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メルカリの東京オフィスリニューアル。空間を盛り上げるグラフィックデザイン

こんにちは。メルカリクリエイティブチームです。

メルカリでは2022年9月に東京オフィスを「Mercari Base Tokyo」としてリニューアルオープンしました。

オフィスリニューアルがどのようにして進められたのか、詳しくはぜひ上記のメルカンの記事をご覧いただきたいのですが、そのプロジェクトで壁紙やアイコン、ロゴなどのアイテム制作をクリエイティブチームが担当しました。
この記事では制作の裏側やデザインコンセプトについてご紹介したいと思います!

9メートル幅の壁面をデザインする

はじめに社内のWorkplaceチームからもらった一番のお題は、オフィス内の約9メートル幅の壁のグラフィックを自由に作ってほしいというものでした。自由であるがゆえテーマを決める難しさはありますが、デザイナーにとっては非常にワクワクします!

設計を担当いただいたKOKUYOの花田さん、メルカリWorkplaceチームのmayunさん、クリエイティブチームのグラフィックデザイナー4名(tennis、Takuro、ota-mi、akagawa)が集まり、どのエリアにどんなデザインを配置するかmapで確認しつつ議論するところからスタートしました。


まず、エリアごとにテーマを決めて参考イメージを集め、デザインの方向性を定めます。次にグラフィックデザイナーが担当エリアの壁面のデザイン案をいくつか作成し、KOKUYO・花田さんにパース上に展開してもらいました。平面で作成したグラフィックも立体図で確認すると印象が違って見えるものです。そのパースを確認しながら、どの案がよいか選定していきました。

その後、実際の素材に印刷して色校チェックを行い、調整を重ねて完成です。

完成した新オフィス

メルカリらしさをキープしつつ自由に表現する難しさはありましたが、オフィスを盛り上げる個性豊かなアートとなりました。
それぞれのグラフィックに込めたメッセージとともに紹介していきます。まずは壁紙から。

▼じゃんけん

(撮影:KOKUYO)

じゃんけんは "Rock Paper Scissors" 三すくみの関係を構成する遊び。メルカリの多種多様なビジネスを世界中で古代から存在する遊びで表現。また、ダイバーシティな環境をアイコニックにイラスト化しました。さっそく社内のフォトスポットとして、一番映える場所となりました。

▼段ボールの部屋

(撮影:KOKUYO)

オフィスの壁を、メルカリのサービスと切っても切り離せない段ボール箱に見立てたグラフィックです。2023年2月1日に発表されたばかりの新グループミッション「Circulate all forms of value to unleash the potential in all people(あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる)」をプリントしたテープを中央に配置。バリューをあしらったステッカーで楽しげにデコレーションしてuniqueに表現しています。

▼バリュー 

(撮影:KOKUYO)

コーポレートフォントであるMercari Sansを使用して、メルカリグループのバリューである「Go Bold」 「 All for One」「Be a Pro」を表現しました。

▼People

(撮影:KOKUYO)

年齢・国籍・人種・宗教・障がい・ジェンダーなど全てにおいて、あらゆる人たちにメルカリを日常的に使っていただきたいという思いを込め、多様な人々を描いたデザインです。
多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まるメルカリらしい空間を目指しました。

▼吹き出し

(撮影:KOKUYO)

コミュニケーションが生まれる場であるように、吹き出しをモチーフにしています。右側にはメルカリのロゴを彷彿する六角形のHEX(ヘックス)をあしらい、オリジナル感を出しています。この壁紙はモニターがたくさん並び、メンバーも多く集まるエリアに配置されています。会話が弾むような空間になりますように。

▼テーブル

植栽の多いジャングルエリアに配置した巨大なテーブルにも六角形のHEX(ヘックス)のパターンで表現。PC作業で下を向きがちですが、赤いテーブルはオフィス空間だけでなく気分も明るくしてくれます。

続いて、壁紙以外にもこんなものも作りました。

▼サイン

オフィス内には靴を脱いで上がる「HADASHI LOUNGE」というエリアがあります。足元のサインはシンプルな線画で統一しています。


メンバーの捨てやすさやリサイクルのしやすさに配慮し、ゴミ分別も見直されました。それに伴い分別サインもブランドカラーを用いたデザインにアップデートしました。

▼会議室の偉人パネル

メルカリでは以前から来客用会議室の一部に偉人の名前が採用されていました。男性の偉人ばかりだったので、改装にあたり女性も多くセレクトされ、より印象付けてもらえるように各室内に偉人たちのプロフィールを記載したパネル(写真左)を設置しています。この偉人のイラスト制作も担当しました。

MERCARI BASE TOKYOのロゴも作成

冒頭にも書きましたが、今回オフィスのリニューアルに合わせて、東京オフィスの名称が「Mercari Base Tokyo」となりました。これからのオフィスは単なる「働く場所」ではなく、コミュニケーションやコラボレーションを促し新たな価値を生みだす場であること。そして、これまでも、これからもメルカリのカルチャーを育む場であること。そんなメルカリで働くメンバーの原動力を生みだしつづけるようなベースを目指したい。「Mercari Base Tokyo」にはそんな想いが込められています。

ロゴのモチーフには矢印を採用。秘密基地、ホームベース、気分が上向きになる象徴として矢印のシンボルをロゴ化しました。そして、このロゴを使ったTシャツやカバン、オリジナルブレンドコーヒーなど、ベースに集まった記念に持ち帰れるノベルティーグッズを制作予定です。

おわりに

オフィスは社員全員の場であるからこそ、モチーフの意味付けや説明が必要になるため、公共物として成り立つように配慮しながらデザインを行いました。
メルカリグループではYOUR CHOICE制度があり、各メンバーの働き方も多様化しています。クリエイティブチームが担当したアートで、メンバーのバリュー発揮の後押しができると嬉しいです。

編集:yan
写真撮影:akagawa、chan-kuma、KOKUYO様