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はじめまして

MEMU EARHT HOTELでシェフを務める石川大地です。

ホテルの所在する北海道大樹町は、十勝の海側に面しており酪農が盛んな場所です。人口は5,735人で、乳牛は約18,000頭。人口の3倍牛がいます。

面積は816.4 km²、東京23区が619 km²なので東京都よりも大きい町です。

こんな場所で、少し変わったホテルが運営されていて、その中でご縁があって料理人を務めているわけです。

ホテルの歴史を少しだけお話しておくと、

【Phase01】 1991年、タイキファームというサラブレッド牧場ができる

【Phase02】 2008年、牧場跡地に寒冷地実験住宅施設「MEMU MEADOWS」という住宅建築のラボラトリーができる

【Phase03】 2016年8月、MEMU EARTH HOTELトライアルオープン

【Phase04】 2018年11月、MEMU EARTH HOTEL正式オープン

という流れです。

いきなりホテルとして立ち上がったわけではなく、【Phase02】で研究対象として作られた建築が乱立し、無人の博物館のようになってしまっていた場所を、一般の方にも利用いただける宿泊施設としてコンバージョンする、というプロジェクトがこのホテルなのです。

【Phase02】のMEMU MEADOWSという取り組みが当時ではかなり先進的で、「地域資源との共存」「寒冷地における持続可能なくらし」という着眼点で、建築家隈研吾さんや伊東豊雄さんが主導しながら、まず牧場施設の再活用という形で始まりました。

その後、東日本大震災を機に、世界中の学生に向けた”国際大学建築コンペ”というプロジェクトがスタートし、毎年異なるテーマをもとに、世界中の建築学生からアイデアを集め、グランプリを受賞したアイデアが実際に敷地内に建っていく、という内容です。

つまり、ホテルであるずっと前から、地域とともに暮らす=持続可能な暮らし、という昨今注目を浴びているサスティナブルというテーマに取り組んでいた場所でもあるのです。

ビジネス目的では造られない実験的な建築技術やオリジナリティのあるデザインは、建築好きの方でなくても楽しめる場所で、まさに建築の聖地であり、建築博物館です。


さて、ここで僕の役割ですが、こんな場所から提案していく”食”とは?

どう考えればよいでしょうか??


沢山の可能性があり、今の食業界に欠けている大切な部分が発信できる期待感も持っています。

そんなことを、今後ツラツラと投稿していこうと思います。

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