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やらなければならない のに やりたくない仕事。先延ばし癖を克服するヒント。

本当はやらなければいけないことがあるのに、気が付くと机の整理をしてしまったり、新しい企画を立て始めてしまったり、調査にはまり込んだり、新たなプロジェクトを複数受注してしまったり。例の「アレ」だ。

私の場合は、大きなストレスがかかってくると本をたくさん買うようになる。ぜんぜん、本を読む時間が無いのに、どんどんアマゾンから本が届く。分かってはいるのだ「先延ばし」している自分。

やるべきこと、大事なことほど、億劫になり逃げたくなる。やるべきことこそ、やりたくない。そのために、やらなくていい言い訳を作ろうとして必死に余計なことをする。自分でも気が付いているんだけど、この癖はなかなか抜けない。本日は自分への戒めのために記事を書きたい。

何のために「その仕事」をするのか?

「やりたくない仕事から逃げるためのいちばん簡単な方法は、その仕事と少しでも関係があって、しかも楽な仕事を見つけることだ。」(P166)

「人間は本当に重要だけれどもやりたくない仕事(頭を使わなくてはならない仕事)があるとき、単純な仕事(頭をあまり使わなくてもいい仕事)をすることで、ストレスから逃げようとする傾向がある。」(P166)

「先延ばし」にしない技術 イ・ミンギュ サンマーク出版

「これも重要だから」という言い訳を上手につけて、本当にやるべきことから逃げてしまうことがある。忙しい、忙しい、と感じている時ほど、実は逃げているのかもしれない。実際に、しなければいけないことを放置するための、言い訳を自分で作り出しているのかもしれないから。率直なことを言えば、本当に生産的に行動している時ほど忙しくは無いものだ。

「やるべきこと」が「やりたくない」理由

本当に重要なことほど逃げてしまいたくなるのは、取り組むのに時間がかかることが多い大きなタスクだからだろう。「どこから手をつけて良いかわからなくなる」。この頭の混乱状態が、及び腰になってしまう理由だ。よく言われる例だが、目の前に牛を一頭連れてきて「はい、食べてください」と。食べられるだろうか。

いくら牛肉が好きでも、あまりに大きすぎると手をつけられなくなるのだ。これが大事な仕事ほど、先延ばししてしまう理由だ。この「理由」が分かってくると、対策も立てようがある。

チャンクダウン

チャンクダウンは、習慣化コンサルタントの古川氏の本を読んで知った概念だ。大きな仕事を小さく「分解」していくというくらいの意味でとらえるとよい。牛一頭は一気に食べられないけど、サイコロステーキなら食べることができる。

だから、重要度の高い仕事も15分少々でできる小さな仕事に分解していくことから始めると良い。例えば、私の場合は、トータルで1記事5-6時間かかる執筆のお仕事を受注することがある。一気にやろうと思うとユーウツでしょうがない(実際に仕事をしている時には集中していて楽しいんだけど)。

そこで、この仕事を徹底的に「分解」する。

・構成を決める
・投稿画面に構成だけを抜き出して下書きを作る
・1つの見出しごとにリサーチする
・1つの見出しごとにライティングする

だいたい15分くらいでできる仕事に小さく割る。そうすると、仕事への恐怖感はいくぶん薄れる。ここまで来た時点で、MITというタスク管理システムを使う。

もっとも重要なタスク「MIT」

「MITとは、その日ごとに絶対達成したいタスクのことだ。私は毎日3つ、MITを選んでいる。とりあえず3つからはじめて様子を見てみるといい。「今日は何が何でもこれをやり遂げたい!」というものがMITだ。だから、私はいつも朝一番にとりかかる。朝起きて、水を一杯飲んで目を覚ましたらすぐMITだ。」(P99-100)

「家でもオフィスでも、選んだMITには朝一番にとりかかること。とにかくその日一番にやっつける。時間が残ったら、何をするのも自由。そうなるともう、おいしいおまけをもらったようなものだ。」(P101)

減らす技術 レオ・バボータ ディスカバー

すでにやるべき(でもやりたくない)仕事は細分化され15分単位でできる大きさになっているので、これを朝一番の仕事とする。私の場合は、レオ・バボータ氏とは違い、朝のルーティーンをしっかり守ったうえで、仕事開始時間の最初に難易度の高い仕事を片付ける。手をつけるまでは力がいるが、いざ実際にやってみると、そうでもない。勢いに乗れば、ググッと重要な仕事が進む。

極論を言えば、その仕事さえ終わってしまえば、あとはMITではない、つまり最も重要な仕事ではないものが残っているのだ。この解放感は素晴らしい。そこでなんとか、この解放感を味わうために、朝一番を気合を入れて使う。私の場合だと、8時半~9時が仕事の開始時間なので、夜、もしくは早朝にMITを決めて準備しておき、仕事開始時に全力を出しって突っ切る。

いかに、やりたくない仕事でも、自分を動かして、行わせることができるか。そして、ここにはシステム(仕組み)が必要だ。分かってはいても、どうしても逃げてしまうこともあるから。習慣の力に頼るのが一番楽だ。

覚えておきたい名言

先延ばしをしている自分に気づいたときには、思い出したい名言を最後に紹介してみよう。

「経営コンサルタントのデニス・ウェイトリーはこう言っている。「失敗する人は常に緊張を解くための仕事をし、勝利する人は目標を勝ち取るための仕事をする。」(P170)

「失敗する者は常に、将来は苦痛の種になるかもしれないが当面は楽しい仕事に一生懸命になり、成功する者は、将来的に大きな満足を与えてくれるが現在は苦痛な仕事ーつまり失敗する者が嫌う仕事を先にする。」(P171)
「先延ばし」にしない技術 イ・ミンギュ サンマーク出版

これは名言だな!

っていうか・・・

ほんとは、今月って超繁忙期。ブログ書いてる暇なんてないはずなのに、何やっているんだ・・自分は・・・

(ハッ!!!)

綿樽剛の著書一覧


大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq