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ラマダン期間のディナー(iftar)に参加してきた

只今絶賛ラマダン期間のマレーシア。
どこに行っても、ラマダンにちなんだイベントだったりマレーシア衣装が売られていたりするのですが、日本人にとって馴染みのないラマダンについて色々調べてみたら、想像以上に大変そうだった!!

うっすら断食文化は知っていたけど、実際近くで実践している人はおらず、今回娘の学校の保護者に誘われてディナーに参加したらいろんな驚きがあったのでレポートします。

断食の期間とルール


ラマダン=断食だと思っていたけど、実際には9番目の月の名前。
その期間の30日間、ムスリム(イスラム教徒は)日の出から日没までは飲食しないという。たとえ水さえもNG。

ただ、妊婦や旅行者、小さい子供はマストではないという例外もあり
娘の学校のムスリムの生徒も、昼間一切食事を口にしないらしい。

(脱水症状とか心配なんだけど・・・)

日の出前になるべく水分の多い食事を摂り、日没後にたっぷり食事を摂って寝るらしい。
ちなみにこの期間、飲食に限らず喫煙や性的な行為、激しく怒る事などもNGだそうで、想像以上にしてはならないことが多かった。

お腹が空きすぎて仕事にならない?

普段夕方の6時、7時ごろまで仕事をしているムスリムは、この断食期間は4時半頃には帰宅し、食事の用意をするらしい。
なので、普段はもう少し遅い渋滞ピーク時間もやや前倒し。
GRABも捕まりにくいことがあるそう。

今回、ディナーの場所に指定されたレストランにいくと
マレー・インド系の料理がメインで、従業員もムスリムの人が多かった。

7時に集合して、各々注文を済まし、7時15分頃に料理が運ばれてきたのだが・・・

ラムのビリヤニセット ヨーグルトと玉ねぎのソースも絶品

一向に誰も手をつけない。

空気を読んで、そのまま待ってたのだが
どうやら他のテーブルを見ても皆同様に料理に手をつけずに静止。

すると一人の男の子が時計をじっと眺めていて
「あと5分・・・」と言った。

どうやらスタート時間が決まっているらしい。
今年はそれが「7時26分」だということで
ムスリムたちは、その時間になるまで食事を一切できないことを私は初めて知った。

7時26分を迎えた瞬間に目にした光景

そしてついに7時26分になった。

何か合図があるわけでもなく、一斉に皆食べ始める。
レストランの従業員までも一斉にご飯をカウンターで食べたり、しゃがんで水を飲む人も。ほぼ半日何も口にしない状況で、よく働けるなと凡人の感想を抱きつつ、日本ではまず目にしないその光景に衝撃を受けた。

厨房のスタッフも一気に食べものを口にする。そしてすぐ仕事に戻る


とムスリムの方は食事を摂る前にまずデーツを口にしていて、何か理由があるのかなと思っていたら、「空腹時間が長いので、まずは栄養価の高いデーツを食べてから食事をするといいの」と言ってました。(たしかに断食後に爆食いしたら血糖値が急に伸びそう)

ナツメヤシ(デーツ)

明るくなるまでどんちゃん騒ぎ?

その日は参加者の誕生日会も兼ねていたので
手作りケーキをいただいて夜9時半ごろに解散。

インド人ママの手作りオレンジケーキ 美味しすぎて持ち帰った(笑)

もちろんハラル店なのでお酒は出ない。
マレーシア料理とラッシーを飲んで車で帰宅しました。

場所によっては、昼間断食に勤しんだ分、夜中じゅうはっちゃけるようなムスリムの方もいると聞いたけど私の周りにはそういう文化はなさそうでした。

国や宗派によって色々ルールが違うのかなと。
私の中ではアラブの王様的な人が暗闇でシーシャを吸ってるイメージ(笑)

イスラム文化のほんの一部分ではあるけど
初めての断食期間の食事を体験する中で
海外に来た実感も湧いたし、改めて食事って人間にとって不可欠だと思うようになった。

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