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意思決定の迷いが生み出す運動の多様性 - 脳の適応戦略に迫る 🧠💡🎯

背景

  • サッカーのPK戦などの場面では、選手は時に確信を持ってゴールキーパーの動きに反応し、時に迷いながらもシュートを放つことがあります ⚽🥅

  • これまでの意思決定や運動制御の理論では、一度意思決定がなされれば、その決定の確信度合いに関わらず、同じ運動が実行されると考えられてきました 🤔💭

  • つまり、「右隅に蹴る」という動作は、脳から同じ指令が出されていると考えられていました 🧠➡️🦿

今回の成果

  • 今回の研究では、決断を迷った末の運動と迷わずに行う運動は、脳の中では区別され、別のものとして記憶されていることが明らかになりました 🧠📝

  • 「決断に至る過程」とその後の「運動」は脳の中ではセットで学習・記憶されていることが示されました 📚🎓

  • これは、単に目的の運動を達成するための練習だけでは不十分で、意思決定場面とセットで運動を練習する必要があることを意味します 🏃‍♂️🤔💭

  • 空のゴールに向けて蹴る練習をいくらしても、ゴールキーパーがいる状況下では同じように蹴れるとは限らないのです ❌🥅😓

実験1の概要

  • 被験者はロボットハンドルを握り、画面の点の動きを判断してハンドルを動かす実験に参加しました 🤖🕹️👀

  • 「迷いなし」グループ(点の同期率100%)と「迷いあり」グループ(同期率3%)に分けられました 👥👥

  • ハンドルを動かす際、邪魔する力が掛かるようになっており、被験者はその力に対抗してまっすぐハンドルを動かすことを学習しました 💪🔧

  • 両グループとも邪魔する力に対抗できるようになりましたが、迷いの有無が異なる状況では対抗できませんでした ✅❌

実験2の概要

  • 被験者は再びロボットハンドルを握り、画面の点の動きを判断してハンドルを動かす実験に参加しました 🤖🕹️👀

  • 迷いなく判断できる動き(同期率100%)では反時計回りの邪魔する力が、迷わせる動き(同期率3%)では時計回りの邪魔する力が掛かりました 🔄🔃

  • 被験者は「迷いのない判断」と「迷いのある判断」の後の運動を同時に学習できるようになりました 🧠✅✅

  • これは、運動の前の迷いの有無が、運動を区別するための手がかりとなるため、それぞれの邪魔に対して別々に対抗する力を学ぶことができたからです 🤔💡

スポーツ心理学的分析

  • 今回の研究結果は、スポーツパフォーマンスの安定性に重要な示唆を与えています 🏆📈

  • 選手は迷いを排除するのではなく、迷いを受け入れ、迷いに応じた運動を作り出すことで、パフォーマンス低下を防ぐことができます 🤔💪

  • 現実場面で安定したパフォーマンスを発揮するためには、目的の運動を達成するための練習だけでなく、事前の意思決定状況とセットで運動を学習する必要があります 🎯🧠

  • つまり、様々な意思決定場面を想定した練習を行うことで、選手は迷いに応じた運動を身につけ、実戦でも高いパフォーマンスを維持できるのです 💪🏅

  • この発見は、スポーツ指導者にとって重要な示唆を与えており、新たな指導方法の開発につながる可能性があります 🎓🏅

今後の展望

  • 今回の研究結果は、スポーツ場面だけでなく、日常生活における意思決定と運動の関係性にも光を当てています 🌞🏙️

  • 例えば、高齢者の転倒予防トレーニングにおいて、様々な状況下での意思決定と運動のセット練習が効果的である可能性があります 👴👵💪

  • また、リハビリテーションの現場でも、患者の意思決定能力を考慮した運動療法の開発が期待されます 🏥💉💪

  • 今後は、脳の意思決定メカニズムと運動制御の関係性をさらに詳細に研究することで、人間の適応能力の理解が深まり、様々な分野での応用が期待されます 🧠🔬🌍

笠原彰プロフィール:

作新学院大学メンタルトレーニング教授
とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員 https://tis.or.jp/contact/
プロメンタルコーチ
自己肯定感養成プロコーチ
ライフバランスアーティスト
健康運動指導士
メンタルヘルスファーストエイダー
メンタルヘルス運動指導員

アスリート、コーチ、指導者、ビジネスマン、音楽家など、人生をより豊かにしたい全ての方の挑戦をサポートします。
専門的な知識を習得したプロメンタルコーチとメンタルアスリートを養成しています。完全個別指導でプロメンタルコーチとアスリートを養成します。

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