シェアリングリーダーシップ: 新時代のリーダー像
チームは同じ方向に進む集団
シェアリングリーダー、すなわち「思い」を共有するリーダーとは何でしょうか?
「思い」が掴みにくければ、「感情」の共有と理解してもらえると良いでしょう。
グループとチームの違いについて語られることがあります。
グループは一つの集団ではありますが、「私はこれを達成したい」「私はそれを達成したい」という目的がそれぞれ異なる人々の集まりです。
一方、チームとは共通の目標を追い求める集団です。
目指す地点に向かい、全員の感情が一つになる一群。チームワークというフレーズが示す通り、相互にサポートし、団結力を強化するのがチームの特徴です。
しかし、最初の段階ではどんなチームもグループからスタートします。
最初は一つのプロジェクトを進めるため、または一つの部署に集められたメンバーに過ぎません。
それをチームに変えるのがリーダーの役目です。
チームに変えるためには、リーダーが遠くから「こっちに来い!」と命じても、すぐには集まらないでしょう。
リーダーは一人ひとりの内側に入り込み、「集まれ」と指示を出すと、自然に全員が集まる。
その時、初めてチームが形成されます。その集まるキーは「シェアリング(共有)」です。
リーダー一人が全員を牽引するには限界があるということです。
リーダーも一人ではチーム全体を支えきれませんし、フィールドもそのようなリーダーを求めていません。
現場が求めているのは、自分の側にいるようなリーダーです。
チーム全員に対する関心と共感を持つリーダーになれば、みんなは心を開いてくれます。
部下の問題だけでなく、リーダー自身の問題も共有することで、信頼関係が深まるのです。
だからこそ、シェアリングリーダーが新時代のリーダーシップの模範となるのです。
以前は、リーダーが弱点を見せることは許されないとされていましたが、私は積極的に見せるべきだと考えています。
そのような姿を周団に見せると、「リーダーも自分と同じで困っているんだな」と感じ、助けようと思うでしょう。
これが、全員の方向性が一つになるプロセスでもあります。
「弱みを見せるべきだ」という考えに対し、「部下に見下されてしまうのでは?」と懸念する方もいるかもしれません。
しかし、その心配は無用です。
むしろ、部下が問題を打ち明けやすいチームを作るためには、必要なアプローチなのです。
現代の若者は、あなたが想像する以上に他人の反応を気にし、気を使っています。
リーダーが忙しそうに見えるだけで、「何か尋ねたいことがあるけど、止めておこう」と後退します。
常に話しかけやすく、信頼できる家族のようなリーダーであることが大切です。
親しすぎず、適切な距離感を保つ
信頼できる親戚のような存在であると言っても、無秩序な関係になるべきではありません。
また、寄り添うと言っても、過保護になれば部下に依存心が生まれます。
ここで大切なのは、リーダーが理念や信念を持ち、仕事に取り組むことで、適切な距離感が生まれるということです。
昭和の父親は「黙って俺の言うことを聞け!」という態度でも家族はついてきてくれましたが、平成・令和の時代では、家事も育児も、家庭の問題も夫婦でシェアするようになりました。
リーダーも同じです。
人を支配するのではなく、人の隣に立つのがこれからの時代のリーダーではないでしょうか。
上からの見下ろしではなく、横からの見渡しの時代です。
人々に命令するのではなく、共に進み、時には人々の後ろから支える。これが私が提案するシェアリングリーダーシップです。
シェアリングリーダーとなるためには、以下のステップが必要
ステップ1:リーダーシップの発揮
私はリーダーを「周囲に好影響を及ぼし、変革を引き起こす者」と定義します。
好影響を及ぼすためには、リーダー自身が積極的に行動することが不可欠です。
ステップ2:部下への信頼
リーダーと部下の関係だけでなく、相手を信じなければ、自分が信じられることはありません。
たとえ相性が悪い部下でも、初めに彼らを信じてみることで、部下もまた自分を信じて動く可能性があります。
部下が動かないのであれば、自分の信頼が不足している可能性があるでしょう。
そのような時は、引き続き部下を信じることが大切です。
ステップ3:一貫性の保持
これは重要な要点です。
「君を信頼しているから任せるんだ」と言いつつ、細かい指示を出し、指示通りに行われないと嫌味を言うようなリーダーでは、部下も「本当に信頼されていないのだな」と感じます。
内面と行動が一致していない場合、自分自身が上手く隠していると思っていても、それは微妙な態度や言葉の隙間から滲み出てしまいます。
思っていることは率直に伝えることが、信頼関係を築く第一歩となります。
ステップ4:価値観の尊重
相手の価値観を尊重するためには、まずその価値観を理解することが必要です。
