「想像」で味わう食事も良い。
少し時間ができた時、ちょっと何処かへ出かけたくなった時、
本屋に行くことが多い。
新刊を見たり、気になる本を探したり。雑誌を読んだり。
そうこうしていたら、知らぬ間に1時間経過なんてしょっちゅうだ。
ここ最近、自分が気になって手に取る小説やエッセイが
「食」に関するテーマの作品が多い。
実際に今読んでいる原田ひ香さんの「図書館のお夜食」もそうだ。
なぜ、こんなに気になるのだろうか。
「食」に興味を持ちだしたのは、社会人になってからだ。
それまで全く興味の無かった分野だが、
大人になって、様々な国の料理やお菓子等を知る機会が増えたことで、
「あの料理を食べてみたい」「一回自分で作ってみたい」
と、思うようになった。
それと、周囲に「食」に詳しい人がいるのも大きい。
Instagramにアップされるその人達の、料理やお店の写真を見ていると、
毎回刺激と興奮でメモしたり、保存したりと大忙しだ。
ただ、1つ大きな問題がある。
私は「甲殻類アレルギー」があるということだ。
海老・蟹・貝類など甲羅に覆われているものが一切駄目なのだ。
「日本人は海老が好き」と言われているのだが、私にとっては単なる敵だ。
友達には、こう言われた。
「可哀そうやけど、人生の半分以上、損してるな・・・」
確かに、食べた事が無い料理がまだたくさんあるのに、現時点でもう食べることが出来ないのだから。パエリアにアクアパッツァ、ガーリックシュリンプにオイスターバー。中華料理はほぼ諦めた。
そして、冬の醍醐味「無心で蟹を食べる」も夢の集いなのだ。
そんな私が、「食」をテーマにした作品が気になるのは、
まだ知らない食べ物を知りたいということ、そして、
実際に食べることができない料理を脳内で味を想像するのが楽しいからだ。
レシピ本なら、写真も掲載されていることから、視覚からもその料理を体験できるけれど、あえて小説を選ぶのは、自分で想像しその料理を作っていく感覚があるからだ。
ただ、毎回読後に思うのは、
「実際に口に頬張り、存分に味わいたい」しかない。
永遠の憧れ。あと、キャストがホント大好き。
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