見出し画像

スポーツ心理学が解き明かす岩井明愛の勝因と未来

JLPGAツアー2023シーズン第28戦『第54回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が9月17日、愛知県美浜町・新南愛知カントリークラブ美浜コース(6,534ヤード/パー72)で行われ、岩井明愛が1打差で逃げ切り、通算15アンダーで今季2勝目を飾った。

 今年4月のKKT杯バンテリンレディスでJLPGAツアー初優勝を成し遂げて以来、154日ぶりに栄冠をつかんだが、この半年足らずがとてつもなく長く感じられた。

 「あと少しというところで負けてしまっていましたから」。初優勝後、3度のプレーオフ敗退を含めて2位が5度。「不安との戦いでした。2勝目はもう挙げられないのではないかとも思っていました」と明かす。2位に3打差をつけて迎えたこの日も、応援に来てくれた知人に「期待しないで」と漏らしたほど、不安が時おり頭をもたげた。

 しかし、惜敗を続けたからこその成長もある。2位に4打差をつけて迎えた14番パー4で、まさかのダブルボギー。前日もここでダブルボギーを叩いており、まさに鬼門だ。まずティーショットが右のバンカーにはまり、ピンまで106ヤードのバンカーショットをPWで打つと、グリーンを突き抜け、なんとOB。腰が抜けそうな痛恨のミスショットだったが、岩井は「今日は正直言って、やっちゃったという気持ちはありませんでした。OBを打ってもたぶん大丈夫、なんとかなると思えたんです。以前の自分とは違いました」と述懐する。

 悔しすぎる敗戦を何度も経験し「最終日最終組で回っていれば、ミスショットは絶対にありますし、トラブルは付き物。私のゴルフはそうなのです。それを知っているから、心を広くして戦えました」と肝が据わっていた。自分の未熟さを知る者は賢い-と言われるのは本当だ。

 4打目となった打ち直しのバンカーショットは、短くフェアウェイに出しただけ。5打目のアプローチもピンまで約4メートルを残した。手が震えてもおかしくないダブルボギーパットだったが、岩井本人は「下りのスライスライン。今日はパッティングで比較的ラインが見えていたので、大丈夫だろうと思えました」と言い切る。実際にこれを決め、一息ついた。

 この後、1組前を行く小祝さくらに並ばれる時間帯もあったが、191ヤードの16番パー3のティーショットを、5Uでピンそば約10センチにピタリ。バーディーを決めて小祝を突き放し、優勝を引き寄せた。

 「優勝を意識すると、体が思うように動かなくなる」という経験から、今大会中は「優勝」の2文字を思い浮かべないように努めていた。実際に2度目の優勝を果たしてみれば、今季メルセデンス・ランキングでも、トップの申ジエに262.40ポイント差の3位。4日間競技で1度優勝すればひっくり返る可能性のある僅差だ。「(年間女王は)今まで考えたこともありませんが、いずれは狙いたいです。これからは(メルセデス・ランキングの)目標を立てようかな」と少し欲も出てきたようだ。

 ならば、次週からは明確に優勝を目標に置いて戦うのかと聞くと、「まだ狙って取りにいくと危ないです。今日みたいな感じで、自分に期待しないで臨みたいと思います」と笑った。21歳の若者は、自分の実力や精神状態を冷静に見極めようと努めている最中だ。

笠原彰心理学的分析:
呪縛からの解放感:
岩井明愛選手の勝利の後のリアクションは、彼女が以前のプレッシャーや不安から解放されたことを示しています。スポーツ選手はしばしば自分の能力を疑問視するため、一度の勝利は自信の回復と精神的な安定をもたらします。

不安との戦い:
岩井選手が「不安との戦いでした」と述べたことは、彼女が過去の敗北や挑戦に対するプレッシャーを強く感じていたことを示しています。スポーツ心理学において、選手が不安を克服するためには、自分の感情や心理状態を理解し、適切な対処法を見つけることが重要です。

失敗からの学び:
岩井選手は惜しい敗北を何度も経験してきましたが、それが彼女の成長につながったと言えます。スポーツ心理学的に見ると、失敗や挑戦は選手の成長やスキルの向上に不可欠です。重要なのは、失敗を経験した後、どのようにそれを受け入れ、学びとして活用するかです。

冷静な判断:
岩井選手の言葉「OBを打ってもたぶん大丈夫」という発言は、彼女が自分のスキルや状況判断に自信を持っていることを示しています。選手が自分の能力を信じ、冷静に状況を分析することは、プレッシャーの中でも最善の選択をするために必要です。

目標設定の変化:
岩井選手は今後の大会で明確に優勝を目標にするかどうか迷っているようです。スポーツ心理学において、目標設定は選手の動機づけやパフォーマンスの向上に役立ちますが、個々の選手にとって最適な目標設定方法は異なります。

自己認識:
岩井選手の「自分に期待しないで臨みたい」という発言は、彼女が自分の精神状態や能力を冷静に評価し、自分自身のリミットを認識していることを示しています。このような自己認識は、適切な目標設定や戦略の選択において非常に有用です。

以上の分析から、岩井明愛選手はこれまでの経験や敗北を通して、自分の精神的・技術的な成長を遂げてきたことがわかります。彼女のこれからの挑戦や成果には、さらに注目が集まることでしょう。

笠原彰公式LINEリニューアルのお知らせ


公式LINE 完全リニューアル
 https://lin.ee/tcnbZmr

にご加入いただくと、もれなく無料オンラインメンタル相談と無料PDFファイルプレゼント

①感情をコントロールする方法 感情をコントロールする方法  12ページ 5000文字 リニューアルしました。
②イチロー 究極の精神 6ページ 1300文字 新たに追加しました。
③プレッシャー下でも力を発揮する!  パフォーマンスを最大化する 5 つのメンタル戦略 22ページ 6000文字 新たに追加しました。
④ショウタイム:大谷翔平の精神力と成功への秘訣 30ページ9000文字の大容量です。新たに追加しました。

さらに特別公式ブログが見放題です。

SNSも随時更新中です。テーマは随時更新しています。

笠原彰プロフィール

https://lit.link/mentalabo

笠原彰公式インスタグラム
https://www.instagram.com/akira.kasahara2022/

笠原彰TikTok
https://www.tiktok.com/@akirakasahara2022

笠原彰公式Facebook
https://www.facebook.com/mentalabo

#岩井明愛
#JLPGAツアー
#スポーツ心理学
#ゴルフの心理
#勝利の秘訣
#呪縛の解放
#不安との戦い
#失敗からの学び
#冷静な判断力
#目標設定
#自己認識
#心の葛藤
#選手の成長
#メンタルトレーニング
#成功の背後
#岩井明愛の挑戦
#JLPGA勝因分析
#プレッシャーとの向き合い方
#選手の内面
#ゴルフの戦略
#心と技術の融合
#岩井明愛の進化
#スポーツと心のバランス
#勝ち取る自信
#心の障壁を超えて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?