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サッカー日本代表について考える チュニジア戦

まずはじめに、今回の記事はかなり辛口です。
不快に思われる方がいらっしゃったら申し訳ありません。
ただ、僕の辛口はサッカーが好きだからこその辛口だということをご了承ください。

スタメン

良かった点

直近数戦の長友の右起用がかなりハマっているなという印象があります。
強敵を前にした時の経験値の差はもちろんですが、相手の嫌だと思うことをできる技術は、ベテランになった今でも衰えを知りません。
そして、長友の活躍について、僕が個人的に思う要因が、利き足です。
僕はサイドバックに重要な要素として、守備能力やパスセンスなど、当然求められてくる部分も然ることながら、利き足もかなり重要だと思っています。
LSBなら左足、RSBなら右足という感じです。
長友は登録上は左のSBの選手ですが、利き足が右なので右のSBが適してるのではないかと思っています。
左のSBで数々の輝かしい成績を残してきた長友ですが、フィジカル的に衰えてきた今、利き足のサイドでプレーすることが、彼の持ち味を活かすことに繋がるのではないかと思います。
続いて、左のSBでスタメン入りした伊藤は、188cmという身長ながら、スピードがあるのに加えて、精度の高いボールも放っていて、攻撃意識の高さを見せてくれたのが良かったですね。
本職がCBなのでSBとしては申し分ない守備能力もあります。
冨安をSBにという声が多く見られますが、僕は伊藤のSB起用を推したいと思います。

良くなかった点

まずはDFライン。
シュミット・ダニエルと吉田、板倉のCBコンビの連携不足が目立ちました。
日本は、両SBを高めに位置取らせてサイド攻撃に重点を置く戦術を敷いているため、中央の守備は勝つために重要な要素になってきます。
PKを与えたシーン、吉田は裏を取られてしまったのでチュニジアのボールホルダーに視線を置きます。
そうすると自然と背後への意識が薄くなってくるわけです。
あの局面、板倉がサポートに来ていたため、あそこで焦ってスライディングする必要はなかったように思います。
サポートに来ていることをダニエルと板倉が声がけをしていたなら、あのミスは防げたのではないかと思います。
2点目、ペナルティーエリアに侵入されたため、吉田がマークにいきます。
それに対して、シュミットがニアをケアします。
背後から板倉が顔を出しますが、そこでシュミットが吉田のカバーに出ます。
それによってゴールは無人の状態になり、そこへチュニジアの選手がフリーの状態でボックスに侵入してきて失点します。
あそこでシュミットがニアをケアしに行ったのは正しい判断だったと思います。
吉田の体勢は少しきつかったので、ニアを抜かれる可能性は充分にありました。
そこで問題なのは、吉田のケアをする選手がコミュニケーションを取れていたかどうかです。
あそこでコミュニケーションを取れているかどうかで、吉田やシュミットの次のプレーも違ってきただろうし、板倉が背後を取られる心配があるのだから、サイドバックや中盤がケアをしに行くべきだったでしょう。
ゴール前が空いてしまう状況を作りながら、その上フリーで侵入を許してしまうのは明らかな過失です。
3点目はミドルシュートだったので半ばしょうがないようなところもありますが、結局はDFラインと中盤の連携ミスの積み重ねです。
今日は中盤の守備の要の遠藤も精細を欠く場面が目立ちました。
決して下手ではありませんでしたが、彼のレベルであれば物足りないように感じました。
原口と鎌田のインサイドハーフですが、こちらは鎌田が流動的にポジションを取って攻撃参加をしていましたが、存在感はあまりありませんでした。
特に鎌田は絶好の得点機を逃し、その後も決定機逸が目立ちました。
彼はクラブでも精細を欠く試合が多かっただけに、EL優勝で慢心せずに頑張って欲しいです。
そしてスリートップです。
南野はやはりサイドでWGをやるよりも中央でのプレーの方が輝く印象ですね。
個人的にはCFか中盤インサイドハーフが良いのではないかなと思っています。
南野をどうしてもWGで使うという場合、ワントップの選手の組み方を考えた方が良いかもしれません。
大迫選手などはWGを活かせるようなポストプレーが得意な選手なので、ワールドカップではもう少し良いプレーの南野左WGが見れると思います。
伊東は相変わらずの運動量でしたが、得点に繋ぐことができませんでした。
後半失点後からはトップに古橋、2列目を右から堂安、久保、三苫と配置し、センターに遠藤と田中の4-2-3-1にシステム変更。
このシステム変更が痛かったなと個人的には思っています。
最近の4-3-3の流れが良かっただけに、わざわざ4-2-3-1へのプラン変更をする必要はなかったのかなと感じました。
先日のガーナ戦での久保のインサイドハーフ起用は上手くいっていたのに、なぜ久保をトップ下に置く戦術にしたのかという疑問が残りました。
トップ下を置いたことで、三苫や堂安の持ち味が消えていた印象です。
久保はサイドに散らすために三苫に渡しますが、三苫は三苫でスペースがないので中に浮き球をに放るしかない単調な攻撃が目立ちました。
まぁ、チュニジアの三苫対策がはまっていたというのもかなり大きい話ではあります。
ともかく、4-2-3-1にしたことで攻撃のパターンと精度が格段に落ちました。
それだけでなく守備面でも、4-2-3-1にシステム変更したことで、相手カウンター時の選手間のスペースが広がり、パススペースを与えてしまいました。
結果、DFの裏を出し抜かれて3点目を許すことに。
後半からの日本は本当に悪循環が続いていたと思います。
起こるべくして起きた敗戦でした。

