コロナ日記 0501

5月1日

 相も変わらず右肩にばかり日光を浴びて、四六時中パソコンと向き合う、そんなうだつの上がらない日々が続いている。

 去年の今日といえば令和が始まった日付で、僕らはおそらく、程度の差こそあるものの、来る2020に対して楽観的に構えていた。

 まさか、こんなことになるなんて。

 全く予想だにしていなかった事態だ。その上、南海トラフの噂も上がっていて、不安は募るばかり。こりゃ関暁夫の仕事が減らないわけだ。まあ、確定していたはずの未来が崩れて、少しほっとしている気分もどこかにはあるんだけれど。

 そういった昨今の情勢と、大学での経験もあって、僕はある種の使命感にかられていた。「現在の状況、風景や感情を克明に記録しなければならない」という使命感だ。

 そのために、日記という形をとることにした。毎日千字程度、簡単な日記を書く。その日起きたことや、その日にやったこと、普段思っている些細なことなどを書いていくことにしよう。とはいえ日々やることもなし、だれかに手伝ってもらおうかな。

 僕らが始めるこの日記では、いつだかに参宮橋で読んだ、十余年前の町田の学生のものほど、ドラマが起こらないだろう。何せ部屋から出られない。それでも世界は急激な変化を起こしているはずで、僕らは間違いなくその只中にいる。矮小な僕らの主観だからこそ、書き留められる何かがあるはずだ。そう、思っている。

 ところで、「うだつ」というのは「梲」のように書き、火事の延焼を避けるための防護壁のことらしい。屋根より高く建てるものだから、費用が嵩むらしく裕福さの象徴でもあった。このことから、「うだつがあがらない」=「よい身分になれない」という意味を持つそうだ。所説あるらしいけれど。

 人事査定の見送りが決まっている今日この頃、まともな仕事らしい仕事もなく、ブルーライト越しに見えるのは昔のドラマか総集編のバラエティ、行き場を失った芸能人のYOUTUBEばかり。僕には出世のしの字も見えてこない。

 それもそのはず、受け身で待っていては、下っ端に来る仕事などたかが知れていて、何か自分だけでできることをしなければ現状は変わりっこないのだ。

 JavaScriptを学んでサイトを作ってみたり、アドビツールの使い方に慣れたりと、それなりにやっているつもりだが、どうにもぱっとしない毎日が続いている。おそらくこれは、ゴールがないせいだろう、と思う。

 今年の初め、基本情報技術者の資格を取ろうと思って勉強していた時は、まだメリハリがついていた。その試験もコロナで無くなったわけだけど。でもめげずに切り替えて、何か成果の得られる目標を新しくゴールに定めたい。

 と、いうことで、学芸員の資格を取ります。

 理由についてはまた明日、継続は力なので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?