見出し画像

さて前回までで、『③話しかけたくなる人』、『④聴く姿勢』の勉強をしました。
これらは言葉を発しない『非言語』に、該当します。

今回からは言葉を発する『言語』の部分に焦点を当てて勉強していきます。

聴く』というと耳だけを使うと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は口も使います
それが言語的な部分です。
聴いているという事を言葉を発して相手に伝えるのです。

この聴いているという事を相手に伝える方法の代表に『相槌』というのがあります。
今回はその相槌について深掘りしていこうと思います。

相槌とは

相槌とは、会話中にしばしば挿入される間投詞のこと。語源は鍛冶で主導的な鍛冶職と金敷をはさんで向かい側に位置し、ハンマー (槌) を振るう助手 (向かい槌とも) を指す言葉から。聞き手が話者に関心を持ち、理解していることを示す。相槌は聞き手が会話に積極的に参加していることを示すことで話者を安心させるものとされる。
Wikipediaより

上の意味にもあるように、相槌は聞き手が会話に積極的である事を示すとあります。
確かに相槌があると積極的に聴こうとする気持ちが伝わりますね。

では相槌にはどのような種類があるのでしょうか?

相槌の7つの種類

相槌は7つの種類に分けることができます。

① 【 受付 】 
相手の話を聞いたことを表す
例→はい、そうですか、など

② 【 同意 】 
相手の話に同意、共感するときに使う
例→そのとおりです、同感です、など


③ 【 驚き 】 
相手の話に驚いたときに使う
例→本当ですか、それはすごい、など


④ 【 展開 】 
話を展開するときに使う
例→それからどうなったんですか、など


⑤ 【 確認 】 
相手の話を確認・要約するときに使う
例→それは~ということですね、など

⑥ 【 感謝 】 
感謝の気持ちを伝えるときに使う
例→ありがとうございます、など

⑦ 【 切り返し 】 
相手の話の背景を探るときに使う
例→〇〇と、おっしゃいますと、など


このように相槌には7つの種類があります。

では次に、相槌の具体的な言葉を覚える方法を紹介します。

基本の「さしすせそ」

まずは皆さんご存知の方が多いと思いますが、相槌の「さしすせそ」というのがあります。

さ→さすが(驚き)
し→知らなかった(驚き)
す→凄い(驚き) 素敵(驚き)素晴らしい(驚き)
せ→センスいい(驚き、同意)
そ→そうなんですね(受付、驚き、確認)

7つの種類で考えると『驚き』の意味を持つ相槌が多くある事が分かります。

また、相槌の「さしすせそ」は、相手の承認欲求、自己重要感、自己肯定欲求、を満たします。
つまり、「自分を認めて欲しいという人間の自然な欲求」を満たすことができる相槌なのです。


人はこれらの欲求を満たしてくれる相手に好感を持ちやすく、自分を認めてくれる人とは関係性が自然と深まります。

上級の「あいうえお」

これは知らない人が多いかもしれません。

あ→ありがとう(感謝)
い→いいですね(同意)
う→運が悪かったですね(同意、相手の気持ちを救う相槌)
え→縁がありますね(同意、驚き、強い絆を生む相槌)
お→恩に着ます(深い感謝を表す相槌)

相槌のあいうえおは感謝や同意が多いですね。


また、
相槌「あいうえお」を、
「あぁ!」(同意、共感)
「いえいえ!」(謙遜)
「うんうん」(同意、受付、理解)
「えぇ!」(驚き)
「お〜!」(驚き)

とする場合もあります。

是非、バリエーションを増やすためにも覚えてみて下さい。

感情の「はひふへほ」

相槌の「はひふへほ」は、言葉ではなく、感情を表す表現です。
手軽に簡単に使えるので、ぜひ覚えてみてください。
言葉ではない分、気持ちを込めることやトーンがより重要となります。


は→はぁー (驚き、関心、納得)
ひ→ひェー (驚き)
ふ→ふむ  (受付)
ヘ→へぇー (驚き、関心)
ほ→ほぉー (驚き、関心)

