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境界線を超えて併合

別に、親の財布で食ってるんだからいいだろって話なんだけど。

ハンバーガーショップに行った。
私は好きなバーガーのセットに決めた。
母は、「私、これとこれにする〜ポテトはそっちのをサイズアップして〜」と言った。
私のセットに付いてるポテトのサイズアップした分を食べるという。
理由は「そんなにたくさん食べないから」。

「私の注文(それはつまり、私の希望)」に、母が侵入して踏み荒らすと感じた。
それも、断りも違和感もなく、当たり前に踏み込んでくる。
母にとって、私は母の一部なんだと思う。

結局、ポテトはサイズアップできなかった。
そうしたら、母は自分の分のポテトを頼むかと思ったら「いいや」といった。

母はポテトをどうするつもりなんだろう。別に私は欲張りたいわけじゃないけど、私がこれだけ食べると決めたものを、勝手な都合で変えられるのはとても不愉快だった。

母がポテトをどれだけ食べたいのかもわからなかった。
私が、自分の注文にどれだけ責任を持てばいいのかもわからなかった。

結局、ポテトは分けてあげた。
私はそれでも途中でお腹が満たされた。
母は、途中で何度も「足りなくない??」と聞いてきた。
足りないと思うなら追加で頼みに行けばいい。ハンバーガー1つとドリンクで大の大人のお腹が足りるわけない。そんなこともわからないで、人から乞食をしようとする母親。
本当に嫌だった。
ハンバーガーは、何も気にせず思い切り食べたいのに。
ジャンクな感じを目いっぱい楽しみたいのに。
気を使いながら食べるハンバーガーは味がしなかった。

最後に「お腹いっぱいだから残りのうちの半分くらい食べてもいいよ」と伝えると、
「え!?いいのー!遠慮してたんだよぉ!」と言う。
遠慮するのは当たり前だろと思いながら、遠慮させて申し訳ないと思ったり、それが嫌だから小さいサイズでも自分の分を頼めと思ったり。

どうして、私の親はまだ当たり前のように境界を超えてくるのだろう。
どうして、「私が食べる分」「あなたが食べる分」という意識がないんだろう。

こうして、当たり前のように併合される時、堪らなくイライラするけれど、それを母に伝えることはできない。

また今、イライラが止まらず、喉が詰まって表情が動かせない。

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