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歳をとってからのメンズファッションがなぜ面白いのか

私は中学生の頃、ある雑誌でみたLevi'sのビンテージデニムに衝撃を受けてから、洋服に目覚め服のことばかり考え続け、仕事にまでして現在31歳になるまで洋服一筋です。

歳を重ねるごとに年々面白さはますばかりです。若い頃は似合わなかった服がやっと似合うようになってきた感覚を味わえていて、デニムなんて30歳すぎてやっと似合うようになってきた感覚です。

ある一定の男たちが、洋服にここまでハマる理由についてまとめてみました。

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【メンズファッションの醍醐味】

1. 明確なルールが存在する

特にメンズファッションには、明確なルールが存在します。スポーツやゲームと同じでルールがありその中で試行錯誤することが、一番の魅力だと思います。ルールがあるということは必ず正解や失敗があるというところがポイントです。

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ルールと正解は『何を選ぶか』『どう着るか』の2つの要素によって成り立っています。

『何を選ぶか』は環境や相手、つまり目的によって変わります。

例えば、取引先に自社の商品をプレゼンする大事な場面があるとしてスーツをしっかりと着ていくことが100点でしょうか? 無難ということはあるかもしれませんが、必ずとも正解とは限りません。相手先の企業の雰囲気や、販売しているサービスの内容によって変わってきます。

スーツを着る中でも、スーツやシャツ、ネクタイの組み合わせや色、襟の形、パンツの裾の仕上げや長さ、靴下の柄、靴・・・・

120点を出すまでには緻密な計算の元、成り立っているものなのです。知識として身につけることができれば、絶対に誰でもできることですので、日々少しずつ身につけていくことが大切です。

『どう着るか』はサイズや色、組み合わせといった要素です。

雑誌やテレビなどで見かけた洋服をいいなと思ったけれど、自分には似合わないと思ったり、もしくは参考に買ってみたが全然イメージと違ったなどの経験はありませんか?それは、隠れたルールを読み取れていないことが原因です。袖や丈の長さなどのサイズ感、他のアイテムとの組み合わせ、靴は何を履いたらよいのかなどです。

『どう着るか』が苦手な人は多いのではないかと思います。ここまで読んで無理かもと思ったかもしれませんが、難しいことはありません。私の今後の記事では『どう着るか』を中心にご紹介していきます。

2. トレンドの存在

ここまでルールや決まりごとを主張してきましたが、メンズファッションの醍醐味として外せない要素は『トレンド』の存在です。流行り廃りといったりしますが、この要素が入ることがプラスに働くのがメンズファッションの面白さです。

トレンドと聞くと、わからない、誰が決めているんだ、トレンドを追いかけることに疲れるなどと聞いたりします。その気持ちはわかりますし、私も学生やレディースファッションの流行の移り変わりは早すぎるのではないかと思うこともあります。

メンズファッションは伝統の重要性が高く面白い要素のため、トレンドの移り変わりの速度が程よいという点があります。毎年コロコロ変わってしまったり、去年のものが急にダサいものになったりなどは、あまりに癖の強いアイテムでなければ起きないという点です。短いものでも3年〜、長いものでは一生ものというアイテムもたくさん存在します。

トレンドはゆっくり変化しているものなので、継続して楽しみ続けることができる重要な要素なのです。

3. ファッションの歴史

メンズファッション歴史

画像引用:Gigazine

世の中には様々なマニアがいると思います。アニメや鉄道、音楽、戦国武将、絵画など、それぞれに熱中する理由があると思います。

洋服もそれらの趣味と全く同じで裏打ちされた奥深さ、知る人ぞ知る奥深さがあります。それは歴史です。

産業革命以降、洋服の歴史は世界で積み重ね続けてきました。日本は海外に比べるとたしかにファッションの歴史は浅いかもしれませんが、今の時代、日本も海外も境界などほとんどないに等しいのも事実です。

『この洋服を作るときデザイナーは何を考えてデザインしたんだろう』『この部分を機械でなく手仕事でわざわざ行っている理由はなんだろう』その洋服の見た目や形になっていることには、必ず意味があります。

知識を得る快感を覚えたら後は突き進むだけです。知って実践していくだけで見た目まで良くなっていく訳ですから、追求しない理由はないはずです。

4. 歳をとると洋服が似合ってくる

若い頃に着てみて『なんか違うな』と思ったような洋服が歳を重ねると似合うという時があります。

この歳を重ねると似合ってくる洋服には2パターンあると思います。

1つ目が『カジュアルなアイテム』です。

代表的なカジュアルなアイテムが取り入れやすくなります。例えばデニムパンツ、カーゴパンツ、ボーダーTシャツ、キャップなどです。これは、子供っぽい代表アイテムであることが理由としてあげられます。子供っぽいアイテムとされるものが、ある一定の年齢を超えている印象の中に取り入れることでバランスが取れるようになります。

2つ目は『綺麗目なアイテム』です。

綺麗目なアイテムとは、ジャケットやネクタイ、ハット、ストール、スカーフなどです。少しキザな印象をうけるアイテムは日本人の方が苦手とするところかと思います。海外の人だから似合うという言葉をよく聞きますが、必ずしもそうではありません。重要なのは、顔の彫の深さや土臭さみたいなものが綺麗目なアイテムと対比してバランスが取れるから、よい印象が出ることです。若いうちはシワも少なく日本人は特に凹凸も少ない顔でとてもシンプルで綺麗な顔の人が多いために、綺麗目のアイテムでまとめると綺麗になり過ぎてしまうのです。歳をとると顔に脂肪も付きにくくなり、シワも増え、凹凸ができることでバランスがよくなるのです。

自分の年齢や顔質などを理解して合わせた服を着ていくことはとても重要です。30才を過ぎた頃が始まりと言ってもいい気がします。

【最後に】

お洒落に洋服を着る上で重要なことは、常にアップデートしていくことです。毎年、少しずつ変化していくことができるかできないかが重要です。

学生時代などは、プライベートでの時間が豊富にあります。色々な人との出会いもあり、お洒落な友人に影響を受けたり、女性にモテたくて身なりを気にしたりなど、ファッションに気をつけてみようと行動する第一歩を踏み出すことが多いかと思います。

そこで1番やってはいけないことが、固まって変化できなくなってしまうことです。

学生時代の第一歩で、周りの人にいいねと言われる成功体験だとしても、『自分にはこの服が似合うんだ』と何年も同じような服を着てしまうと時代の変化にやられてしまいます。また、コミュニティーが変わると良いものの感性は違いが大きく出ますので、環境によっても変化は大切です。

最初のファッションの挑戦が失敗と思うような体験の方は、数回の失敗で諦めるということをしないことです。どんなにお洒落な人でもといいますか、世の中のお洒落な人ほど、数多くの失敗を重ねてお洒落になっている人がほとんどです。否定的な人はどんな見た目であろうが多少はいます。気にすることは全くないです。

昔とは違い、良い情報が無料で簡単に手に入る時代になりました。

この記事が、みなさんの良いきっかけになれることを祈っています。

読んでくださりありがとうございます。

2020/10/27


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