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チェロ弾きのためのエッセイ〜効率的音楽〜

「最小限の努力で最大限の効果を」


一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。もともとはイタリアの経済学者の方が書いた本に由来する言葉だったかと思います。

先日本番を終えました。良かったこともあり、反省すべきこともあり。反省の中で、上の言葉を思い出しました。

音楽においては、この言葉はよく考えて使う必要があるのかな、なんて思いました。
練習、リハーサル、本番でも。奏法、表現に関しても。教え方、教わり方にしても。


私にはかなりがむしゃらな部分があって、それが表現や全体の邪魔になってなかったか、より効率的に表現する方法はなかったのか、そもそも効率的な表現とはなんなのか…本番直後は結構思考が散らかっていました。


私はいつも、良かった点や人に言われて嬉しかったことよりも、反省点や人から言われた気になってしまうことの方が頭に残ってしまうようです。良いことと悪いことを棲み分けできないひねくれた人間だなぁなんて、いつも反省しています。

でも、この点に関しては助かっている部分もあります。そのおかげでここまで成長できたのかな、と考えることもあったりなかったり。時間はかかりますが。

これから生きていく中で、時間を作るのが難しくなり、体力も衰えていく中で、効率化というのは大事かも知れません。若さ故の表現、人生の経験値からくる表現もある中で、後者は特に効率的なイメージをもっています。
ただ、少なくとも音楽においては全てが当てはまる訳ではなく、盲信することは少しリスキーなのかも知れません。

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