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介護は明るく語りたい&キャンプで感じる人の人生

なんだか突然秋がやってきた気がしますね。
NOTEさんはちゃんと月末までに投稿をすると継続〇ヵ月ですよ、の案内をくれて、それを見ると頑張って投稿しようかなと思っています
(とはいえ、ほとんど自分のつぶやきですが)

先週、会社が所属する業界をあげて行われるDE&I(ダイバーシティー・エクイティー&インクルージョン)系のイベントに参加していました。
「今後の10年を見据えたDE&I」をお題に、業界内の会社が色々あつまり、自由にテーマを決めて他社の方々と一緒に1つのセッションを作り上げていく、という感じです。
そして、2日間に渡り複数のセッションと交流会が行われる、割と大きなイベントです。

今回、私が(正確には私の会社が、ではありますが、何せ担当者が私一人なので必然的に私の独断が入るw)関わったのは「ファミリーケア」のセッション。具体的には、介護と仕事の両立をどのように行うか、というテーマでした。

テーマ決定の際に、「介護って必ず誰の身にも起こるライフイベントなのに、何となく明るく語れないし、分からないことが沢山あるのに話す雰囲気もないよね、それを払拭したいよね」と、とにかく明るく楽しく語れるセッションにしようというイメージを決定。

前にも書きましたが、私は「介護離職防止対策アドバイザー」の資格を持っており、その猛烈強烈な講師の和氣美枝さんという方をお招きしてセッションを実施しました。

そして、講師の話を一方的に聞くのではなくパネルディスカッション(井戸端会議風)セッションにすることにして、遠距離・近距離介護経験者、介護に片足入れ始めた方、これから介護が頭をよぎるけれど何をしたら良いか分からない方と講師の和氣さんを集めて、ディスカッションを行いました。

そのパネルディスカッションは、事前に仕込みはセリフ決め等は殆ど行わず、その瞬間に思った素朴な疑問や「〇〇さんはどうしてたのですか?」のような経験談の共有が沢山。その間に講師の方の力説も入り、と本当にワイワイガヤガヤと井戸端会議風の楽しいセッションでした(終了後に、「どうやって事前準備したらあんなに自然なトークになったの?」と質問を受けたのが嬉しかったです!)

思ったのは、経験者の話を聞くと本当に介護は人それぞれに違うし、価値観も違うこと。介護を必要とする人が認知症なのか、頭は元気だけれど弱ってきた高齢の方なのか、我が家のように病気なのか、障害や病気を持った子どもなのかによっても全然違います。

講師の和氣さんから力強いメッセージとして出されたのが、「介護をする人の人生を一番に考えて良いのですよ」ということ。やはり介護うつや、介護を苦にした悲しい事件等がある中、介護する自分の人生を一番に考えること。ストレスはもちろん溜まることもあるけれど、自分が倒れたら意味がない。そして、どうしようもなく手が出そうになったら、自分の腕の長さ以上の距離に離れなさい(暴力だけは絶対にダメ)ということでした。

もちろん私も夫や父&祖母&母の老々介護家庭を見ていた経験談等をお話しましたが、「私の人生はこれからも続く」と言い聞かせて個人事業主ではありましたが、仕事を続けていたのは大きかったなと思います。

大好評のセッションだったので、みなさんの印象に残り続けると良いなと思っています。

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そんな私ですが、週末は長瀞に仲間とキャンプに行っていました。
我が家はキャンプが大好きで、このキャンプ仲間とはもう25年近いお付き合い。一番若いメンバーが40代という、そこそこの年齢の集まりになってきました(笑)

基本は各自自転車やキャンプ道具を持ち寄り、自転車に乗り、夕方早いうちから火を囲んで飲んだくれ、飯盒で締める。そして、翌日は必ず朝、ぼーっとしながらコーヒーを飲んで朝食を食べ、温泉によってサクッと帰る、という同じパターンをずっと繰り返しています。

結婚前、付き合っていたことを初めて明かしたのもこのメンバー。
息子が生まれて8か月目にして参加し、テントで寝たり。
彼がてんかんの大発作を起こして倒れたときもメンバーと一緒の時でした。
彼が復帰してからは私が運転して、まだ小さい息子も連れて参加。
息子が小学生になってからは息子も自転車に乗ってみんなとのサイクリングに参加するように。
その後、息子に中学受験、部活動、大学受験などのイベントが入るようになってからは、息子と私はお留守番し、仲間にお迎えに来てもらって夫のみが参加。
たまに家族だけでキャンプもしていました。

そして、彼が亡くなり、息子が家を出て、ひとりになった私。
今度は仲間にお迎えに来てもらってひとりで参加するようになりました。
本当に単純に着るものがなかっただけですが、彼が来ていたTシャツを着て参加してあげました(私ってやさしいw)

思い出多い長瀞。
変わらない仲間。
いつもの朝のコーヒーの美味しさ。
でも、飯盒を炊いていてくれた仲間も亡くなり、彼もいなくなり。

夫婦で参加しているメンバーの変わらぬ仲良し姿を見ながら、
色々思って人知れず、ポロポロ泣いていました。

別にさみしいとかではないのですよね。
私にはそんな時間はなかったなぁ、うらやましいなぁ(→私が大嫌いな感情ですが、それはさておき)という感じもありますが。

何だろう、当たり前だけれど、彼がいなくても時間は経過するし、
時代も移り変わるし。

人って本当に豆粒のような存在だな、とか。
時の流れの間に、人生の間には色々なことが起こるものなんだよな、とか。
私はどうしたいのだろう、とか。

そんなことを思っていました。

介護のことを喋りまくったイベント&家族にとって思い出が山ほどあるキャンプを通じて感じたこの数日間でした。



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