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【感想】ヒューマニエンス 40億年のたくらみ「“腸” 脳さえも支配する?」

織田裕二がプレゼンターを務める新番組。人体の仕組みを進化の観点から説明する。すべてが科学的というわけではないのかもしれないけれど、様々な仮説を専門家と織田裕二が話し合うのが面白い。織田裕二は、かっこいい顔しているのに軽妙だ。まあ、それはどうでもいいんだけど。

脳と腸に関しては、ずっと調べてきたこともあり興味を惹かれて見た回。自分の関心のあるところだけメモっておこう。

腸にある味覚センサー

実は腸の絨毛の細胞には「味覚細胞」があるという。そして、味覚細胞は舌と同じように様々な味を味わうことができる。特に腸の味覚細胞が好きなのは「うま味」だという。うま味は母乳に含まれており、骨や筋肉を作るタンパク質の味。腸は自分の身体を形作る大切な味を知っているのだ。

ラットを使った研究では、発育期にうま味を十分に味わわなかったラットは攻撃性が増した。しかし、うま味を味わっているラットは相手に寛容になることが分かった。スタジオトークでは、幼いころから和食で、うま味をしっかり腸で味わっているからこそ、日本人は「交渉下手」なのではないかという意見が出たのが面白い。

腸で味わうという発想は今までなかったんだけど、脳で美味しいと感じる味と、腸が本当に欲する味は違う。幼いころから、昆布やカツオなどのダシで、うま味を利かせた料理で育つのは大事だという。和食礼賛となった。

脳ー腸相関

脳と腸は密接に関係している。そのことを表す一例がIBS(過敏性腸症候群)だ。今や人口の25%(4人に1人)の現代病だ。私は、十数年のIBS(過敏性腸症候群)に苦しんだ経験を持っている。これは、ほんと、最悪な病だ。(今は、糖質制限でほとんど軽快している。同じ悩みを持つ人に知ってほしくて1冊書いた。実はこれが処女作。)

脳がストレスを感じると、腸が過敏な状態になり炎症を起こすようになる。腸の状態が悪くなると、今度は脳の扁桃体が活性化する。扁桃体が活性化すると、不安やウツ症状が生まれる。そうすると、ストレスがたまり・・・(以下、ループ)

脳と腸は互いに信号を送りながら影響を及ぼし合う。そこで、腸の状態を改善すれば、脳の状態(不安やウツ)もよくなる。そこで大事なのが「食物繊維」だ。食物繊維が豊富な食材で、便通がよくなり、腸の調子が整うと、腸から「快信号」が送られ脳のストレスが軽減されるという。やはり、食物繊維は大事だった。

よく話には聞いていたけど、本当に、腸から脳を改善できるとすればすごいことだよな。腸内環境を整えることに全力を費やせば、メンタルの状態が改善するかもしれないんだから。

#ヒューマニエンス40億年のたくらみ #腸 #脳 #IBS #過敏性腸症候群 #NHK

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq