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40年間、毎日ベストの体調を維持する!『機長の「健康術」』小林 宏之 (著)

パイロットは健康でなければ務まらない。体調を崩していたら、そもそも飛行機に乗れないのだから、どれほど健康のプロかが分かる。40年以上パイロットを勤め上げた小林宏之さんは、なんと、一度も病欠したことがない、まさに鉄人・メンタルタフネスだ。

あまり目立たないが(飛行機は飛んで当然と思っているから、機長の健康管理は気にしたことがない)地味にすごいぞ。機長から学べる健康管理ノウハウはキチョウだ。

機長の健康管理術

パイロットは、半年ごとに厳しい航空身体検査があり、基準に適わなければ、パイロットの資格を維持することができない。当然、生活習慣病になってはいられない。また、風邪をひいて発熱した状態でフライトすることも、薬を飲んで飛ぶこともできない。そのことを考えると著者の小林さんの40年無欠勤というのは、どれほど偉大な記録か分かるというものだ。

率直に言えば、小林氏の健康管理はそれほど、奇をてらったものではなかった。やはり、大事なのは、睡眠、運動、食事。基本的なことばかりだ。そんな中でも、一番印象に残ったのは「目標が大きい人は健康に気を付ける」という考えだ。

著者曰く、車の運転ひとつ、横断歩道で信号を待つポジションひとつで、その人がどれほど大きな夢や目標を持っているかがわかるという。「こんなところで、事故ってられない」という意識が、どこに立つか、どこで待つかという判断となって表れる。その「意識」が日々の健康を作り上げていくのは間違いないことだ。

ということは大切なのは、やはり「目標」や「夢」だ。健康とメンタルは密接に関係している。そして、健康であるというのは、その人の価値観・生き方を映し出すものであることも分かる。メンタルを強くするために、健康管理・生活習慣の整備に傾いた、このNOTEの方向性も間違っていないということなのだろう。

積み重ねは嘘をつかない

私も、今のような生活を40年くらい送れば、一冊、健康本を書ける気がする。健康本は好きで色々読むが、結局大切なのは、地味~なノウハウに落ち着く。それだけ、そこに真実の響きがあるということなのだろう。今は、毎日、睡眠日誌・体重日記・運動日記・食べたものの記録などを書き残している。これがやがて貴重なデータになりそうな気がするな。

私も体調で人に迷惑をかけたり、大事な予定をこなせないということが無いように、これからも鍛えていきたいと思っている。

#機長の健康術 #小林宏之  #書評 #パイロット #読書感想文

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq