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    日付ごとに書き手を変えて日記リレーをします。 みんなのパラレル日記|zakki #note https://note.com/memorandom/m/m791ff096379f と連動

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最近の記事

 私の好きなものは全て茶色がかった黄色のオーラを纏っている。  円山応挙の日本画、オールナイトニッポンとJUNK、麻雀、柳家喬太郎の落語、夜更かし、タバコ、円城塔の小説、言葉や学問もその色を持っている。  山吹色か、黄土色か、からし色か、厳密には黄色の揺らぎの中にその色はある。

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      笑いとは止揚の作用である。 合点がいって、なるほど、とひっそり笑みを零した。 三軒茶屋、夜の喧噪の中。僕らは無言で歩いている。風はまだ木を枯らさない。 1 幸福であるということは不幸なものである。  この、現代が到達した結論は、僕を鬱へと追いやった。 一億総中流の頃から中流で在り続けた親父のおかげで、いつしか上流と呼ばれるだけの所得を有していた僕の家庭は、共働きの母の収入もあり、そこそこ余裕のある暮らしをしていた。弟にして長男の僕はすくすくと奔放に育ち、目黒区の公

      • 粋狂

        二月某日。 一  古書店に入るつもりはなかった。ただ、少し寄ってみようかと思わせる出会いだった。 それは、浅草を上野の方に少し外れたところにある。トタンでできた長屋がいくつか置かれるように建っていて、それが迷路を作っていた。細くてごちゃついた路地というのは、なかなかどうして寄り道してみたくなるものである。欲求のままに入り組んだ道を探検していると、そのうちの一部屋に書店を見つけた。  こんなところにある店が、それも売り物が古本となるとなおさら、売れているようには思えない。一

        • コロナ日記 0525

           この日記は今日でおしまい  緊急事態宣言が解除されたからだ。 24日に名刺入れを買った。社会人なので。  新人さんが対応してくれて、覚えなきゃいけないことがたくさんありそうだったけれど頑張っていることが伝わったので気長に待った。暖色系のライトばかりだったので白色のライトを頼んだり、何種類もの色味を見せてもらったりとたくさん注文してしまったので、帰り際に「丁寧にありがとうございました」と伝えたが嫌味に聞こえたかもしれない。自分も頑張らなければいけないと思った。

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        記事

          コロナ日記 0520

           今日はテッド・チャンに『息吹』を読みたかった。けど寝てた。  本日のBGMはサンボマスターの「ラブソング」  定期的に聞きたくなる。『多田くんは恋をしない』というアニメでのカバーを聞いてから一層ハマった。  朝に寝る前にリモート演劇『肌の記録』を見た。柄本時生、岡田将生、落合モトキ、賀来賢人によって結成された劇団年一の舞台で、脚本・演出は加藤拓也。正直にいって面白いかどうかというより、興味深いという印象だった。役者は本がなければ動きづらいのだろうなと漠然と思った。例え

          コロナ日記 0520

          コロナ日記 0518

           月曜日は孤独。  見た目擬人法的に曜日を主語に持ってくると太田光の曜日をキャラクターにした漫談を思い出す。けれどそういう話ではなく、単純に日曜仕事だった振替で月曜日は休日なので孤独だという話だ。  今日のBGMはLucky Kilimanjaroの「HOUSE」  BPM125家で爆音のミュージック、というわけにもいかず、例によって例のごとくワイヤレスイヤホンとタバコでベランダにいる。雨は止んだがまた降るらしい。  BPMといえば128が一番ぶちあがるんという話をど

          コロナ日記 0518

          コロナ日記 0516

           ベランダに出てタバコを吸う。家のベランダには屋根がないから、雨を浴びる。三分くらいなので、部屋着のまま耐える。ワイヤレスイヤホンから流れる一曲が終わる頃に丁度吸い終わる。  今日のBGMはVaundyの「灯火」  東京ラブストーリー2020の主題歌だ。昔のドラマと並行して見ているが、どちらもなかなか面白い。主人公の永尾完治は23歳で、劇中で24歳の誕生日を迎える。ドラマは現在6話まで配信されていて、ちょうど誕生日を迎えた時の話をしていた。だから、彼は僕たちの一個上という

          コロナ日記 0516

          0513

           水曜日はくそ。マジ疲れた無理。ビール飲みたいけど飲んだら寝すぎそうだからやめとこ。  収録日は意外と別のところとの兼ね合いで空き時間が発生したりでタバコとか吸えるからいいものの、普通の日は終わりなき探求的なタスクばっかり。そりゃ突き詰めれば無限なわけだし、ゴールのないマラソンが続くのも仕方ない。  とりあえずのところのゴールと言えばオリンピック終わってしばらくってところだろうが、それって先の先のそのまた先って感じじゃない?つっっっら。まあ別にいいんだけどさ。  あと外

