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【Memory of Movies】第4章 「スター・ウォーズ」‘‘フォースと共に’’過ごしてきた映画ライフ

子供の頃から洋画の虜になってきたのだが、「スター・ウォーズ」に関してはハマるのが遅かった。
私は1992年生まれのため、ちょうど「スター・ウォーズ」シリーズの新作公開がなかった時期に幼少期を過ごした。「新3部作」が始まったのが1999年当時7歳の時だったため、私にとってはそこまで強く惹かれるものではなかった。しかしながら、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』公開と同時にグッズやおもちゃが大量に発売されたため、ダース・ベイダーやR2-D2といったキャラクターたちには胸を躍らせていた。当時は、ペプシの景品だったボトルキャップもコンプリートするまで集めていたし、確かKFCか何かで特別なタンブラーのようなものも発売されていたのだが、そういったものもとにかく集めていた記憶がある。
「スター・ウォーズ」の映画をしっかりと観た記憶はないが、ゲームなどでちょっとした知識があったため、ただただ子供ながらにキャラクターのカッコ良さには惹かれていたのだろう。

私にとっての『スター・ウォーズ』‘‘初体験’’

そんな幼少期を過ごした私が、初めて「スター・ウォーズ」を鑑賞したのは、中学生の時だった。2005年に「新3部作」の完結編となる『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』が公開され、世間は空前のスター・ウォーズ・ブームとなったのだ。周りの同級生の間でも「スター・ウォーズ」の話題で持ちきりだったので、この機会にしっかり観てみようという気持ちにかられ、DVDコンプリートボックスを購入。
これが、私にとっての「スター・ウォーズ」‘‘初体験’’だった。

‘‘フォースと共に’’過ごしてきた映画ライフ

とはいえ、テレビ放送で‘‘ながら見’’をしていた過去もあるので、意外にもすんなりとその世界観に入り込むことができた。
当然のことながら、「スター・ウォーズ・サーガ」永遠のテーマである‘‘どこから見るか?’’という壁にはぶち当たったが、最初は公開順で鑑賞した
そのあまりにも綿密に練られた脚本構成と大迫力の映像に驚かされたのを覚えている。
なぜ、いままで観ていなかったのかと後悔したほどだ。
銀河の救世主となる運命を背負った青年が、悪に身を捧げる父と戦わなければならないことに葛藤し、やがては銀河を救うことになる「旧3部作」。
のちに銀河を支配する悪の中心人物となる少年の運命を描いた「新3部作」。
シリーズ6作品を約30年にもわたり語ってきたというその事実に驚愕した。
それからというもの、私は常に‘‘フォースと共に’’映画ライフを過ごしてきた。
2015年には新たな3部作の始まりとなる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が公開となり、約10年ぶりとなる「スター・ウォーズ」最新作を劇場で観られることに胸躍らせ、公開初日に劇場の長蛇の列に身をゆだねた。正直なところ、私は「続3部作」にかんしてはそこまで惹かれるわけではないが、久しぶりに劇場の大スクリーンで「スター・ウォーズ」を観られたこと、そして、同じ気持ちを共有する大多数の映画ファンたちと感情を共有できたことが嬉しかった。

運命的なものを感じた初取材

1977年の第1作公開時から劇場で鑑賞している古参ファンの方々と比べると、まだまだ未熟すぎる新参者であるが、私の映画人生において、「スター・ウォーズ」はとても大切な存在なのだ。
熱狂的ファンの間では「新3部作」に対しての評価は決して良いものではないかもしれない。しかし、私にとっての「スター・ウォーズ」はダース・ベイダーの物語であり、それに付随するアナキン・スカイウォーカーという一人の少年の運命の物語なのだ。そのため、最も好きなキャラクターは、ヘイデン・クリステンセン(少年時代はジェイク・ロイド)が演じたアナキンなのだ。誰に何と言われようが、アナキン・スカイウォーカーが好きなのだ。

「スター・ウォーズ」には、どこか運命的なものも感じている。
ライターの端くれである私にとっての初取材の場となったのも、実は「スター・ウォーズ」だった。
2019年に『マンダロリアン』のイベントレポートを執筆させていただいたのだが、本格的な映画ライフを私の身にもたらした「スター・ウォーズ」関連の作品で、初めて取材というものに参加できたことに、とても感慨深い気持ちにさせられたものだ。

これからも「スター・ウォーズ」は進化を遂げ、最新作やスピンオフが公開されていくことだろう。
「スター・ウォーズ」は映画ファンの間では特別な存在のため、クオリティの低い新作を雪崩のように公開し続けるのはやめてほしいと思うかもしれない。私もそう思う。しかし、なぜか新作が公開されると聞くと、ワクワクせずにはいられない。同じくらい好きなアメコミ映画の新作公開時とは少し違う感情が沸き上がってくる。それは、われわれファンのフォースが強い共鳴を起こしているからなのであろう。「スター・ウォーズ」という言葉を聞くだけで反応してしまう。感情が高ぶってしまう。この神経の高ぶりこそが、現実世界の‘‘フォース’’なのではないか…。
こうして、これからも私は‘‘フォースと共に’’映画ライフを送り続ける。

フォースと共にあらんことを…。

(文・構成:zash)

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