大切なことは、相手の価値観を否定しないことです。違いは「間違い」ではなく、単なる違いです。
ステップ5:失敗の歓迎
良く言われるように、失敗は人を成長させるためのチャンスです。
ですから、部下が失敗したとしても「どうして失敗するんだ!」と非難するのではなく、「これを一緒に解決できたからこそ、大きな問題にならずに済んだ。これは皆で学べる良い機会だ」と捉えることで、チーム内の相互扶助と感謝の精神が醸成されます。
たとえ大失敗をしたとしても「ナイスチャレンジ」と励ますことで、部下は恐れずに挑戦を続けることができます。
心理指導(メンタルトレーニング)のお申し込み、お問い合わせ先
栃木県内在住の方 とちぎスポーツ医科学センター
https://tis.or.jp/contact/
栃木県外在住の方
作新学院大学笠原彰研究室
kasahara@sakushin-u.ac.jp
Tel 080-1152-6457
とちぎスポーツ医科学センターは、全国でも注目の医科学センターです。
そして、なんととちぎスポーツ医科学センターは、あの独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)の連携協力機関に指定されました。
🌟メンタルトレーニングは、スポーツ界のみならず、ビジネス、芸術、教育、健康等、さまざまな分野で普及してきています。
私は、最近メンタルアレンジメントと表現しています。メンタルトレーニングというとメンタルの鍛錬という意味になってしまいます。
私のサポートは、メンタルを整理するという感じなので、メンタルアレンジメントという表現を使っています。
メンタルトレーニングとは、心理的な技術や戦略を用いて、スポーツ選手やビジネスパーソンなどが自己のパフォーマンスを向上させるために行うトレーニングです。
具体的には、イメージトレーニングやリラクセーションなどの技術を用いて、自己の心身状態を調整し、ストレスや不安などのマイナス要因を取り除くことで、より集中力を高めたり、自信をつけたりすることができます。
例えば、スポーツ選手の場合、試合前に自分がどのようにプレーするのかイメージすることで、本番と同様の状況に慣れることができます。
また、リラックスした状態でトレーニングを行うことで、ストレスや不安を減らし、より効果的なトレーニングを行うことができます。
一方で、ビジネスパーソンの場合、プレゼンテーションや会議などの場面で自信を持って発言するために、自己肯定感を高めるためのトレーニングを行うことがあります。
例えば、自分自身に対してポジティブな言葉をかけることや、過去の成功体験を思い出すことで、自信をつけることができます。総じて、メンタルトレーニングは、心身のバランスを整え、自己の能力を最大限に引き出すことができるトレーニングの一つと言えます。
メンタルトレーニングは、自己のパフォーマンス向上だけでなく、ストレスや不安の管理、心理的な強さの養成、チームビルディングなどの目的でも行われます。
たとえば、ストレスや不安を感じやすい人にとって、メンタルトレーニングはストレスを減らすために役立ちます。
リラクセーションや瞑想などを行うことで、心身のリフレッシュやストレスの軽減が期待できます。また、ストレスを軽減することで、免疫力の向上や疾患の予防にもつながります。
さらに、メンタルトレーニングはチームビルディングにも活用されます。チームメンバーが共通の目標を持ち、チームワークを高めるために、メンタルトレーニングを行うことで、お互いを理解し合うことができます。
また、ストレスや不安を共有し、お互いに支えあうことで、チームの結束力を高めることができます。
🌈メンタルトレーニングは、こんな方々におススメです🌈
🌟スポーツ選手
自分のパフォーマンスを向上させたい、緊張や不安を減らしたい、怪我の予防や回復を促したいという人におすすめです。
🌟ビジネスパーソン
プレゼンテーションや会議などの場面で自信を持って発言したい、ストレスや不安を減らして仕事に集中したいという人におすすめです。
🌟一般の方々
ストレスや不安が多い、自己の心身の健康を維持したいという人におすすめです。また、自己の目標達成や人生の意味を見出したいという人にも有効です。
🌟学生
試験勉強やスポーツの競技会など、学生生活においてもメンタルトレーニングが役立ちます。自己の能力を最大限に引き出すことができ、成績や競技成績の向上につながることがあります。
🌈メンタルトレーニングを学ぶことで、以下のようなメリットがあります🌈
🌟自己のパフォーマンス向上
🌟ストレスや不安の軽減
🌟自己の心理的な強さの養成
🌟チームビルディング
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