          0513

           spotifyのプレイリストにも飽きてきた。  チャートも変わり映えしない。開いている美容院があるのかわからず、いい加減メンヘラ男みたいな髪型になってきたのでさなりとかRin音とか聞いてみるけど、やっぱりオジロとか聞きながらのタバコの方がうまい。  今日は休みだったので、ハイキューの新刊と買いそびれていたイエスタデイをうたっての新刊を買った。ついでに学芸員の資格の参考書も。  あと、料理をしてみた。昼食と、お菓子替わりの間食。まあ、具材とトマトソースを突っ込んだだけの

          コロナ日記 0509

           numlockキーはくそ  ドラマを倍速で見ていると生活が倍速で進んでいくみたいで何かせわしない感じがある。まあ遅すぎると飽きちゃうんだけどね。  姿勢が固定されているから座り方変えてみたり足を組み替えてみたりして力みたくなる体をどうにかこらえているんだが、走りにでも行こうかな。  東京ラブストーリーの現代版と過去版を1話ずつ見比べているんだが、そのせいで四話までしかみていない。鈴木保奈美が可愛い。  姿勢が固定しているのが悪いのか、最近胃もたれがする感じがある。ス

          コロナ日記 0509

          コロナ日記 0508

           昨日と今日は出社した。  毎日更新を目指していたのに途切れてしまった。昼夜逆転のまま出社したために糞ほど眠くなってしまったからだ。体力も低下している。  5月7日の渋谷は先月よりも人が多くなっていて、ロケ隊が何個か見られた。先月あたりから予定を組んでいた会社が多いらしく、直前で緊急事態宣言延長と言われても対応できないのが普通だろう。  こうやって様子見をしていくうちに緩やかに収束するのではないかと思う。マスクして手洗いうがいしてアルコール消毒して、というのが当たり前に

          コロナ日記 0508

          コロナ日記 0503

          5月4日  今日も終わりに近づいてきたわけだが、昨日の話を書こうと思う。だって今日は昨日のせいで潰れたみたいなものだから。  先日言っていた、参考書を買うみたいな、学芸員の資格のためにやらなくてはならないことは何もやらなかった。というか何をやらなければならないのかすら分かっていないんだけど、まあそれは明日以降に後回ししようかと思う。二日酔いでトイレに行くのも一苦労なので、本屋なんてもってのほかなのだ。  昨日はイタリアンを食べた。家族でいきつけのイタリアンのテイクアウト

          コロナ日記 0503

          0501

            社会人になって一か月が経った。  映像制作の会社は思っていた通りに大変で、でも思っていた以上に残業が少ない。まあ新人だから遠慮されている部分も大きいんだろう。正直自分のやっていることがなんの役に立っているのか見えないことが多いし、うだつの上がらない日々が続いている。やる気ばかりが先行して、不甲斐なさが募っていくばかりだ。  昨日もオリンピック特番の制作補助としてフロアをかけずり回っていた。機材の名前はアルファベットの略称ばかりで気が滅入るし、制作のほとんどは完成形が見

          コロナ日記 0502

           日記といえば思い出すのは、参宮橋のピカレスクだ。そこは明治神宮を代々木でも原宿でもないところから出てしばらく歩いたところにあるアートギャラリーで、日記に関係するのはその中の一角。  そこは三畳、四畳ほどの空間にぎゅうぎゅうに本棚が並んでいるところで、名前を手帳類図書室という。  本棚には、大学ノートやルーズリーフ、手帳など、ばらばらな形式の手記が丁寧にファイリングされていて、驚くべきことに、それらは全て手帳類収集家を名乗る志良堂正史という方が集めた、他人の日記なのである

          コロナ日記 0502

          コロナ日記 0501

          5月1日  相も変わらず右肩にばかり日光を浴びて、四六時中パソコンと向き合う、そんなうだつの上がらない日々が続いている。  去年の今日といえば令和が始まった日付で、僕らはおそらく、程度の差こそあるものの、来る2020に対して楽観的に構えていた。  まさか、こんなことになるなんて。  全く予想だにしていなかった事態だ。その上、南海トラフの噂も上がっていて、不安は募るばかり。こりゃ関暁夫の仕事が減らないわけだ。まあ、確定していたはずの未来が崩れて、少しほっとしている気分も

          コロナ日記 0501

          27℃

          4月30日  新卒で入社した会社も、少しの研修が終わるとテレワークになって、働いてるんだか働いてないんだかわからない日々が続いている。  一日数十分ほどのZOOM面談以外にやることはなくて、言い渡された資格の勉強もできて数時間程度。それ以上は気が進まなくてやっていられない。  自室には新調した家具と、まだ買ったばかりみたいなスーツがあって、好きなものだらけの1Kのはずが、どうにも窮屈さを感じてしまう。外に出て気分を晴らそうにも、それを自粛されているのだからどうにもできな

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