ITパスポート受験記4 勉強法について

前回までの3つの記事で、ITパスポート試験を受ける動機について書いてきた.結論を簡単にまとめれば、実益ではなく趣味・教養のためであれば、受ける価値は高いだろう、ということであった.

では実際に受けることにしたとして、合格するための勉強法を書いていこう.

これまで何度も言ってきたように、ITパスポート試験の難易度は非常に低い.仕事でパソコンを使っている人であれば、1ヶ月勉強すれば合格できるレベルである.

ただし、私のような標準的なパソコン利用者で、プログラミングは全くできない、PCの自作なんてしたこともなければ知識も全くない、という人は、その1ヶ月はしっかり勉強しないと、確実に合格できるというレベルにはいかないだろう.また、マーケティングの知識が求められるので、経済的な話題に疎い人は、しっかり対策する必要がある.

そこで具体的な勉強法だが、個人的におすすめなのは、「ITパスポート過去問道場」というサイトを利用して過去問をどんどん解く、ということだ.こちらのサイトには私も大変お世話になったのだが、過去問とその解説があって、スマホでもPCでも気軽に解くことができる.

ただし私は古い人間だからか、画面上で文章を読んで勉強する、というのが苦手なので、過去問をプリントアウトして、手書きで問題を解いていった.この辺りは個人個人のやりやすい方法で取り組めば良いだろう.

なんにせよ、「ITパスポート過去問道場」でどんどん問題を解いて、間違えたところは解説を読んで、覚えるべき知識をどんどんメモしていく、そしてそのメモを寝る前とか通勤電車の中とかで定期的に見直して頭の中に入れていく、という勉強方法がいいだろう.

私は令和元年の問題から令和5年まで1年分ずつ解いて、間違えたところの解説を読んで、重要だと思ったところを書き込んでいく、ということを続けた.令和元年を解いて必要なことをメモしたら、寝る前などにメモを確認する、そして令和2年の問題を解く、という流れだ.

1年分解くのにはまとまった時間が必要なので、週に1回くらいしか取り組めない.そのまとまった時間以外は間違えたところの見直しとメモ、そしてメモの確認、という作業にあてる.そうすることで自分に足りない知識が重点的に頭に入ってきて、効率よく勉強できたと思う.

勉強していく上での「失敗」も取り上げよう.自分の勉強を振り返って最も失敗したと考えているのは、紙の本の問題集を買ったことだ.「ITパスポート過去問道場」があれば問題集は必要なかった.買ったものの、ほぼ使わなかったのである.

もし紙の本を買うとすれば、試験範囲を網羅的に解説したテキストが良いだろう.というのも、過去問の解説はあくまでそれだけのもので、体系的な学習には向いていない.原理原則をおさえるためには、基礎から網羅的に書かれた紙のテキストを使うべきだし、遠回りなようで、原理原則をおさえることが、確実に合格できる一番効率的な学習である.だから紙のテキストはなくても合格できるだろうが、あればより確実である.

ではおすすめのテキストは?と聞かれても、私は買っていないので教えることができないのだが、大きめの本屋に行けばITパスポート試験のテキストは山のように置いてある.それらを立ち読みして、自分に合いそうなものを選べば良い.どれも大差ないはずなので、相性が合うものを選べば大丈夫である.

というわけでITパスポート試験合格のための勉強法を述べたが、まとめると以下のようになる.

もし本を1冊くらいは買ってもいいというのであれば、しっかりしたテキストを本屋で探し、それを読んで基本的な知識を確認し、頭に入れる.そして「ITパスポート過去問道場」で過去問演習に取り組み、自分が苦手なことや重要だと思うことを、デジタルデバイスのメモアプリでも紙のノートでもいいので、メモしておく.それを見返しつつ、どんどん過去問演習を行う.

以上が私がお勧めする勉強法である.受験される方の健闘を祈る.

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