他に使えそうな相槌

ここまでご紹介した以外にも、以下のような使いやすいフレーズがあります。

・なるほど!(驚き)
・それからそれから?(展開)
・本当に?(確認)
・楽しそう!(驚き)
・憧れます!(驚き)
・かっこいいですね!(驚き)
・おもしろい!(驚き)
・そんなことが!(驚き)
・そういうことか!(驚き、同意)
・確かに!(同意)
・その通り!(同意)
・間違いない!(同意)
・初めて聞きました!
・賛成です!(同意)
・わかります!(同意)
・ひどい…(同意、共感)
・つらいですね…(同意、共感)
・心配ですね…(同意、共感)


こうやって見てみると相手の言動に対する感想が多いですね。


ここまでで、様々な相槌がある事が分かりました。
では、相槌をする上での注意点をご紹介します。

こんな相槌は嫌だ7選

1️⃣繰り返す
「はいはいはい」「ほうほうほう」「なるほどなるほど」
同じ言葉を繰り返すと雑に感じたり、急かされていると感じるので気をつけましょう。

2️⃣バリエーションがない
特に、「確かに」「なるほど」 の連発には気をつけましょう。
「確かに」「なるほど」は上から目線に感じる場合もあります。
他にも同じ相槌ばかり使うと話し手からするとつまらないので、相槌のバリエーションは多く持つようにしましょう。

3️⃣大袈裟すぎる
品がなく、嘘っぽく感じられ、信頼を落とす場合があります。
芸人さんでリアクションが大きい人なんかは確かに嘘っぽく感じますね。
まあ、素人の我々からしてみたら、少し大袈裟にするくらいがちょうどいいのでしょうけどね。

4️⃣相手の話を遮る
相槌はタイミングが大切です。
話の途中での相槌は相手の話を邪魔したり、奪う事になるので気をつけましょう。
トーク泥棒と表現する事もありますね。
アンタッチャブルのザキヤマさんが当てはまりそうです。
声に出さず頷くだけでもオッケーです。

5️⃣変な笑いを入れる
馬鹿にされていると思われます。
話し手からすると気になりますね。

6️⃣表情がつまらなさそう
相手の話に興味がある表情で相槌を入れましょう。
無表情にはならないように、視線も相手を見るようにしましょう。
メラビアンの法則によると、視覚的情報が優先されるので表情は重要です。
つまらなさそうな表情で「面白い」と言っても相手からは視覚的情報が優先されてしまいます。

画像1

7️⃣声のトーンが低すぎる
これもメラビアンの法則が当てはまります。
つまらなさそうなのが伝わります。
気のない相槌はやめましょう。

何を言うかでは無く、どんな風に言うかが重要なのです。

相槌の5つのコツ

では、今度は相槌の5つのコツをご紹介します。

A、メラビアンの法則を意識
上にも書きましたが、まずは相槌の言葉に対して視覚的情報や聴覚的情報を合わせるようにしましょう。
表情、目線、動き(頷き、ジェスチャー)、声(トーン、速さ、大きさ)

「すごい面白いですね!😊」
と相槌をするなら、見た目や声も面白そうにしましょう。
テレビを観ていると芸人さんは非常に上手ですね。さんま御殿のさんまさんを見ているとお手本になります。


B、組み合わせる(相槌+感想)
1つの相槌だけだとバリエーションが少なく、淡白な印象を与えてしまう場合もあります。
そこで相槌に感想を加える事をオススメします。


「なるほど、すごいですね。」
「はぁー、めちゃくちゃ勉強になります。」
「ありがとうございます。優しいですね!」
「ヒェー、びっくりしました‼️」

こうやって組み合わせる事によってバリエーションも増やせて、話し手を楽しませることもできてしまうのです。

できれば後半の感想部分は相手を褒めると理想的です。



C、質問を入れる
これは相槌の種類で言うと、④展開⑤確認⑦切り返しに該当します。
相槌を質問形式にする事で、会話も弾みやすく、相手も話しやすいです。


「それから?」「ほいで?」(展開)
「つまり〇〇ということですね?」(確認)
「〇〇、という事は?」(切り返し)
など

過去記事の質問力も参照してみて下さい。

D、相手の思考や感情(気持ち)にアプローチ
相槌や質問に困ったら相手の思考や感情にアプローチするとよいでしょう。


辛かったですね」(同意、共感)
大変でしたね」(同意、共感)

