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私を作った2人の女性。

梅雨明けもしていないのに、真夏がやってきたのか?!
と、朝カーテンを開けた途端、つよい日差しが入ってきた。
「人の平熱」と言っても過言ではない気温に、ため息が出る。

そんな朝に無性に聞きたくなった”彼女”の曲。
私が音楽を好きになったきっかけとなった人。
「椎名林檎」である。
1998年「幸福論」でデビューし、女性アーティストの中でも異彩を放っていた。個性的な歌唱方法、小説のような歌詞、ファッション。
中でも、CDに付いてくる歌詞カードのアートワークが毎回お洒落で、たまらなく好きで何度も読み返した。有名な話であるが、アルバムの曲名は、ほぼ中心からシンメトリーに構成されているという、こだわりが詰まっているのだ。可愛らしさと艶やかさを持ち合わせた「椎名林檎」という存在の全てが学生の頃の私には刺激的で、一気に彼女の虜になった。

そんな彼女がデビュー当時に着用していた、「Vivienne Westwood」のアーマーリングは、ファンの間でも着用する人が多かった。(私は指が短いので似合わず断念・・・)そんな「Vivienne Westwood」は、私が好きになるきっかけを作ってくれた存在だ。
「Vivienne Westwood」に興味を持ち始めたのは、当時ルーズソックスブームが去った後に、ハイソックスブームが来た時に、モードファッション好きの友人が、世間はラルフローレンが流行っていたにも関わらず、「オーブ(The Orb:Vivienne Westwoodを象徴するロゴ)」が刺繍されたものを履いていたのを発見し、「どこの?」と前のめりで聞いて教えて貰ったのが最初だ。その後、ロッキンホースやラブジャケット、マウンテンハット、そしてオーブの刺繍が入ったニットやカーディガン等、個性的なデザインに魅了された私は少しずつ集めて、それに似合う体型になるよう努力した。
また、デザイナーであるVivienne Westwoodもとてもチャーミングでパワフルな女性で。先日お亡くなりになったニュースを見た時はショックだった。

今は、林檎嬢の曲を聞くことも、Vivienne Westwoodの洋服を着ることも減ってしまったが、今の自分を作ってくれた大事な2人であることに変わりが無い。だから、少し離れていても頭の片隅には必ずいる存在なのだ。

ちなみに、私の夢は、自分の人生が終わるとき、棺桶にはVivienne Westwoodの服で入り、椎名林檎の楽曲で送り出してもらうことだ。



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