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差し入れが貢物#2

僕は何故か知らないけど、中学校、高校、専門学校、社会人になって必ずと言っていいほど遭遇する人種がいる。

女性にお菓子や食べ物を物凄く提供する人だ。
もちろん今のデイサービスにもそう言った人はいる。独身の男性で若干下心を感じている。

世渡りの上で女性が多いところや気を引きたいという魂胆であれば良いのかもしれない。

休憩室にキットカットやカントリーマアムを皆さんにどうぞ〜って言うのならこちらとしてもつまめるのでうれしい。

しかし、その職員は女性限定で個人的に、そして特定の人物ではなくみんなにわたすので驚きだ。

ボーナスが入った次の日休憩室に入ったら男性職員以外がハーゲンダッツを食べてた景色を見て、買ってもらったと聞いた時、「そこまでするか」と漏らしてしまうほどだ。

今月の会議の時もそうだ。会議の終わりに女性だけ差し入れがあると謎のお知らせがあり、男性スタッフ一同「おっおう…」となってしまった。

ただ、何が悲しいか、デイサービスの女性職員は大体人妻なので気に入られたり、思いを伝えたところでそれ以上には発展しないのだ。(特例を除く)

こういった贈り物は贈られると「好意の返報性」という行動経済学の心理が働き好意やなにか見返りがあるものだが、僕が確認している時点で特にお返しがある姿は見受けられない。と、言うより「あれ、やばいよね」という声も漏れてるぐらいだ。それほどまでに度が過ぎるほど差し入れをしているのだ。

そう考えてみると、高校生の時も、専門学校の時も、アルバイトの時も、理学療法士になってもそういった差し入れを貢物のように差し入れする人って総じて適当にあしらわれていた印象がある。

なんなら差し入れを横流ししてもらったこともあるくらいだ。

好意の返報性も過度だと意味がないし、下心がうかがえると気持ち悪くもなるものだ。

冷蔵庫のハーゲンダッツをみるとまたあの人なんだろうな…と思う。このアイスの貢物はいつまで続くんだろうか?この支払いは意味をなしているのだろうか?真偽はわからない。正直なところ他人のお金の使い方にとやかく言うつもりはないが、「すげえな〜」って思いながら家でアイスを食べる。今後はマトリオッツォの差し入れが増えると密かに期待している。

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