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ADHDの強み!極限の集中力(フロー)に入るためのパターンを見つけよう。

ADHDは集中力がないと言われるけれど、いざ、自分の好奇心がかきたてられる分野に出会ったときには異様なまでの集中力を発揮するものだ。(「過集中」と呼ばれる。)あまりに没頭して、時間の経過も、周りのことも全くに気にならなくなってしまうことも多い。

これを心理学用語で「フロー」と呼ぶ。この状態に入るとADHDは強い。

フローに入れるような仕事を選ぶことができれば、ADHDの特性は逆に長所になる。むしろ、仕事中毒・仕事依存にならないように注意しなければならないほどだろう。(参考:発達障害(ADHD)にとっての「天職」を見つけよう。地味でも熱中できることを。

カギは自己分析にあり

しかし、問題は、自分では、なかなかフローに入れないこと。つまり、いつどこでスイッチが入っちゃうか、自分でもわからないのが問題だ。一般的な話だが、ADHDは自己分析能力が低いと言われる。なぜかというと、片付け・整理能力に乏しいからだ、身の回りも、頭の中もとっちらかっているのだ。

そこで、ADHDがしっかりと自己分析するためには、紙に書き出してみたり、誰かと面談したりするのが良い。ポイントは自分の考えを一度外に出して、観察・分析することだ。そこで、おすすめのワークを紹介したい。

「ハーバード式大人のADHDパーフェクトガイド」(P61-64)の中に紹介されているもの(ワークシート)だ。抜粋して紹介する。

フローに入るための3ステップ

まず最初に、ここ数週間のことを思い出して、紙に自由に自分のことを書いていこう。私も実際にワークを行ってみて、極限の集中力(フロー)に入るための自分なりのパターンを見つけ出すことができた。

1:フローに入ったと思える瞬間を3つ書き出す
自分が成功したと感じる瞬間、とてもうまくできたと思える時、あの時めっちゃ集中していたと言える時を3つ書き出してみる。

2:それぞれの出来事を掘り下げて考えてみる
何が功を奏していたのか?どうして集中できていたのか?を考えてみる。

成功した出来事
何?
いつ?
誰がそこにいた?
それはどこで起こった?
あなたはそれをどのように実現させた? (P63)

時間(早朝・午前・午後・夕方・夜)が関係あるだろうか。周りの環境(家・外・音)が関係あるだろうか?どんな時に、フローに入り極度の集中力を発揮できたかが分かれば、それを再現することも可能だ。

3:自分なりの成功法則(パターン)を見つけ出す
3つの出来事に共通していることを見つけ出すと、どうすれば、フロー状態に入り、集中して取り組めるのかが見えてくるはずだ。

このワークをやってみて見事に自分のパターンが分かった。

私がフローに入りやすい成功パターン
私が自分自身で試して分かったのは「マインドマップ」を書きながら深く考えてインプットした後のアウトプット(ライティング・スピーチ)の際にフローに入りやすくなるということだった。(参考:手を動かしながら考える!マインドマップに出会えてよかった。

浅く考えている時は、全然ダメなのだけれど、一度マインドマップで深く掘り下げた!発見した!と思った後の、アウトプットは時間が経つのも忘れて集中してしまう。そして質の高い仕事ができることが分かった。
そこで、このパターンを軸にできるような仕事を、できるだけ選ぶように調整を施してみた。その結果、生産力がぐっとアップすることになった!

フローは幸福度を上げる

極度に集中している時、人の幸せ度は高まっている。楽しいことをやっていたり、馬鹿笑いしている時よりも、思いっきり集中している時が幸せなのだ。(その時は幸せを自覚もしていない)

ADHDは集中力がないと揶揄されることが多いけれど、自分の強みを見つけて、フローに入ることができれば、集中力がないとは言わせないだろう。今の仕事の中で、フローに入れる成功パターンを見つけること。また、自分の強みを最大限に活かして集中してできる仕事を見つけるというのも一つの方法ではないだろうか。

綿樽剛の著書一覧

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq