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「スシローペロペロ事件」について思うこと

こんにちは。みもり🥦です。
もうトレンドテーマとしては下火になってきている感も否めないですが、ネットニュースで話題になった「スシローペロペロ事件」について感想を書きます。

一応スシローペロペロ事件について概略を書くと、

・岐阜県の高校生がスシローにて共用の醤油差しを舐めたり、湯呑みを舐め回したりしている動画がSNSにアップされた

・その動画は瞬く間に日本中に拡散され、スシローの持株会社の株価は下落

・今回の一件で発生した損害は168億円。スシローは賠償責任を求めて民事刑事両方の側面から責任追求を検討している

という感じです。

SNSが社会に一般化してからというもの、こういうバカッター動画は時たま炎上していますが、なぜこんな馬鹿げた行為を繰り返すのか。

たぶん彼らの言い分としては、

・仲間内で面白いことをやってネットにあげただけなのになぜ叩かれないといけないのか

・身内で楽しんでるだけなんだから外野は黙ってろ

みたいなテンションでやってしまうのでしょう。

私は今までもこれからもバカッター動画を撮ろうなんて一度も思うことがないので、正直彼らの学習能力のなさ想像力の乏しさに呆れています。



ちょっと話題が逸れるのですが、私は現在東京に住んでいます。

私の趣味は日向ぼっこなので週末に近所の公園で陽の光を浴びているのですが、結構な確率でゴミが落ちています。

体感ですが4割くらいの確率でゴミが落ちていて、ストゼロとかポテチの袋とかが多いので、深夜に公園でバカ騒ぎしているチンピラとかが捨てていったのでしょう。

ゴミに囲まれて日向ぼっこするのは気持ちが良くないので、私は彼らが捨てていったゴミを集めて家に持ち帰ることをルーティーンにしています。

別に誰かに褒めて欲しいからやっているわけではないです。

自分が日向ぼっこするのに気分が悪くなる要素を排除したいだけ。

別に私が捨てたゴミじゃないし、ても汚れるから出来ればこんなことやりたくないんですが、私がこんなことをするのには「ある理由」があります。

(ここから回想話)

私が社会人1年目の頃。

そのときはまだコロナじゃなかったので、毎日オフィスに出勤していました。

仕事がひと段落してトイレに向かうと、別の営業チームのマネージャーがシンクで手を洗っていました。


そのトイレは手洗い場が2つ並んでおり、彼はその片方で手を洗っていたのですが、帰り際に自分が使っていない方のシンクについている水滴を拭いていたのです。

自分が飛ばした水滴ならまだ分かるのですが、自分が使ってない側の水滴まで拭いている人ははじめて見たのでびっくりした私。

「なんで自分が使っていない方のシンクも拭いてるんですか?」

と彼に理由を訪ねました。

彼から返ってきた言葉は、その後の私の生き方に影響を与えるものでした。

「いいかい?オフィスのトイレは会社の看板なんだ。俺たち社員だけじゃなくて、急な来訪者やお客さんだって使うかもしれない。たとえ自分が飛ばした水滴ではなくても、次に使う人が水滴だらけのシンクを見たら気分が悪くなるだろう?誰かが見ていても見ていなくても、俺はこうすることが正しいと思っているからやっているだけだ」


話を公園のゴミ拾いに戻します。

私は上記の原体験がありまして、以来、彼の生き様をなぞっています。

だって、そうすることが俺の生き方を肯定してくれる大切なことなんだから。

何も考えずに公園にゴミを捨てている社会のゴミ共。

本当はこんなことしてほしくないが、俺の人間としての格を上げる手伝いをしてくれてありがとうよ。

君たちが捨ててはいけない場所にゴミを落としてくれるおかげで、俺は毎日「かっこいい自分」であり続けることができる。

スシロー事件の高校生もそうだけど、たぶん君らに注意したってやめてくれないだろうな。

多分そういう人らは何かしら「痛い目」を見ないとやめることはないと思ってる。(怖いオジサンにボコボコにされるとか、損害賠償請求されて家族が首吊るとかな)


君たちに面白い話を教えてあげよう。
星新一さんが書いたショート小説『おーい でてこーい』だ。

内容を雑に要約すると、

・ある日底が見えないくらい深い穴がぽっかり空いていることに気づいた人がいた

・噂が噂を呼び、人類はその穴に家庭ゴミや使えなくなった家電製品、果てには核廃棄物まで捨てるようになった

・ある日1人の男が空を見上げていたら、上からたくさんのゴミが降ってきた

内容はこんだけだ。

君らの足りない頭でも分かるように本質だけ抜き取ってやると、

「自分が犯した過ちは、いつか自分に返ってくる」

ということだ。

とあるネット記事で、「バカッター事件犯人のその後の人生」をインタビューした内容が書かれていた。

ネットの特定班によって自宅の住所や通っている学校も明らかになり、面白がった暇人たちによって毎日家に無言電話がかかってくる。

多額の損害賠償によって家計が回らなくなり、一家は離散。

通っていた学校は退学になり、仕事にありつこうにも顔と氏名が割れているのでまともな企業には就職できない。

それ以来人と関わることすら怖くなり、誰とも話すことができず恐怖に怯え続ける人生。

内容はこんな感じだった。

世間からすれば「ザマアミロ」って感じだと思うのだが、君らがやっていることは君らが考えている以上にずっと重い行為だ。

たぶんこのnoteを読んでいる人はかなりまともな人たちが多いだろうから、こんな発信をしてもほとんど意味はないのだが、私なりに今回の事件を受けて感じたことがあったから文字にした。

「社会のゴミ」として一生孤独な人生を送り続けたくなければ、早いうちにバカッターなんてやめるんだな。


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