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ADHD用のオリジナルバッグは必要か否か?借金玉氏の作ったかばんを見て考えたこと。

ADHDの仕事術を発信するnoteを運営する私にとって「あこがれ」の存在といえば借金玉氏だ。(まず、氏の名前がふざけている)。ADHDの仕事術として、商業出版でバカ売れしているのは借金玉氏のノウハウだけではないだろうか。

私も、何度も読み返す座右の書だw

この本の中で、まず一番最初に紹介されているADHDハックが「かばんぶっこみ」である。「あらゆる物がどこかに消える残念な人々」であるADHDにとっては、すべてのものを一つに集約して持ち歩く、大きなかばんが必要だというのがその主張だ。

借金玉オリジナルかばんがバカ売れ

そして、今では、借金玉さんは、オリジナルバッグ(ADHDのためのかばん)を開発されるところまで行きつきている。これは第二弾のリュック型だ。大容量の仕事グッズを運ぶことができるのに、一覧性に優れており、しかも軽い。なんと、1泊分の荷物も余裕で持ち運びできると来ている。

ADHDのためのこのかばん、なんと受注生産(50個限定)で、お値段25,300円である。なかなか張る金額だが、申込数は342件と、欲しくても手に入れられなかったADHDが多いことがうかがえる。
この世に、なんとADHDが多いことか(診断されていなくてもADHD特性を持つ人はすごい数いるんだろう。)

ADHDは整理収納グッズが大好き

ADHDにとって、あらゆる物を失くしてしまうのは日常だから、こういう整理収納グッズに惹かれる気持ちはよく分かる。「これさえあれば、ADHDの苦しみから解放されるかも」と思えるのだ。
私もツール大好きだ。高額であればあるほど、思い切って自分に「投資」しているような感覚になるので、その瞬間はドーパミンが出る感じがする。

借金玉さんも、過去に買い替えたかばんは30個近いそうだ。実は私も、かばんが大好きで、きちっと用途別に分かれたかばんをたくさん持っていた。(引っ越しの時に全部捨てたけど)。「打ち合わせ用はこれ、営業用はこれ、プライベートはこれ、、、」。

しかし、たくさんのかばんを持てば持つほど、どこに何を入れたのかが分からなくなるのだった。

ありとあらゆる手帳やペン・書類を、かばんの海の中で失くした。「このかばんに入っていないとしたら、こっちのかばんか。いやちがう、それじゃこっちか」と、かばんからかばんを探し歩いてもいっこうに見つからなかった。絶対どこかのかばんに入っているはずのなのに、見つけられないのがすごい。そして、まったく不要のタイミングで見つかるのだ。
最後のほうは、かばんが多すぎて収納できずに、押し入れの中のかばんの中にかばんが入っている有様で、それぞれのかばんに使いかけの色々なグッズが入っており、そのままバザーでもできそうな具合だった。

借金玉さんが、ひとつのかばんにすべてを「ぶっこみ」するというノウハウにたどり着いたのはよくわかる(それをノウハウというのかは微妙だが)。しかし、同じような経緯をたどっているものの私がたどり着いた、ADHDのかばんノウハウは借金玉さんのそれとは180度異なるものになった。

ようやく本題だけど、ADHD用のオリジナルバッグは必要か否かについての私の意見を述べてみたい。

結論から言えば、不要だ。

むしろ、かばんを持たない生き方

今は、使っているかばんは基本的に一つだけだ。「ストラティック」というスーツケースメーカーの作ったA4が入る縦型の肩掛けバッグだ。これはA4ファイルも難なく入るし、スーツケース生地で頑丈なので重宝している。(実は、オフハウスで500円で買ったものだ。品番が書いていないので、店員が価値を知らなかったようで安く入手できた。)

とはいえ、このかばんも、頻繁に持ち歩くわけではない。かばんを持たないことも多いのだ。(かばんを持ち歩くのは、顧客などに渡す書類などがある時。そんな時はクリヤーファイルを何枚かかばんに入れて持ち歩く。)

その理由が、タブレット・スマホにすべての情報を入れるようになったことだ。とくにデジタル通というわけではないが、すべての資料は基本的にgoogleドライブ・gmailなどで管理するようになり、書類を持ち歩かないことに決めたのだ。

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家ではアナログ派で、デジタル文書も印刷することが多いけれど、外には書類を持ち歩かないルールに徹底している。デジタルデータは、基本的に「検索」すれば済むので整理も不要だ。
タブレットもスマホもPCもすべてのデータはクラウドで同期するようにしているので、どの端末でも同じデータが見られる。待ち合わせに本を読む時も、すべての端末に入っているkindleリーダーで十分だ。

以前は、リュックを背負って出かけることもあったし、大きなPCバッグにあらゆるものを入れて商談に行くこともあったが、その場で使うものと言えば、そのうちの1割もないのだ。(その1割を選び出せないので、すべて持ち歩くのだという主張はわかる)

顧客に書類を持っていく時も、できれば、同時にメール等でデジタルで送っておく。書類は確認用、念のためにする。できる限り、モノを持たなくて済むように工夫することで、かばんが限りなく必要なくなったのだ。

言い訳:ADHDの仕事術の先輩として借金玉氏にたてつくつもりはない。借金玉氏は、現役営業マンで商談の場が多くある。私は自営業で商談はこちらでコントロールできる。ライター的、書き物業も多いので、仕事内容が全然違うので、一つの意見でしかない。

ADHDは物を減らしてみよう

肝心なのは「決める」ことだった。それまで、すべてを持っていないと不安だったけど。意外と必要がないものを持ち歩いていることに気づいたのだ。それで、できる限り、持ち歩くものを減らすことを心がけるようになった。

はっきり言えることだけれど、物が少なければ管理する必要もなくなる。

この考え方に影響を受けている。

ミニマリストになる必要はないけれど、自分自身の管理能力の低さを逆手にとって、とにかく物を少なくするというのも、ADHDの生存ライフハックとしておすすめできる方法なのではないかと考えている。

ADHDのためのオリジナルバッグを買えなくて残念だった人。そんなにお金ない人は、ぜひ、そもそもかばんを持たない生活を試してみてほしい。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq