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#ADHDあるある:致命的に時間の逆算ができない。時間通りに家を出るための3つの方法。

ADHDの大きな特徴は「衝動性」だ。普通の人は、そこでしないだろうというところでブレーキがきかないのだ。精神科医の備瀬氏は、夏目漱石の「坊ちゃん」が、まさにADHDの特性を持っていると分析している。

私は、坊ちゃんほど、衝動性が高くないけれど、思いついていきなり行動し始めることがあり、その動きは家族に迷惑をかけている。時間の逆算が致命的なまでにできないのだ。不思議なんだけれども。まあ、いわゆる遅刻魔だ。んで、私が時間通りに家を出るためには、多くの工夫が必要だ。

社会人生活も長いので苦労しながら、遅れないように工夫はし続けてきた。私が、時間通りに家を出るためにしている工夫について書いてみようと思う。

細かい時間割を作る

今まで試した中でも、一番効果があるのは、細かな時間割を作ることだ。出る時間を決めたら、そこから逆算して、何時に何をするかをすべて書き出しておく。そして、そのメモ通りに動くのだ。

例えば、ここから30分かかるA町に用事があるとする。逆算のできない私は、30分前に出ればいいやということしか計画しない。そして、30分前に家を出て、駐車場まで5分歩いて(これは計算外)、結果遅刻するのだ。そこで、こんなメモが必要だ。

9:00 出発(駐車場)→8:50(家を出る)→8:40(トイレに行く)→8:20(着替え完了)→8:00(食事完了)→7:00(起床)

出たい時間から、逆算して、細かく書かないと、その過程、過程で何をすればよいかわからなくなる。見積もりが甘いので、もっと時間があるつもりで、余計なことをしているうちにダイパニックに陥る。面倒だけど、とにかく、毎回、細かく細かく時間割を作るしかない。

アラームで思い起こさせる

ところが、時間割だけでは、まだ不足している。時間割を書いたメモを見るのを忘れる(もしくは紛失)ことがあるのだ。そんな時は、アラームをセットしておくようにする。行動を促す時間に、腕にはめているスマートウォッチがブルブルっと振動するようにするのだ。しばらくの間は、食後のサプリを飲む時間なども、アラームに登録して忘れないようにしていた。

現在は起床時間や、食事の時間、この時間までに準備ができていないとまずいよという時間にアラームがなるようにセットしてある。これだけしないと、自律的に行動することは不可能なのだ。

それにしても、XIAOM MIBAND4は最高だ。ADHDにぴったりのスマートウォッチだと思う。

パートナーに怒ってもらう

ただ、何よりも効き目があるのは、パートナー(妻)に、逐一、つついてもらって、時には怒ってもらうことだ。基本的に妻は、私のADHD的特性を、ほぼ受容してくれているのだけれど、久しぶりに怒られた。

正装をして出かける必要があり、私もワイシャツを着て、ネクタイを付けて準備を整えていた。ずいぶん早く準備ができちゃったなと思って、本を読んでいたのだけれど、あと10分くらいで出発というところで、なんかヒゲのそり残しが気になり始めた。一回、気になったらもう終わりなのだ。

ヒゲそりで、丁寧に深剃りしはじめた。すると、なんと、このタイミングで喉元から出血しはじめたのだ。わ~、まずい。一気にワイシャツに血がついてしまった。大変だ、時間ないのに。それで急いで着替えたのだが、ちゃんと止血していなかったものだから、次のワイシャツにも血がつく始末。出かける直前に、何度もワイシャツを着替えるはめになった。

妻から見ると、私の行動は不可解なのだ。なぜ、早く準備ができているのに、いきなりトラブルを招くようなことを、始めるのか。まあ、いつもなんだけど、一緒に行動しなきゃいけない時に、相方がこういうタイプだと本当に大変だろう。私が言うのもなんだけど、同情するよ。日々の生活は三流のコメディ映画のようだ。面白くもなんともないんだけど、バタバタしてる。

自分が不思議でならないのだけれど、だらしなくて抜けている癖に、すぐに油断するのだ。こういう時は、口うるさい人が近くにいてくれるに限る。

まさに、マネージャーが必要だ。

病気だから仕方がないとは言いたくないのだけれども、ほんと、自分ではどうしようもない面もあって、時々切ないわ。

綿樽剛の著書一覧


大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq