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ビフテキはビーフステーキの略ではない!?&ステーキの語源とは?【さっくり豆知識】

ビフテキなんて言葉、今時使うことないと思いますが、この言葉には面白い変遷があるので、それについて説明したいと思います。あと、ついでにステーキの語源について解説したいと思います。

こちらはさっくり豆知識シリーズの1本です。他の記事もよろしければどうぞ。

ビフテキとは、ビーフステーキの略ではなく、フランス語のビフテック (bifteck)が変化したものです。ちなみにビフテックの意味は「肉のスライスを焼いたもの」なので本来の意味もそう外れたものではないですね。

と、ここまではそこらじゅうのサイトに書かれているのですが、ここからが面白いところで、ビフテックの言葉は、実は英語のビーフステーキが略されたものなのです。
ですが、英語のビーフ(beef)は、そもそもフランス語のbuef(今はbœuf)から来たものです。もうわけがわからないですね。

これはイギリスが、フランス人(ノルマン人)に征服された、ノルマンコンクエストに関係しています。

当時、フランス北部のノルマンディー地方を治めていたノルマン人(ヴァイキング)がイギリスを支配したことで、ノルマン語(フランス語+古ノルド語)が貴族階級の言語となり、英語が大きく変化しました。(現在の英語の約半数が、アングロ=ノルマン語に由来すると言われる)

ちなみにステーキ(steak)も古ノルド語のsteik(串に刺して焼いた肉)に由来しています。こちらにもノルマンコンクエストの影響が見えますね。

まとめ
変遷をまとめるとこうなります。

buef(古フランス語)+steik(古ノルド語)

beef(英語)+steak(英語)

bifteck(フランス語)

ビフテキ(日本語)

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