見出し画像

ウクライナが直接ロシア領土を狙わない理由

ゼレンスキー大統領はやられたらやり返すのラインを分かっています。

これまでウクライナはウクライナからロシアは出ていけというスタンスを守りロシアに攻め込むことはしませんでしたが、戦争開始から10ヶ月経った今、初めてロシア領土への直接被害損害を与えることとなりました。

記事ではロシアの攻撃拠点であるリャザン州とサラトフ州の2ヵ所に爆撃があったとのこと。
場所はココ。

色々な見方や予測ができるかと思います。

たとえば、領土が攻撃されたとするロシアによるプロパガンダなど世論調査、大げさに拡大解釈していたり自作自演などにより自軍の報復意志を焚きつけるもの。
逆にウクライナによるロシア領土だからといって安全とは限らないぞ!引かなくて良いのか!という現場や国交付近のロシア兵士に対する恫喝など。

これまでウクライナがロシア国土を攻撃しなかったのは世界中を味方につけるためです。
仲間を殺され苦渋を舐めていた現場の兵士の士気は高く、押し返しにより2014年に実質支配されていたウクライナ南部のクリミア半島さえ取り返せるのではないかと言われているほど活気づいています。
ロシアに報復したい一泡吹かせたいと思っている現地のウクライナ兵はごまんといることでしょう。

攻勢にも関わらずこれまでロシアに攻撃した話が一切なかったのはウクライナは統制が取れているからです。
世界が注目していて世界中から物資や武器が集まっています。
これでロシアに攻め込むなど泥沼になってしまうと、一部世論(ロシア含む)が急反発して支援の減少や急展開の可能性があることはゼレンスキー大統領もよく分かっているのでしょう…多分。

やられたらやり返すを延々と繰り返していると、ヒートアップによりどんどん核戦略の可能性が高まってきます。
お互いに大きな被害をこうむる上に、核により数十年 作物が育たないし人も住めない地域が急増します。
被爆による健康被害もありますし、トラウマも爆増します。
なのでウクライナは世界のバックアップがある状態で戦線を押し返して一定ラインで見切りをつける必要があります。

ロシアからしてみると、一度とはいえロシア領土に被弾するとなると警戒せざるを得ません。
このロシアへの攻撃が繰り返されてしまうと上記の通り世論的にアレですが、1,2度の攻撃ならばコスパの良い大きな牽制となり、ロシア・ウクライナの国境兵士への負担も増えますので効果的です。

       ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

最近は戦争状態に慣れてしまい、中国や北朝鮮の動きの報道が多くなっている印象ですが、依然として現地では銃弾も血も飛び交っています。

ロシア撤退による戦争停止。

早く実現してほしいものですね。

今回はこんなところでノシ

メルカ



この記事が参加している募集

最近の学び

多様性を考える

応援頂けると嬉しいです。 毎日書いてもっとスキ・フォローしてもらえるよう頑張ります(*'ω'*)