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大人になりきれない大人が家族を持ったら -映画『母性』感想


最高に気色悪い作品(褒めてる)

※ネタバレはありません※

湊かなえさん原作『母性』の映画を観ました。原作の大ファンで公開を楽しみにしてました。
あらすじを一言でいうと「マザコン女がボーッとママ の言う通りに生きて、ボーッと結婚してボーッと出産したら自分も家族も全員不幸にしました」って話。

マザコン女(戸田恵梨香)がいい歳してママママ言ってて
自分の娘(永野芽郁)をうまく愛せず、娘は苦しみます。

登場人物がとにかく全員きしょい。こんな気色悪いものを書ける湊かなえさんとこんなきしょい登場人物を演じ切った演者、みんな凄すぎるんよ。
特に戸田恵梨香さんすごい。あんな綺麗なのに作品中では気色悪くて仕方ないし、後半なんてもはやくたびれキチガイババア。実年齢をガン無視した老け込み方。怪演。

今日は結婚相談所の中の人という目線からこの作品の感想を書きます。

↓原作


↓映画トレーラー

マザコンは幸せな家庭を作れない

この作品は「マザコン女がボーッと生きてボーッとママの言うように家庭を作ってみたら自分もみんなも不幸にしちゃった」って話です。
婚活市場では、というか世間では
マザコンの男性はキモがられ、疎まれ、排除されますね。

ただ、対照的にお母さんにべったりの女性マザコンはなぜか割と許される風潮ないですか?ありますよね。でも、私は性別関係なくマザコンはクソだと思うんですよね。

マザコンは幸せな家庭を作ることができません。
なぜかわかりますか?

マザコンは「大人になりきれない大人」の一種だからです。

大人になりきれない大人たち

大人になりきれない大人が家庭を持つと、不幸になります。
結婚は大人がするものだからです。

大人になりきれない大人にもいろんな種類があるのですが、
『母性』では様々な種類の大人になりきれない大人が出てきます。

マザコン主人公・ルミ子(戸田恵梨香)だけでなく、主人公の夫(三浦誠己)も
また別の種類の大人になりきれない大人です。
主人公の夫(三浦誠己)は「家庭に責任を持とうとしない。我関せず」
と言うタイプの大人になりきれない大人です。

実際作品中でも全然出てこないし、
出てきても子どもみたいなこと言い出してかなりきしょい。
(ネタバレを避けるため内容は書きません。)

『母性』の夫婦は
パパとママどっちも大人になりきれない大人なんですね。

「大人になりきれない大人同士が結婚して子どもまで産んじゃうとこんな地獄が待っている」そんな教材になる作品です。

大人=自分の決断に責任を持てる人

大人とは自分の決断に責任を持つことができる人です。

この作品に出てくる母親・ルミ子(戸田恵梨香)父親(三浦誠己)どっちも
自分の決断に責任を持つことができない人でした。
母親・ルミ子(戸田恵梨香)はママの言う人と結婚してママが言うからって子供を産みます。この人、自分の意思での決断を一切しないんです。

『母性』はエンタメなので、誇張して描かれたキャラクターではありますが、
自分の意思で決断するのが苦手な現代人ってまあまあ多くないですか?
そういう人は大人になりきれない大人予備軍です。

両親二人が結婚したのは物語の中ではおそらく昭和時代です。昭和時代は誰でも彼でも結婚できてその結果この不幸なストーリーが生まれてしまいましたが、
昭和と違って現在は結婚や恋愛を取り巻く環境が変化しているため
そもそも大人になりきれない大人は結婚までたどり着けなくなっています。
いい時代かもしれませんね。大人になりきれない大人が結婚しても不幸になるだけだし。

まとめ

映画『母性』から、婚活向けの教訓として
家庭を持ちたければ年齢性別問わず「大人(=自分の決断に責任を持てない人)」になろう。さもないと自分も家族も全員不幸になる
という内容を書きました。

原作もしくは映画を鑑賞した方はどんな感想を持ちましたか?
大好きな作品なのでぜひコメントやTwitterのリプライで教えてください。

これから鑑賞予定の方は、
かなり気力を吸い取られる重たくて暗い作品なので
元気のある時に楽しんでみてください(笑)

おしまい


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