勝つために

急務なのは、中盤とDFラインの連携強化です。
ワールドカップの際には冨安が復帰して、CBのファーストチョイスになることは間違いありません。
彼はコーチングが上手く、縦への意識が高いだけでなくサイドへの意識も高水準です。
そして何より、Arsenalでの移籍直後からの怒涛の活躍からも分かるように、高い順応性があります。
ですが、もし彼がいない場合、それをやるのは板倉や伊藤、谷口などの控えDF陣ということになります。
谷口はJリーグの常勝フロンターレのレギュラーで経験も豊富なのでその点は心配していませんが、板倉に関しては、今日の試合でコーチングやコミュニケーションの部分で課題が残りました。
また、SBとMFはあまり深い人員整理をせずに、プレーの精度を高める方向でマネジメントをしていくのが良いと思います。
FWでは、大迫が本大会招集メンバーに必ず入ってきますし、スタメン起用になると思います。
それを考慮したマネジメントとコーチングをしていくことで、課題である南野や古橋の使い方を決定していくのだと思われます。
大迫のフィジカルとポストプレーがドイツやスペインに対してどのような驚異になるのか、そして本大会では4-2-3-1で行くのか、4-3-3で行くのか。
不確定要素が多すぎるので、なんとも言えません。

一足先に招集メンバーを考えてみる。

まだまだ熟考の余地は沢山ありますが、僕の考える招集メンバーです。
ここを外してあの人を入れよう、など入力し終わってからも色々考えてしまっていてキリがないので、とりあえず現時点での予想メンバーです。
個人的ポイントは、WG、CMF、OMF、SBでプレー可能なユーティリティの旗手と、こちらもCB、SB、DMFでプレー可能の伊藤洋輝ですかね。
短期決戦のワールドカップでは、複数ポジションをこなせる選手は間違いなく必要になってきます。

23人になっているはずです(多分、、、)
入力してから気づきましたが、伊藤洋輝outの鎌田大地inです
26人になった場合、伊藤洋輝、柴崎岳、浅野拓磨かな、、
あとはGK4人もいらないかもです(短期決戦なので4人にしてみました)

最後に

これはあくまで一個人の意見であり、日本代表を誹謗中傷する目的で書いたものではなく、日本代表が好きで、サッカーが好きだからこその記事であることをご理解いただけると幸いです。
あくまで日本が勝って欲しいという願いがある上での批評になっております。
今回のチュニジア戦ではミスが目立ったものの、チュニジア戦先発の4人のバックスは決してレベルの低いバックスではないし、中盤や攻撃陣にしても、十分に世界と戦える力は持っているはずです。
選手たちには、その持っている力をワールドカップで是非発揮してもらいたいです。

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