など

これは勝手な決めつけを防ぐ効果もあります。
例えば話し手が、上司や恋人の悪口を話していたとします。
それに対して「うぁー、その上司最悪ですね!」「えー、私ならそんな人とは絶対別れる!」みたいに勝手に決めつけてしまうと相手を不快にさせるリスクがあります。
ここは、「辛かったですね」「大変でしたね」のように、相手の気持ちに寄り添うのが無難です。

また、話し手が辛かった経験を話してくれたとしたら「その気持ち分かります」よりも「辛いですね…」「大変でしたね…」と話し手が更に話しやすくなるような、相手の気持ちに寄り添った言葉を選ぶのがオススメです。
経験していないお前に何が分かるんだよ』と思われる可能性もあるので、言葉で直接「その気持ち分かります」と言わなくても、『この人なら分かってくれそう』と思ってもらえる「辛かったですね」「大変でしたね」の方が無難でしょう。

また、「なるほど、その時どう思いましたか?
のように相手の気持ちに質問してもいいです。

ドア・オープナーの言葉かけが参考になります。


E、何も言わない
これは相手の話が盛り上がっている時などに、邪魔をしないように無言の相槌をするということです。
もちろん頷きや表情などで視覚的に聴いている姿勢を見せます
言葉を発しなくてもいいのだという事を覚えておくと聴く事に対して余裕も生まれます。
状況によって沈黙も大切だという事を覚えておきましょう

前回の④聴く姿勢を参照してみて下さい。

メンズエステでは

相槌の「さしすせそ」は相手の承認欲求を満たす事ができる相槌です。
信頼関係を深める事もできるので、メンズエステでは特にオススメです。
男性はプライドが高いので褒めるととても喜びます。
相槌の「さしすせそ」は男が喜ぶ褒めの「さしすせそ」とも呼ばれるように、男性を褒める時につかえます。

(さすが、知らなかった、すごい、すてき、センスいい、そうなんだ)

逆にダメ言葉の「たちつてと」もあります。 

た→たいしたことないね
ち→ちがうんじゃない?、ちっさい
つ→つまんない
て→てきとうでいいんじゃない(興味が無く感じる)
と→とんでもない(謙遜せずに、褒めてくれた時はありがとうと喜ぶ)

これらの言葉には気を付けましょう。

少し脱線しますが、男性がエッチの時に興奮する「かきくけこ」も紹介しておきます。

か→感じちゃう♡
き→緊張する♡ 
く→口でしてほしい? 
け→結構やばいかも
こ→このままでいたいな
ついでにメンズエステで男が喜ぶ「かきくけこ」も考えました。

か→感じてるの?
き→気持ちいい?(相手の耳元で囁けると更に良い)
く→クチュクチュとイヤらしい音してるね(オイルが多くて)
け→結構敏感なんだね
こ→今度〇〇してあげるね(ツァイガルニック効果により、リピートに繋がる)

まとめ

いかがでしたでしょうか?
相槌って奥が深いですね。

・相槌のさしすせそ
・こんな相槌は嫌だ7選
・相槌の5つのコツ

が特に重要だと思うので繰り返し読んでみて下さいね。

THE MANZAI が終わり、もうすぐM-1グランプリです。漫才師の相槌は超一流ですので、漫才を見て相槌を勉強するのも良いと思います。
ウーマンラッシュアワーなんかは話し手と相槌の漫才だなって特に感じます。

では、また来週!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?