【書評】勝間式 超コントロール思考 勝間 和代
コントロールというのは「自己効力感」のこと。ADHD・HSP傾向があるという勝間の自己効力感を高めるライフハック集だ。仕事・お金・健康・交友と幅広い分野で、自分コントロールをし続ける勝間氏の生活が垣間見える。
同感するところもあったので、忘備録的に書評を書いておこう。
アルコールを飲まない
勝間氏はアルコールを飲まないそうだが、もともとではなく、この本の出版時点で「半年前」から飲んでいないとのこと。
アルコールを飲むと、コントロールを失いやすくなるからだ。せっかくの時間も使えず、食欲もコントロールできず食べ過ぎてしまい、、と良いことがないので、アルコールはやめたのだそうだ。この点は書籍の中で何度も触れているので大事な点なのだろう。
私もほとんどアルコールを飲まないので、自己効力感の話で節酒・禁酒について語られる意味が分かる。私の場合は、過去にはかなり飲んでいたが、膵炎にかなり体を壊したことから禁酒した。そのうちに、だんだん飲まないメリットのほうが大きいことに気づいた。
飲むと夜の時間、集中して本を読むこともできず、書くこともグダグダになり、結局、ネットサーフィンするとかテレビを見るとか、受動的なことしかできなくなるのだ。飲むと計画を立てることなど、理性的な活動もすべてストップする。これはあまりにも惜しいのだ。
居酒屋などに行っても飲まないでも平気になった。炭酸水で十分だ。その後も活動できる時間があることがありがたい。これは、生産的な生き方をする人の多くが言うことだ。池上氏・佐藤氏の対談本でも、飲むのはもったいない・・みたいなことが書いていたよね。
まあ、飲んでもいいんだけれども、飲まなくてもいいというレベルにできれば、コントロールは効いていることになる。お金も時間も、自分のコントロール下における。
そして、もう一点共感したのが、仕事の入れ方だ。
MIT(もっとも大切な仕事)を絞る
勝間氏は、一日に入れる仕事の件数をコントロールしているのだそう。三件以上は仕事を入れないとのこと。そうしないと、エネルギー切れを起こすからだ。この辺はさすがという感じ。
まさに自分のことを分かっているわけだ。特にHSP傾向があれば、対人仕事ですっかりエネルギーを使い果たしてしまうだろうから、自分でコントロールしないと大変なことになる。
この本に出てきた言葉ではないけれど、MIT(Most Important Things)、その日行うべき最も大事な仕事という概念を私も大事にしている。マニャーナの法則などを学ぶとこの辺が分かるが、本当に大切な仕事、今日しなければいけない大事な仕事というのは、一日に何件もないのだ。
どんどん前倒しして仕事を進めると、追いまくられる日々を送ることになる。人間の寿命なんて、はかないから、どこかでばったり死ぬかもしれないけれど、最後に残ったのは「もう少し頑張れば楽になる」と仕事をし続ける日々かもしれないのだ。それは、はかない。
だからこそ、その日、集中して果たさなければいけない仕事を3つ選ぶのだ。そして、決めた仕事、やると決めた仕事は、とにかく集中してやる。私もやりたいことはいっぱいあるけど、そのうちから3つに絞り、その3つは全力で行うようにしている。
仕事術に関しては、細かいことはいっぱいあるけど、一番大事なMITのこなし方をまとめたのがこの本だ。
また、宣伝になっちゃったけどw
勝間氏の言うことがよく分かる!という話だ。勝間氏も、他の人から見ると「忙しそう」「どうやってこなしているの」と言われるほどの仕事量なのだが、一日単位で見ると、3件の仕事を集中してこなしているだけ。やはり、カギは集中力にあるのだ。選択と集中を改めて学べるなぁ。
音声入力に興味あり
本論とは少しずれるが、私が興味を持ったのは、勝間氏がほとんどの本を音声入力で書いているというくだりだ。アンドロイドのタブレットなどを使い、simejiというアプリで、音声入力でほとんどの本を書いているとのこと。私も過去には、様々なサイトを作るのに音声入力を試してきた。
ドラゴンスピーチというソフトを購入して使っていたこともある。ただ、どうしても、話すのとキーボードに打ち込むのでは、考えるスピードが違い、うまくまとまらなかった。これも習慣なのかもしれないけれど。著述業で、多作の勝間氏が、音声入力ほど便利なものはないと絶賛しているので、一度チャレンジしてみたい。
ざっと読んだだけだが、他の人の仕事術は、どの人もそれぞれ固有のアイデアや工夫があり楽しいものだ。具体的であればあるほど。
大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq)