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Jリーグへ「SNS上のヘイトスピーチ」についての注意喚起要請をしてみた

2023年9月23日追記:
JFAの英語版フォームであれば送れるのではないかとのアドバイスをいただき、そちらに連絡をしてみました。「組織・個人に対する私的な意見にはお答えできない可能性があります」との記載がありましたが、とりあえず送ることは出来ました。

インターネット上に溢れる誹謗中傷。
私の経営する会社ではオンラインでの誹謗中傷を無くすための取り組みを行なっているが、今回、私生活で最も情熱を注いでいるサッカー界から、心が痛くなる事例が上がってきてしまった。

なんの罪もない特定の属性や国籍をもつ人たちを「悪」とし、サポーター批判に結びつける書き込みの数々だ。


発言の責任は誰が負う?

X(Twitter)の投稿から抜粋

こういう時、発言の責任は誰が負うのだろう。当然本人だと思うが、発信者が未成年だった場合は保護者だろうか?匿名でできてしまう行為は、しばしばこの辺りが曖昧になる。今でこそ開示請求が身近になってきたが、不特定多数に向けられた差別発言は被害者が見えづらい。

ニュースなどでご存知の方も多いと思うが、先日、浦和レッズ(私が応援するクラブでもある)が、スタジアム内での一部サポーターによる乱闘によって、来シーズンの大会出場権を剥奪された。この場合、サポーターの行動の責任をクラブが負ったことになる。(当該サポーター個々人にも入場禁止処分が言い渡された)

であればサポーターによるオンライン上での差別発言の責任も、クラブが負うことになるのか。現時点での私の答えは「NO」だが、「乱闘はダメだけど、差別発言は問題なし」といえるほど、これらの発言は軽いものではないと思う。どっちもダメだ。

私は、投稿者やそのクラブを罰してほしいとは思っていない。ただ、このような発言をしないようにしてほしいだけだ。でもそれを呼びかけるのには発言力も影響力も全然足りていない。

サッカーは、サポーターがいて、クラブがあって、その上に協会がある。そこで、その全てを統括しているであろう協会に注意喚起要請のメッセージを送ってみた。その文章が以下だ。

お問い合わせ本文

本メールは、公益財団法人日本サッカー協会様(*1)、公益社団法人日本プロサッカーリーグ様にお送りしています。

拝啓、貴団体につきましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

この度、SNS上でのJリーグサポーターによる差別行為、ヘイトスピーチについて注意喚起をいただきたく意見を送らせていただきます。

近年、SNS上でサポーター同士、またはサポーターから選手へと向けられる過度な差別発言やヘイトスピーチが散見されるようになりました。

具体的な事例については添付資料でご確認いただきたく存じます。これらの投稿は特定の属性や国籍を持つ方を「悪」と定義づけ揶揄し、双方の人権を著しく侵害するものであると考えています。

また、これらの差別的発言は、きっかけとなる事象とは無関係に、許容されるべきものではないと私は考えます。

サポーター、またはサポーターと見られる人物によるこのような行為は、さまざまなクラブ間で行われており(※2)、JFA様やJリーグ様、さらには各クラブがどの程度責任を負うべきか、また負うべきでないかは私には分かりかねます。従いまして、私のこの文章は特定の団体や個人の処罰を求めるものではありません。

しかし、このような発言は一般的な社会規範に照らしても許容されるべきではないと考えています。特に、差別的発言を目にして傷つく人々がいる現実に、深く心を痛めています。

貴団体におかれましては、SNS上での発言に関する注意喚起やガイドラインの周知を積極的に行っていただけますと幸いです。

何卒ご検討賜りますようお願い申し上げます。

敬具

※1 消えたJFAの問い合わせ窓口

上記の問い合わせをしようと思ったのが9月19日火曜日。その時にリーグ、JFAの問い合わせ窓口があることを確かに確認していたはずなのだが、諸々の資料が準備できた21日、JFAの問い合わせ窓口のリンクが消滅していることに気づいた。

閲覧履歴にGoogleフォームのURLが残っていたためアクセスしてみたが、やはり問い合わせはできなくなっていた。一時的なものなのか、何か意図があるのかは分からない。(敬称略)

※2 相手に関わらず誹謗中傷はダメ

今回は私が浦和レッズのサポーターであったこと、また批判が集まる出来事があったことから、「浦和レッズのサポーター」が関連する投稿を抜き出した。だが、この手の投稿は対象者の所属や出来事に関係なく、もう何年も行われている。応援するクラブ、もっと言えばサッカー関係なく、このようなことはしてはいけないと私は思う。

誹謗中傷に関する私の考え方はこちら


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