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映画「銀河鉄道の父」

今年3本目の映画、「銀河鉄道の父」

本嫌いなのですが、宮沢賢治はなぜか子供の頃から好きで、気になっていた映画。
もともと同タイトルの本が出ているとのことだったんだけど、読んでないので全然知らずに観ました。

以下、ちょっとネタバレ。

宮沢賢治という人が、とても繊細で、危うくて、優しい青年だったということ。
彼の作品がこんなにも世に知られているのは、ご家族の愛とご尽力であるということ。
小学校の時に習ったアメニモマケズが、そういう人になりたいけど自分にはもう、時間もなくてなれなかった詩であったこと。
カンパネルラは、きっと、最愛の妹だったこと。

宮沢賢治という人への理解が深まる作品でした。
易しい言葉なんだけど、景色の描写がとっても想像しやすくて、きっと、彼の目に映った世界は美しいんだろうなぁって思ってた。
そんな繊細で優しい作家の1番の愛読者が、そのお父さんだっていうのは、なんだかとても心温まる話だな。
文豪って大体、酒、女、博打、病気で孤独で死ぬ、みたいなイメージだけど、彼の描く世界を愛した家族に看取られて息を引き取ったんだってわかって、よかった。

役所広司と菅田将暉、よき。
森七菜かわいかった。

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