であり、前回4月の数値は成長が急減速して、いずれマイナス成長に陥りそうだということをお伝えしました。 米国小売売上高は前年比マイナスに迫る水準で景気後退を示唆 しかし、先週発表された2023年5月

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          国内PPI:2023年5月の企業物価はインフレ減速も高水準、第二波にも警戒必要

          written by @mercurys_assets 先週発表された2023年5月の国内企業物価指数(PPI)は、前年比+5.1%でした。これは前回の+5.9%から0.7ポイント減速して、企業物価のインフレ減速トレンドが維持されていることを示しました。 一方で、前年比+5.1%という水準は依然として高水準であり、企業がこれらの値上がりを最終商品の値上げに転嫁した場合、消費者物価指数にはまだ上昇の余地があることになります。 また、PPIに先んじて下落していた輸入物価指数

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          6月FOMCは利上げ見送り、米国経済へのダメージを見極めたいFED

          written by @mercurys_assets 6月FOMCでは利上げが見送られ、5.00%〜5.25%の政策金利が維持されました。 今の金利水準でも、地銀破綻問題や商業不動産ローンの破綻をきっかけに信用収縮の連鎖が始まる可能性があり、FEDは「許されるならば、これ以上の利上げをせずに様子を見たい」と考えていると思います。 6月FOMCは利上げを見送りFEDは、6月の利上げについて、市場の予想通りに見送りました。政策金利は、引き続き5.00%〜5.25%が維持さ

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          2023年5月の米国CPIは前年比+4.0%まで急減速、秋以降を警戒

          written by @mercurys_assets 6月13日に発表された2023年5月の米国消費者物価指数は、予想の前年比+4.2%を0.2ポイント下回る+4.0%で、前回の+4.9%からは急減速しました。 エネルギー価格の下落を受けて、4.0%まで急落した米国消費者物価指数6月13日に発表された、2023年5月の米国消費者物価指数は4.0%まで急落しました。 この消費者物価指数(前年比)の+4.0%という数値は前回の+4.9%から0.9ポイントの急落であり、予想

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          ガンドラック氏:おすすめのポートフォリオを公開、債券が多め

          written by @mercurys_assets 前回に引き続き、DoubleLine Capitalのオンラインセミナーから、ガンドラック氏の相場見通しをお伝えしていきます。 マネーサプライの減少は、いずれインフレを低下させるガンドラック氏は、以前から米国のインフレは下げ渋ると発言していました。 ガンドラック氏:FEDの予想する年末インフレ率3%は実現できず、インフレは高止まりする 今回も同様の発言は見られましたが、もしもFEDが今の引き締めを続けるのであれば

          ガンドラック氏:おすすめのポートフォリオを公開、債券が多め

          ガンドラック氏:3月の銀行破綻は過去の経済危機に匹敵する規模

          @mercurys_assets 債券王としても知られる、DoubleLine Capitalのガンドラック氏が、年半ばのオンラインセミナーを行いました。今回はそこから今年3月の銀行破綻に触れた箇所をお伝えしたいと思います。 3月の銀行経営破綻問題2023年3月にはシリコンバレー銀行などを中心にいくつかの銀行が経営破綻しました。 シリコンバレー銀行が経営破綻、米国債金利は低下へ この話については、本ニュースレターで何度も取り扱ってきたため、再度の詳しい説明は避けますが

          ガンドラック氏:3月の銀行破綻は過去の経済危機に匹敵する規模

          ドラッケンミラー氏:中国は将来性を感じない、日本株には強気

          @mercurys_assets 引き続き「Bloomberg Invest New York」から、今回はドラッケンミラー氏のインタビューをお送りします。ドラッケンミラー氏は、中国の将来性についての悲観的な見方と、日本株の強さ、AIブームの大きさなどについて語りました。 中国には将来性を感じないまず、今の中国については魅力を感じないと一刀両断しました。 中国は鄧小平が資本主義を取り入れて以降、急速に成長しました。 グラフからは、1980年に底打ちしてから、一人あたり

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          ソロス・ファンド運用担当者:プライベートクレジットは銀行の貸し渋りを埋められない

          @mercurys_assets 前回のレイ・ダリオのインタビューに続き、「Bloomberg Invest New York」のインタビュー内容をお伝えします。今回は、現在ジョージ・ソロスのソロスファンドを運用しているフィッツパトリック氏のインタビューです。 いま投資妙味のある資産クラスは住宅ローン証券フィッツパトリック氏は、最初にいま一番投資妙味のある領域として、住宅ローン証券をあげています。 住宅ローン証券というのは、住宅ローンを証券化したもので、満期まで金利収益

          ソロス・ファンド運用担当者:プライベートクレジットは銀行の貸し渋りを埋められない