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「目次読書法」のコツをつかむと、読書時間は1/3で済むぞ。

最近は、読書も相当の「時短術」を覚えてしまった。一冊を通して読まなければいけないという呪縛から解き放たれた私にには、もはや何百冊もの本も恐れるには足らずだ。

参考:「和田秀樹」流!読書法。本に苦手意識がある人ほど伸びる「一部熟読法」。
参考:(書評)明日の自分が確実に変わる 10分読書 吉田 裕子

これ、とくにkindle読み放題で大量の本を、こなしていく時にマスターしておくとストレスが激減する。ほんと、何百冊でも読みたい本があるけれど、一冊あたり1時間~2時間かかるのであれば、全部を読むことはできない。積読は、読み残しストレスが、そこそこにたまるしね。

そんなわけで、時短読書術で、特に鍛えているのが「目次読書法」だ。目次をとにかく丁寧に読み込むこと。そして、気になった部分だけを熟読する。もう、これでその本を読むかどうかが決まるのだ。著者も真剣勝負で書いているんだろうけど、読者として、こっちも真剣勝負だ。その本を、さらに読むかどうかは、もう一瞬のチャンスしかない。

読書ってのは、斬るか斬られるかの真剣勝負なんだ。今日は、そんな話を。

「目次読書法」のコツ

和田秀樹氏の読書法で、本は一部を熟読するだけで十分ってことが分かった。一部を熟読するために必要なのは、自分にとって大事なところを選ぶということだ。そのために役立つのが「目次」を熟読することだ。

実は、この「目次読書法」というのは、編集者であり、読書家として知られる松岡正剛氏の言葉だ。

「ぼくのばあいは、書店で手にとった時点で、本をパラパラめくる前に、必ず目次を見るようにしています。買う買わないはべつにしてね。せいぜい一分から三分ですが、この三分間程度の 束の間をつかって目次を見ておくかどうかということが、そのあとの読書に決定的な差をもたらすんです。これはぼくが「目次読書法」と名付けているものですが、目次を見て、ごくごくおおざっぱでいいから、その本の内容を想像するということが大事なんですね。わずか三分程度のちょっとしたガマンだから、誰でもできる。」
「目次に出ていたキーワードから想像したことと、その本の言葉の並びぐあいとの相違が、たちまち見えてきます。想像にまあまあ近かったところや、まったくアテがはずれたところが、すぐに見えてくる。一ページ目から読むのは、そのあとでいい。」

目次に三分もかければ、十分な情報が得られる。でも、ここまで目次は読まないかもしれない。普通ね。しかし、しっかりした編集が入っている本であれば、目次を見ただけで、どの部分を読めば、自分が知りたい情報かが分かるものだ。極論を言えば、その部分だけ読めばいいことになる。

前書きは、興味を起こさせるだけのテーマがあるか、筆者の書き方は自分の好みに合っているか、見極めるための助けになる。そして、目次は、どこを読むのかを決めるヒントだ。もちろん、どんなジャンルでもこの読み方が可能だと主張するのは無理がある。

この読み方ができるのは「自分軸」があるジャンルの場合だけだ。

「自分軸」と「目次」を戦わせる

何のために本を読むのか。何を知りたくて、何を得たくて、その本を読むのか。自分がはっきりわかっているジャンルであれば、目次を注意深く読み込むことで、どこを読むべきかが分かってくる。牧田幸裕氏の「教わる力」の中に出てくるビジネス書著者の読み方が、まさに自分軸を持ったうえで、目次に向かい合っているものだ。

「目次をじっくり読みながら、このビジネス書はどういう展開で、どういう説明をしてくるのか予想をする。そして、自分が興味を持った部分だけを読んでいく。自分の予想したとおりの説明であれば、彼の勝ち。自分の予想したとおりの説明でなければ、彼の負け。というか、「なるほど、こういう説明の仕方もあるのか!」と、新たな説明の仕方を自分のものにしていく」

ひとつのジャンルに特化すればするほど、初心者向けの説明やモチベーションを高める記述などは飛ばしても良いことがわかってくる。目次から、その本の核心部分を抽出して、自分の考えと戦わせる。数分の間に目次と対話するのだ。そして目次からジャンプし、本文を読む。読む時は、全神経を集中させて読む。

私の読書スピードだと、平均的な新書であれば、1章分は約10分(内容が平易なものなら8分、中身が濃いと12~13分)であることが分かった。毎回、計測していたので。一章読むと、さらにほかの部分を読む価値があるか、ないかが分かる。

私が専門で読んでいるジャンルの一つは「発達障害」だけど、その中でも、関心があるのは「ADHD」だ。発達障害には、ADHDのほかに、ASD、LDなども含まれる。それぞれ全く別の特徴と対処法なので、私の場合だと「ADHD」に関係した項目だけ読み込めば、一冊読んだことにできる。

自分が本当に知りたい情報を持っている人には、目次読書法は非常に有効な方法だと思われる。

捨てることを恐れない

このような読書法をすると、読めるのは本の中の2割程度かもしれない。もしかすると、残る8割に、有益な情報があったのではないかと思える。しかし、捨てることを恐れてはいけない。時間は有限だ。

私のスピードでは、平均的なビジネス書を読むには70分~90分かかる。もし、それを30分に短縮できたとすれば、同じ時間で2冊~3冊読めることになる。数多く読めば読むほど、読んだ内容は頭の中で化学変化を起こすことになる。1冊では、ひらめかなかったことが、2冊、3冊と読むごとに深まる。

自分軸をしっかり持つということは、それ以外の分野は捨てるということを意味するのだ。目次読書法は、いかにもいさぎが良いが、それは自分の限界を知っている人の賢い学び方なのだ(たぶん)。

「何事をするにしても人生において大切なことは、自分の能力でどれだけのことができるかということを正確に判断することである。そして、その範囲内で実行可能な計画を立てることだ」

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq