サッカー女子ワールドカップが開幕したよ!!

なでしこジャパン優勝の思い出


 皆さん、BSNHKの2011年女子ワールドカップの再放送はご覧になったでしょうか。僕はあの頃まだ小学2年生だったので、あまり覚えてなかったのですが、何度見ても胸熱な試合ですね。澤選手が大会得点王になった決勝のゴールは本当に痺れます。決勝もとても良いですが、開催国ドイツとの一戦で丸山選手が決めた奇跡のゴールも最高です。
 大人になった今、あの瞬間がどれほど凄かったのかを実感します。スペイン戦で堂安選手が大活躍したのは記憶に新しいですが、12年経った今でも色褪せることのない感動と興奮をもたらしてくれることが本当に偉大ですよね。小柳ルミ子さんがブログで書かれていましたが、あの時のメンバーは本当に最高のチームでした。

サッカー人気はすごいけれど

 男子ワールドカップはめちゃくちゃ盛り上がりましたよね。長友選手のブラボーが流行語になるんじゃないかというくらい流行りましたし、三笘の一ミリは日本中が沸いてサッカーに詳しくない人も知っているくらいです。
 ですが、女子ワールドカップがそれほど盛り上がるでしょうか。こんなこと言いたくはないですが、絶対にあんなには盛り上がらないだろうなと思っています。まず、代表メンバーの名前を聞いたらほとんどの人がピンと来ないんじゃないかと思うんです。僕もサッカーは詳しい方ですが、正直なでしこのメンバーは数人しか知りません。僕は今回の女子ワールドカップはせめて日本戦だけは全試合見ようと思っています。今回の記事では僕の注目選手を紹介したいと思っています。

詳しくない人はこの選手を見よう! その1

 まずはなんといっても長谷川唯選手ですよね。イニエスタが憧れの選手で、ドリブルがうまく得点に繋がるラストパスを出せる攻撃的な選手でありながら、ピッチの至る所に顔を出す守備への献身性も持ち合わせています。女性らしいキュートさを持ちながら、ピッチに立てば勝負師でありファイター。得点に繋がるラストパスを普段の可愛らしさからは想像もつかない真剣な顔を見せます。
 日テレ・ベレーザでキャリアをスタートさせると、活躍が認められて20−21シーズンにイタリアの名門ACミランへと移籍します。大きな期待を背負って臨んだセリエAでの挑戦は、シーズン途中での加入でありながら大活躍。チームのCL出場の立役者となります。クラブ側は残留に尽力しますが、ミランへの移籍と同年の21年にイングランドのウェスト・ハムへ2年契約で移籍し、21−22シーズンを戦うことになります。すると、自身のゴールがゴール・オブ・ザ・シーズンにノミネートされるなど、リーグ戦チーム最高成績である6位躍進に大きく貢献します。瞬く間にイングランドのフットボールファンの心を掴んだことで、22年の移籍市場最終日に、主力を失った前年度3位のマンチェスター・シティへ3年契約のステップアップ移籍を果たします。移籍後すぐにチームにフィットすると、何度もプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍をし、惜しくも年間最優秀選手賞へのノミネートは逃しましたが、監督、チームメイト、そしてファンからの熱い信頼を獲得しました。
 今大会で間違いなく日本のエースである長谷川選手、今大会のスターと呼ばれるような中盤での活躍を期待したいですね。

詳しくない人はこの選手を見よう! その2

 2人目にご紹介するのは、長野風花選手です。プレーの特徴はためを作るパスと守備。縦パスの質は日本で一番といっても過言ではなく、後方からのプレーメイクが上手い選手です。また、試合数が多くてもフル出場を続けることのできる体力の持ち主であり、試合で豊富な運動量で相手のボールを刈り取ってくれることも期待できます。W杯では、先日のパナマ戦で用いた3–4−2–1で長谷川選手とツーボランチを組むことが予想され、長野選手のゲームメイクからの長谷川選手による得点やアシストが生まれてくるのは間違いないので、10番という背番号が示すように今大会の最重要・最注目選手の一人と言って間違い無いでしょう。
 クラブでは、22−23シーズン途中にイングランドのリヴァプールへ移籍すると、途中加入ながら8番を託され、やや低迷気味のチームに変化をもたらす活躍をして見せました。監督は長野選手加入前後のチームを比較し、彼女がチームにとっていかに必要であり重要であるかをインタビューで語るなど、熱い信頼を置いていることがわかります。
 現代フットボールにて大きな影響力を持ち、ファンの熱心さも世界で類を見ないイングランドの地で評価を高める長野選手にはさらなる飛躍を期待したいですし、澤選手以上に語り継がれる10番になる素質は十分に持っていると思いますので、ぜひ注目していただきたいです。

詳しくない人はこの選手を見よう! その3

 3人目は、2011年の優勝を知るベテランディフェンスリーダーの熊谷紗希選手です。W杯4大会連続出場を誇る守備の名手で、2011年大会で日本が優勝を決めたPKのラストキッカーになった選手です。今大会ではキャプテンを務め、勝者のメンタリティで日本を優勝に導く女神になることが期待されます。
 そんな熊谷選手ですが、本職CBながらMFもできるユーティリティ選手で、体の強さはもちろん、海外の身長が高い選手にも競り負けない空中戦の強さも持っています。そのためセットプレーでもターゲットマンになれるので、日本にとって攻守で欠かせない存在であることは間違いありません。また、熊谷選手の特徴として、ボランチの経験を活かしたCB時の後方からのビルドアップや、ポゼッションスタイルのサッカーへ高く順応できるなど、足元のテクニックの高さが目を惹きます。2013年から加入した欧州女子サッカー最強チームのリヨンでは、監督から世界最高のCBであると称され、フランス代表ルナールと共に強固な最終ラインを築きました。その連携は、当時パリ・サンジェルマンに所属していたブラジル代表CBのチアゴ・シウバも絶賛したほどです。
 2015年には、代表でルナールとCBコンビを組んでいたムボックの加入により、中盤を任されることとなりましたが、そのテクニックの高さから中盤での攻守の切り替えの重要ピースとして重用されます。前線へのボール供給も高いレベルでこなすことで、守備だけでなく攻撃面でのオプションとしても高く機能しました。19–20シーズンのCL決勝では男女ともに初となる決勝での得点者となり、クラブ8年間の在籍で絶対的な地位を築きました。21−22シーズンからドイツのバイエルン・ミュンヘンと2年契約を結び加入すると、翌22–23シーズンには最終節でハットトリック未遂など活躍し、チームにとって2シーズンぶりのリーグ制覇に貢献します。バイエルンとは契約更新せず、今季からイタリアのASローマを新天地として戦っていくことになります。3年契約となったローマ。古くから堅守の国として知られるイタリアで、日本代表のレジェンド級ベテランはどんなプレーを見せるのでしょうか。
 今大会ではおそらく3センターの真ん中を任せられる熊谷選手。テクニックを活かした展開力と、持ち前の空中支配力で日本を助ける大黒柱になってくれることでしょう。なでしこの優勝を知る熊谷選手だからこそ、ここぞという時の勝負強さにぜひ期待したいですね。

詳しくない人はこの選手を見よう! その4

 最後に紹介するのは清水梨紗選手です。全くもってサッカーと関係ないですが、僕が一番声を大にして言いたい、彼女の明るい人柄と可愛らしさ。清水選手に至っては可愛い選手だからという理由だけで追っている言っても過言ではないくらい本当に可愛いんですよ。特に21−22シーズンのWEリーグアウォーズ表彰式の時の清水選手はサッカー選手じゃないみたいに綺麗でしたね。ユニフォーム姿もとても似合っていて世界一可愛いです、本当に、まじで、女子サッカー選手の中で一番好きな選手です。とまぁオタク特有の捲し立てる感じで語ったところで、ちゃんとサッカーの話をしますね。
 彼女の特徴は、一言で現代型サイドバック。160cm47kgと決して恵まれているとは言えない華奢な体を目一杯使うアグレッシブな守備は見ていて楽しいですし、相手のチャンスになりうる場面で体を投げ出すことのできる、泥臭さを持っています。また、点を取れるSBになりたいと語っているように、攻撃的な意識が高く、90分間上下動できるスタミナは日本サッカー界でもトップでしょうし、そのスタミナを活かしたオーバーラップとスピードに乗った状態からでも放てる高精度クロスは得点に繋がるなでしこの大きな武器になっています。攻撃参加を好む清水選手の理想は「点を取れるサイドバック」だそう。W杯では積極的な攻撃参加から日本を勝たせる得点をぜひ見たいですよね。
 そんな彼女のプロキャリアは日テレ・ベレーザから始まりました。長谷川選手と同期入団で、なでしこの仲良しコンビと言ったらこの二人。クラブ経歴も似ているのが二人の面白いところで、清水選手は長谷川選手と入れ替わるような形でウェスト・ハムに移籍します。まだそれほどキャリアの長くない同期入団の2人の所属クラブが海外でも同じというのはなんだか運命的なものがありますよね。また、イングランドリーグには今回招集外となってしまった岩渕選手も所属していて、なでしこ3人組の交流はサッカーファンんの癒しの一つでもありました。ウェスト・ハムではリーグ戦22試合の出場で0ゴール0アシスト、チームも12チーム中8位と不本意なシーズンになってしまったものの、守備の時間が長いチーム状況の中、フィジカルで勝負をしなくてはいけないイングランドの地でみががれた対人能力はDFとして大きな武器になるでしょう。
 日本代表では本来のサイドバックではなく、一枚上がった3バックのウイングバックのポジションを任されることが予想されています。ウイングバックというのは難しいポジションで、相手ボールホルダーに対して一番最初にマッチアップする機会が増えてきますし、サイドから仕掛ける際の起点とならなくてはいけなかったり、3センターでは補いきれない守備範囲のカバーなど、同じようなポジションに見えて難しさはかなり変わってくるんです。ですが、そういった大変さも吹き飛ばしてしまうくらい、アグレッシブさとテクニックで、なでしこを勝たせる一手になれると信じています。仲良しの長谷川選手とのコンビネーションもとても楽しみなので、ぜひ注目して見てみてください。

長くなりました、、、

 なんだかいつもより長くなってしまいましたが、これにて僕の注目の4選手の紹介でした。僕の勝手な見解だと、とりあえずこの4人を見ておけばなでしこがなんとなくわかるし、試合も面白くなると思っています。
 今回、民放局での放送がなく、BSNHKのみでの放送となってしまう(情報違ってたらすみません)女子W杯ですが、日本戦は全試合生中継だそうなので、ぜひおうちでビール片手にでもなでしこジャパンを応援してみてください!

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