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魔法使い


もうすぐハロウィンですね。

私は来月中旬の展示会に向けて、壁面パネル作成や、資料作り、他の方への指示など…。
わりと憂鬱な時期を過ごしています。

展示会の準備自体は嫌じゃない。
でも、頼れる方がいない状況で、お尻が決まっているものを、ドンドン進めなければいけないという…。なかなかストレスフルです。

去年は躊躇しすぎて、人に依頼できなかったのもあるけど、会期直前に1人で号泣。
社屋を出て、平日の真っ昼間の公園で、泣きながら友達に電話してました…。
(あの時は突然ありがとう。)

「こんな直前になる前に、人に振るべき」と怒られ、会期が始まってから展示会担当じゃなかった方から「大変だったでしょう…」と同情された。
もっと準備の最中に手を差し伸べてほしかったな。トラウマになっとるw w

という愚痴はさておき。

最近髪を切った。

今までのところから変えた。
南青山の美容室に行った。

インスタで、その美容師の方を見つけた。
どの髪型もナチュラル&オシャレなのだが、個性的になりすぎず、可愛いかった。

髪型に限らず、服やアクセサリーなどでも
「素敵だけど、はみ出しすぎるかも…。」
「オシャレすぎて、何と合わせる…?」
「これは鑑賞用だな…。」
と躊躇することがある。

その美容師の方が作るヘアは、世間一般の良しとされる型をお客さんに当てはめているわけではないと思う。
かと言って個性的にもなりすぎず、誰が見ても「いい感じ。その人に似合っている。」と思える髪型が多かった。バランス感覚に期待した。

私は天然パーマで、縮毛やストレートにしては、徐々にとれていき、モハモハになった後に、また真っ直ぐにして…という形で、ここ数年ループにハマっていた。

最近はマジで、髪がパサつきまくっている、上等じゃないカツラを着用したヘンデルorバッハだったので、ジェルで全体をベタベタにしてオールバック一つ結びにしていた。

美容室では、カットのほか、前髪を作り、ポイントパーマをかけた。
Vaundy 、佐伯ポインティ系のクルクルヘアを、
もう少しナチュラルにして、まるで森に住んでいる魔女や〇〇の精といったようなファンタジーな雰囲気になった。

切ったその日は、正直見慣れなかった。
でも自分が可愛い気はした。
フワフワした気分になって、思わず帰り道、表参道のIT’S DEMOでミニクリップを購入した。 
インスタに盛れてる写真を上げたら、色んな友達から褒められた。嬉しかった。
ある1人の友達からは「そのままのMettyで素敵だよ。」と温かいメッセージもらって、ジーンとした。(私、友達に恵まれとる。)

その翌日。
美容室でシャンプー&ブローしてもらっているので、次の日に初めて髪を洗った。

切る時に「耳より前の髪達が、パサついて広がるのでどうにかしたい。」とお伝えしていたのだが、正直後ろ髪については「伸ばしたいですね、でも伸ばしたい長さは決めてないです。」と当の私はボンヤリしたビジョンだった。

風呂上がり、髪を乾かした後、意識していなかった前髪以外も、素敵になっていたのだ。
例えるのが難しいが、毛先重めのミディアムで、天パのクセがまるで軽くコテで巻いたかのように生かされていた。スタイリングしたのかと思った。

美容室帰りは結んでいただいていたので、後ろ髪は気づかなかった。
感動だった。

次の日起きたら、ちょっとボンバーにはなるが、ボサボサというより、子供の寝癖のようなフワフワな髪なのだ。
自分でセットしても、それっぽく素敵になる。

仕事がひと段落するまで憂鬱だが、髪がいい感じになるだけで、ふとした時に嬉しくなる。
カットで魔法をかけてもらった。

今まで美容室で髪型が素敵になったとしても、自分の日常生活では再現できなかった。
「いつもはクルクルだからストレートがいいでしょ?」と言われ、美容室帰りのセットでストレートアイロンを当てられることもあり、なんだか天パを否定されたような気持ちにもなった。

天パが可愛い&憧れると言ってくれる友達もいたが、自分ではアーティスティックになりすぎて嫌だった。
でも、今回のカットで「天パいいかも。」さらに「うちって可愛い?」と自己肯定感が高まった。

もういいんだ、私は可愛くて美しいことにする。自己イメージと他人から見える自分に乖離があったとしても。

最初から「私なんて」と卑下する方向に持っていっておけば、他人から何か言われた時や、自分自身でコンプレックスを目の当たりにした時も、傷つくことから防衛できる。
でも、自分に「可愛い〜⭐️」思えて、ほんの少しでも心からキラキラした気持ちになれたほうが、ハッピーじゃね?
と、心の中の隠れエルフ荒川が、キュートに顔を出してきております。

担当してくださった美容師の方は、女性で、大和撫子感のある可愛らしい方だった。
美容室を経営されていて、実際に切る時や、他のスタッフの方に指示を出す時は真剣だった。
私の髪を担当しつつ、パーマをあてている時間は他の方の髪も担当されて、忙しそうだったが、スタッフの方の連携を含め、動線や段取りがスピーディ且つ丁寧だった。

初めてお会いしたし、一部分しか知らないが、素敵な方だと思った。
こんな風に、可愛いくてふんわりしているのだけど、地に足がしっかりついている人になっていければ理想だなと思った。

私は、どうなりたくて、どうなっていきたくて、何が本当に好きなのだろう。
傷ついても、全部を賭けれるものは何なんだろう。

色んなところで、魔法をかけてもらった。


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