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始業前の掃除の習慣(ルーティーン)が一日を生産的にする。

仕事の前後に整理整頓・掃除を行うのはよいことだと気づいた。

私は、ADHD傾向が高いので、あまり得意ではない分野なのだが、同僚からそのことを学んだ。私より30歳くらい年上の同僚で、毎日、毎日、仕事を始める前と仕事を終えた後に、机回りをピカピカに磨き上げるのだ。仕事中は、ラジオを聞いていたり、お茶を飲んでいたり、あまりバリバリ働かない人ではあったが、とにかく朝・晩は見事に仕事環境を整えていた。

彼と一緒にいる間は私も合わせて掃除をしたり、整理整頓をしたりしていたのだが、会社を退職してからは、その習慣を失った。在宅ワークが多い今では、起きていきなり仕事にとりかかったり、寝る直前まで働いたりすることが多くなった。

そのうちに、仕事場は雑然としたものになっていき、生産力は落ちてきた。イライラすることも多くなった。なんとかしたいなとぼんやり考えているうちに、机を磨いている彼のことを思い出した。そこで、一日の始めと、一日の終わりに、机を磨き上げることにした。

朝の掃除は「ルーティーン」

掃除を始めると気づくのは、実はこれは「ルーティーン」だったということだ。メンタルタフネスでいう「儀式」だ。その行為自体に意味はないとはいえ、そのルーティーンを守ることで、自分のモチベーションを高める効果があるのだ。ルーティーン効果ってのは気づかなかった。

朝にデスクを磨き上げ、書類を確認し、一日の工程を見通す。このルーティーンを経ると、スタートダッシュをするかの如く仕事が進むのだ。一日の終わりにデスクを磨き上げ、整理整頓をし、明日行う仕事をファイリングしておくと、一日の終わりは安らかな気持ちになるのだ。「これで、仕事が終わった」という区切りができる。

特に在宅ワークで仕事をする人は区切りをつけることが大切だ。オンもオフもなくなってしまうから。自分の中でのスイッチとして、ここからは仕事、ここまでは仕事と身体に教え込ませるために掃除・整理整頓の習慣が良いものであることを知った。

朝の掃除には力がある言われているが、経験者の知恵は侮れないのだ。

30歳年上の同僚は、すい臓がんになって数か月で逝ってしまった。彼が毎日机を磨いていた様子を思い起こせる。何も言わなくても、背中で教えることができるのだと、、改めて思ったりした。

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq